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noteで学べるシステマ講座 第66回「インストラクターは何を教えるべきか? 中編」

noteで学べるシステマ講座 第66回
「インストラクターは何を教えるべきか? 中編」

2022年1月開催「モスクワ本部インストラクター・ワークショップ」第2週より

インストラクターにとっての「正しい動き」

まずは「正しく歩く」ということを覚えてほしいと思います。そして、みなさんにも人に教えてほしいと思います。このように、呼吸をしながら、身体が完全にリラックスした状態で、身体をまっすぐにした状態で歩くことができるということがとても重要です。例えば、今、私の横にいる女性はほぼ正しく歩くことができるようになっています。

(写真①)

足首も緊張していない、膝も緊張していない、太ももも緊張していない、肩も、背中も、手も緊張していない、リラックスした状態で動かしながら歩を進めることができています。そこで重要なのは、身体がまっすぐ、姿勢がまっすぐになっているということです。まっすぐな姿勢ができている人は、より早く技能が向上します。骨の位置が正しくなかったり、姿勢が正しくなかったりすると、途中で必ず詰まってしまいます。例えば、車や飛行機などもハンドルやペダルが、正しい位置にあるから運転しやすいのです。もしわざわざ踏みにくいところにペダルがあったりしたら、運転もままなりません。あるべきものがあるべきところにあるからこそ、スムーズに運転することができるわけです。それと全く同じように、人間の身体も正しい位置に正しいものがあれば、スムーズに使いやすくなってきます。では試しにわざと姿勢を崩して歩いてみてください。

(写真②)

そうすると歩も進めにくいですし、身体の動かし方もぎこちなくなってきます。力が使えなくなってきます。やはり、まっすぐな姿勢をつくるということがとても重要です。

姿勢を整える足踏みエクササイズ

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