noteで学べるシステマ講座
「"英雄性"-戦士の心得-」Part2

自身を克服する

真の英雄性というものは、自分自身を克服することです。自らに残る恐怖、未知、経験からくる知恵、誰かから与えられた知識、そういった情報を全て取り入れることで、ひとつひとつ克服していくことが真の英雄性に繋がるのです。もし情報がないために恐怖を感じるのであれば、情報を手に入れます。先ほど例に挙げれば戦地であれば、戦地の正しい情報を把握することが必要になります。英雄性とは、そうやってひとつずつ克服することで養われるものであると言えます。人によって苦手なものや恐怖を感じるものは様々でしょう。人と交流することが怖いと感じる人もいるでしょう。初対面の人に対して恐怖を感じる人もいるでしょう。また、何か新しいことを始めることに対して苦手意識を持つ人もいると思います。人によって苦手なものは様々です。やってはいけないと分かっていてもついやってしまう習慣などもあるでしょう。そうしたことのひとつひとつを克服していくことが重要です。それこそが英雄性につながるのです。克服とは自分に打ち克つということです。それこそが実は英雄性です。

人により、苦手な状況や恐怖をおぼえるものはさまざまですが、根本のところはひとつです。なのでその根本のところを克服することで英雄性を養わなければなりません。例えば、何らかの社会的な状況を恐れているとします。その恐れとは、何も太刀打ちできない、自分を助けられないという意識から生まれます。そうではなく、どのような行動が自分自身を助けるのかを考えていくのです。

小さなことからで構いません。克服することを覚えていきましょう。根本はひとつです。ささいなことでも自分の嫌なこと、恐怖を感じることを克服していくという意思を持つことが大事です。そうではなく、自分に言い訳をして逃げてばかりいる間は、真の英雄性というものは得られません。それどころかプライドやエゴを育て、さらに恐怖を増大させるのです。

もし煙草やアルコールを止めたいなら、きちんと自分に向き合って止めるようにしましょう。それも克服です。克服するという習慣をつけるということです。自分の小さな問題や恐怖を抱くものを、ささいなことから克服することで、習慣にするのです。すると将来、大きな問題に直面しても自分で克服、解決しようと思える方向に繋がっていきます。

子どもたちに英雄性を育むには