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FUJIKINA 2019 〜フォトウォーク編〜

前回の投稿ではGFX100のことだけで1000字近く書いてしまったので、今回は参加したフォトウォークとそこで使ったGFX50Rについて。GFX100の話は↓

さて、FUJIKINA開催の知らせとともにフォトウォークが開催されると聞いて速攻で申し込みをしたのは良かったが、プロの方と一緒に撮り歩くということ以外完全に忘れていたのがイベント前日まで。

てっきり「レンタルもあるよ」というスタンスだと思っていたが、前日に改めて内容を確認すると「GFX50Rを使って撮るよ!」的なことが書いてあるではないか!
日比谷公園〜丸の内の富士フイルムイメージングプラザまでだから、レンズはXF90mmと35mmF2でいいかとか、昼間だし天気もいいからボディはX-T2で大丈夫だなとか考えてたけど不要でした。気温が30度超えの予報だったので、久しぶりにブロガーズトートを使うことにしてX-T2&XF35mmF2のスナップ装備に決めました。

イメージングプラザで解散と聞いて、FUJIKINAの会場で飲み物と2Lプリント2枚サービス券を貰ってから集合場所へ行くとズラッと並んだGFX50R。直前までGFX100を見て触っていたので、めちゃくちゃ小さくて軽い。レンズはGF63mm、35mm換算で50mmの標準レンズで、持ってきたXF35mmF2と換算焦点距離がほぼ同角。

一通り操作などの説明を聞きながら、Fnボタンの割り当てを変更していたのは秘密。ホワイトバランスはボディ前面のグリップ付近に設定しているので、ここを押して出てこないと落ち着かない。まあWBを変えることは結局なかったんだが。説明が終わったら車で日比谷公園へ移動した。

GFX50Rでの記念すべき1枚目がこれ…。言い訳をさせてもらえるなら、みんな車内でシャッター切ってたのよ。俺も撮りたくなるじゃない。ちなみに今回載せているGFX50Rの写真は全て撮って出し(アップロードの都合上縮小はしているが)。

もちろんRAWでも撮ってはいたが、Lightroomで確認して「特に弄るところないな」で終了。露出を適正から少し下げて撮るのは癖のようなものだが、XシリーズではISOを極力上げずに撮ろうとするとどうしても適正から1段くらい露出を下げることになる。必然的にLightroomを使うことになるのだが、GFXではまずISOを上げても問題ない。

加えてダイナミックレンジの広さがXシリーズと段違いなので、多少暗くてもJPEGの時点でしっかりと写っている。

左がX-T2&XF35mmF2、右がGFX50R&GF63mmでどちらもISO400・F8・SS1/160で撮っている。設定していたAstiaを選択しただけだが、これほど違うとは思わなかった。

これだけダイナミックレンジが確保できれば、俺の使い方ではLightroomを使うのが子どもやイベントの撮影係をやるときだけになる。あとは星とか夜景で使うかもしれないが、ロングシャッターで撮る分には不要かもしれない。

撮って出しはこちら。GFX100じゃなくてGFX50Rでも十分ですね。値段も半額以下だし、動きものはXシリーズ、風景はGFXって棲み分けもできそうだ。とか考えるくらいには魅力的。

GFX50Rでも確かに大きいは大きいけど、レンジファインダー型だから出っ張りが少ないし、新調したリュックでは厳しいけどブロガーズトートなら余裕で入りそう。現像の必要がなければMacと一緒に持ち出すこともないし、重量もクリアするぞ…?いけない、これは買う流れになっている。

せっかくの中判ということで4:3で撮ってたけど、普段と違うアスペクト比って新鮮。4:3自体は写真展や、所属している写真サークルで見たことがあるけど、自分が使うのは初。

あとでトリミングすれば4:3でもプリントできるけど、やはりファインダーを覗いたときにどう見えるかは重要だと痛感する。今回はスナップで時間も限られていたから、このアス比で何を入れないかまで考える余裕はなかったのが残念でならない。

縮小したことで葉のハイライトが落ちてしまったが、元はもっとキラキラしていた。中判の立体感の正体の1つは広いダイナミックレンジにあると体感できたのは喜ぶべきなのだろうか。

Xシリーズでは撮って出しでこれは難しい。少なくとも自分には。露出はマニュアルで決めるが、ハイライトやシャドー、カラーなどは弄らずに撮っているので、そういった細かいパラメータまで決めれば撮れるのかもしれない。

しかしそんな余裕がある状況は稀だと思う。ましてやスナップなんだから、人も車も止まってくれない。そういうシチュエーションで、前の人のシャツのシワは残しつつ、白飛びは起こさないようにパラメータを1つずつ弄るなんてやる前から無理だとわかる。

基本的には何でもやってみるスタンスだが、写真に関しては撮れなければそれまでである。だからこそ最優先は試すより撮るが来る。まあ今回みたいな体験会であれば試すのを優先してもいいのだろうけど。こういうところが貧乏性だ。

日陰で映り込みまで入れようと思ってISO6400にしたが、このノイズの無さ。普段だとISOを少しずつ上げてはノイズを見て、これはさすがに許容できないから絞りを1段開くかとかやっているのがバカらしくなる。

Quicklookでフォーカスを合わせていた部分をダブルタップするとこの通り。APS-Cと中判じゃ高感度耐性も段違いだった。

ISO800でもこの解像力。店に入らなくても何を注文するか決められるな。

GFXシリーズを体験してみて、改めて富士フイルムのAPS-Cと中判の二足のわらじは戦略として上手いと感じる。これが(金額含め)他社と同じフルサイズだったら「この差は迷うけど、金額を考えたらAPS-Cの方が」と考えてたと思う。しかしここまで圧倒的に差があるとなると、さすがに無視できない。

買ってもいない宝くじの当選金の使い道がGFX100とGF110mmに決まった瞬間である。

イメージングプラザで解散してからは講師の塙先生と数名でコーヒーを飲みに行く話が出たので参加させていただいた。SSダイアルにある"x"の意味とか、開発の裏話とか色々聞くことができた。

すごいと思ったのが、常に笑顔なんですよ。スナップを撮っている時も、写り込んだ人がカメラの方を向いたら会釈すると仰っていた。ああ、俺に欠けているのはそういうところだ。誰かと話している時は笑顔だけど、街を一人で歩いている時は仏頂面だしスナップを撮っている時も真顔だと思う。

同じ域には到底届かないにしても、ちょっとは口角上げてもいいのかもしれない。
ちなみにこの室内の写真だけX-T2で撮ったのだが、現像が本当に面倒くさかった。大してパラメータを弄っていないにも関わらず、である。

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