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星が見たい

そう思って久しぶりに車を借りた。1時間とはいえ仮眠をとり、道中でも仮眠を撮れるよう長めに予約を設定し御殿場へ向かった。

星を見るなら長野あたりまで行った方がいいことはわかっているのだが、片道2時間半を超えるとさすがに集中力が持たないし、車を借りる時間も長くなってしまう。マイカーがないことが本当に悔やまれるが、そもそも家に駐車場がない時点で車を持つのは厳しいを通り越して無謀とさえ感じられる。

結果から言えば靄っぽくてダメだった。一般的な天気予報では晴れなのだろうけども、星が見れるほどの天気でなければ晴れとは言わないのではないか、と思う。

この写真は星を諦めて、明け方、朝日が昇り始めるくらいに撮った。幸い山頂が綺麗に見えていたので、これなら芦ノ湖からも見えそうだと思い立つ。今回はそうなることも見越してXF16mmF1.4とXF90mmF2の2本を持ってきている。

芦ノ湖ではいつもXF90mmを使っているが、あえてXF16mmで撮ってみた。空や湖面の反射を入れるのであればこれもありか。

星を撮るのが目的だからとNDフィルターを置いてきたのは失敗だった。長秒露光で撮るには明るすぎたのだ。回折を無視してF16くらいまで絞れば別かもしれないが、それはそれで妥協した気分になる。

まあ本命が撮れればそれで良いのだ。惜しいのは撮っている最中にモーターボートがちょうど目の前を通っていたことくらいか。

XF90mmの画角はポートレート(換算137mm)なので、これまでNDフィルターを使うことは一切考えてこなかったが、何だかんだと風景でもよく使っている。さすがに滝では狭すぎて使えないが、ND16くらいは持っていた方が良いのかもしれない。

明け方の湖畔だというのに、コートはもう不要だった。ああ、もうすぐ夏なのか。夜から明け方の撮影は寒さに震えながら、かじかんだ指でレリーズを押すのが醍醐味だと思っているので夏はあまり夜に撮ろうという気が起きない。何より夜行性の虫が鬱陶しい。

今年は山に登るという目標があるので、夏は登山に精を出す予定だが果たして体力は持つのだろうか、という不安が大きい。一度は富士山に登って雲海と日の出を撮りたいが…。

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