noteで学べるシステマ講座 第62回「孤独が人を攻撃させるPart2 ミカエル・リャブコクラスより」
孤独が人を攻撃させる
2022年1月22日に実施されたオンラインコース「感情的な人と向き合うには」第2週のテキスト化です。
Part1はこちら
話しかける前の準備
Q:相手の精神構造が変えられそうにない時でも、変えるようトライするべきでしょうか?
ミカエル:それは、正しくない行いをする人がいる状況において、自分が何らかの形で加わるべきかどうか、ということに収まると思います。その場合に重要なのが、その状況で自分がどう行動するかという具体的な指針、イメージがあるかどうかということと、それができるという自信があるかどうかということです。何も考えず、ただ話しかけるだけではうまくいきません。
警察官が犯罪者に話しかけて、反撃されてしまう場合があります。「なぜわざわざその人に話しかけたのですか?」と聞くと「だって武器を持っているのが見えたから」という返事が返って来たりします。武器が見えたからと、無防備に話しかけるのは得策ではありません。それでは逆に自分が被害に遭ってしまいます。そこで大切なのが、支えとなるものがあるかどうかです。その支えは、「こういうときには行動しよう」という何かしらの行動のパターンのこともありますし、それができる自信があるかどうかという場合もあります。
明らかにおかしなことをしようとしている人がいても、自分には為す術がないなら、最後の手段も必要です。例えばガソリンタンクを持っている人が建物に近づいていくのが見えたのであれば、大きな声を出すのも良いでしょう。建物に走って入っていって「女性たちだけでも逃げろ」と叫ぶなど、自分ができると思うこと、できるという自信があるかどうかが鍵となります。
自傷に走る人への話しかけ方
Q:自傷に走る人への対処はどのようなものがありますか?
もしそういった方が近くにいるのであれば、よく観察し、よく話をしなければならないと思います。ただそういう人たちは精神を病んでいる状態にあります。すなわち病人です。だから病人として扱う必要があります。誰かへの恨みを抱きやすい人もいるでしょう。自分が理解されないということに、すごく感情的になる人もいるでしょう。そういったことに関しても、家族や親しい人として話すことで少しは解決できるかもしれません。
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