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2021/09/20 Mon 〜日光滝巡り〜

寝る直前にサロンパスを貼ろうと思って探したが一向に見つからない。22時も回っているので店も閉まっている。
案の定カバンに入れていなかっただけなのだが、背中を痛めている時の車中泊のために職場から持って帰ってきたというのに。当然朝は背中がバキバキになっていた。

だがそれよりも深夜のサルの鳴き声の方が死活問題だった。いや、サルでさえいつも吠えまくっているわけではないだろう。禁止されていないのをいいことに車中泊をさせてもらっているのでこちらからトラブルを起こす気はないが、起きていたとしてもあそこまでうるさいのはただただ不快だ。

それでも朝は日の出直後に目が覚めたが、寝袋を少し開けた時の冷気で心が折れて二度寝することにした。綺麗ではあったがセンターGNDフィルターがないと効果的な減光ができないのは美ヶ原で体験済みだ。

再び目が覚めたときは結構昇っていた。バランサーGNDとソフトGND16の2枚で減光したが、どうしても上部が暗くなりすぎる。もっともこれくらいなら段階フィルターで持ち上げるだけで済むだろう。
下部の街並みが暗くなると持ち上げた時のノイズ処理がめんどくさいことになりそうなので、こう撮れた方が絶対に楽だ。

今回は1400段チャレンジはせず、華厳滝へ急ぐ。今回の目的がほぼ滝になった以上、あそこをパスするのはありえない。
朝なら滝壺から虹が出ているはずという読みと、早く移動しなければ渋滞に巻き込まれるのがハッキリしていたこともあり、数枚撮って少しストレッチしてから車に戻り、昨夜コンビニで買っていたアンパンを食べてから出発した。
この時点で7時前。到着予定は8時過ぎだ。

予定通り8時10分ごろに駐車場へ到着。エレベーターの営業は8時からだったのでほぼ開店同時になったが既に何組か降りていた。
話している声に耳を傾けると虹がかかるのは知らなかったらしい。とはいえ俺も初めて撮ったのは7月で、当然夏至は過ぎていた。季節が変わって日の出が遅くなるとどうなるかは分からなかったが、9月は早くても大丈夫そうだ。

問題は冬か。日の出が遅くなるということは日の角度も変わる。雪化粧された滝を撮りたいが、そうなると条件はかなりシビアだ。加えて栃木までは電車で行く必要がある。
車中泊はできない寒さになるので宿を取る必要も出てくるので、今回のように天気を見て行き先を決めるのは不可能だ。

吹雪は以前撮っているので、あとは紅葉と雪だがこれは気長に取り組むことにしよう。

コーヒーをテイクアウトしてからさらに奥へ。湯滝、竜頭の滝と撮ってからその後のプランを再考する。

渋滞に巻き込まれずに帰るならあと1つにしておいた方がいい。一方撮ったことがあってまだ訪れていない滝は3つ。霧降の滝は最初からプランに入っていないが、それを含めれば4つか。

霧降の滝はまだどう撮ればいいか自分の中でハッキリしていないので、撮影ポイントや構図などの選考も含め半日は潰すだろう。
以前撮った観瀑台からでは遠すぎて残念なものしか撮れなかったが、GFXならトリミング前提で撮ることもできるなと思ってしまうあたりが非常に危ない。

前回は日没間近でろくに撮れていなかった裏見の滝へ行くことにした。ほぼ広角端の11mmでようやくメインの滝2つが収まったが、この観瀑台へ来る途中にも滝があり、全てを1枚に入れるのは不可能なスケールを持っている。

観瀑台への道にやたらと熊出没注意の立札があったが、前回は確かなかったはず。あったらさすがに撤退してたはず。
湯滝にあったのは前回から変わらずだったが、いろは坂を降りても見るとは思っていなかった。金カムの影響か、ツキノワグマでもワンパンで頭を叩き割られそうな気がしたので音楽を大音量で流しながら恐る恐る向かった。

正直に言って撮ってみたい、という気持ちがないわけではない。それでもお互いが幸福な距離感は撮れる距離ではないのも事実。
ましてや今回は望遠端が53mmという風景とスナップ以外撮れない構成だ。さすがに遺作が襲いかかってくるクマというのはイヤだし、何の役にも立たない死に方はできない。

あとは帰るだけ、のはずが寂光の滝への曲がり道で左ウィンカーを出していた。まあ今回の成果は滝以外望めないのだし、やるなら徹底的にすべきだろう。
そう切り替えて滝へ向かった。

ここは道がキツい割に足場が少なく撮りづらいからあまり好きな滝ではなかったが、足場については10-24mmが解決してくれた。そうだよ、こういう時のズームだよ。
18mmF1.4だけだったら満足には撮れていなかっただろう。これだけでも十分な成果と言える。

足場のキツさは相変わらずで、苔が生えて斜め下を向いている石の階段は健在だった。おまけにまっくろくろすけの毛がなくなったようなクモみたいな生物がやたらと階段を右往左往しているので、大のクモ嫌いとしては気が気じゃない。
帰りに見かけなかったのがせめてもの救いか。

寂光の滝を出るとだいぶ車の流れが遅くなっていた。駐車場に入ろうとする車が多く、帰るならまだ間に合うが徹底的にと決めた以上は最後の白糸滝にも行かねば。
ここは東照宮の裏手とアクセスがよく、幹線道路に面していない滝の中では一番賑わっていたが、以前は使えていた駐車場が使えなくなっていた。

滝の横にある神社の法面が崩落したようで、工事車両や土砂が置かれていた。あいにく路駐できるほどの広さもないので少し先まで行ったところ、広場のような場所に先客が停めていた。
怒られるならどちらであれ道連れがいた方が良い、と勝手に納得して横に停めさせてもらう。もっとも長々と撮ることはないので怒られるより先に帰っているだろうが。

肝心の滝は幸い好きなアングルの1つは無事に収められた。だが反対側の岸は立ち入り禁止になっていたので滝壺に近寄ることは叶わなかった。

もっともこんな有様じゃ立ち入り禁止にされなくても立ち入ろうとは思わないが。

ひとまずこれで撮りたかった滝は10-24mmとハーフNDを使って撮ることができた。今度こそ帰るだけなのだが時間はちょうど昼。朝飯はコンビニだったし、金を落とさねばと体のいい言い訳を用意し昼食をどうするか検討した。

と言っても10秒ほどで結論が出ており、「一番近い駐車場が空いてたら日光で食べる、満車だったらSAかPAで済ます」。これに尽きる。

そうして無事に空いていたので本宮カフェでクラムチャウダーのコーヒーセットにありつけた。それにしても駐車場代が紙幣になるとさすがになぁ……。ちゃんと調べずに入ったのがいけないんだけど、料理と合わせたら3分の1以上が駐車場代となるともったいない気もする。だがあそこに停めていなければこの店には来ていないし……。

ま、良い昼食が取れたんだしそれが全てだ。そういうことにしておこう。

こうして帰りは渋滞に呑まれ、初めて圏央道を使うも結局は途中で降りて下道を使うことなりましたとさ。迂回しても渋滞25kmとかもうどうしようもない。

さてさて、滝の写真はまだ輝度差が大きいけども現像でどこまで持っていけるか。ハーフNDを買って失敗だと思ったことはないし、今後もないけど一体どこまで有効なのかは知っておきたい。
明日出るなんて言わなければよかったなー、と今さら後悔し始めた。

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