2023年の桜
今年は開花が異様に早く、春分の日を過ぎたあたりから雨が続いたこともあって見頃はほぼ終えたと言って良さそうだ。風景として撮るなら今週末まで粘れるだろうが、あいにく予定が入っているためあとは河口湖くらいしか残っていない。
そういうわけで今年の総括。
山高神代桜(3/27)
毎年行き先が変わり映えしていなかったので行ったことない場所でチョイス。樹齢2000年の老木というのもGFXで残す意義がある。
北杜市は高速で通り過ぎるだけだったが、行ってみると早朝だったこともあって思いの外早く着いた。どんな桜かしか調べていなかったため実相寺というお寺の敷地内にあることは到着して知ることになり、通勤カバンに財布を入れっぱなしだったことで手を清めてからお賽銭がないことに気づくという大失態をやらかした。
来年行ったときに今年の分と合わせてお参りしておこう……。
枝ぶりや花弁の美しさは度外視できる凄みがある。首筋にクるのはGF20-35mmを実戦投入した長野旅行以来ではなかろうか。
樹勢が年々悪くなっているらしいのでほぼ満開の状態を撮っておけたのはラッキーだった。
お寺の敷地内には他の桜も植えられている。宇宙桜はその名の通り、種子を宇宙に持って行ったとのことで花弁が6枚になることがあるようだ。
そこそこ風があったのと、この日はもう1ヶ所行く予定があったので探すのは諦めて全容だけ撮っておいた。あと2,3日早ければもう少し開花状況が良かったかもしれない。
詳しくはこちら。
山門の方向から日が昇る。枝垂れ桜は身延山久遠寺の子どもで、他にも福島・滝桜をはじめ各地の桜が植えられているので見応えがある。
今年は身延を候補地から外していたが、これなら行ったも同然と言っていいだろう。
わに塚の桜(3/27)
韮崎市は北杜市から中央道で南下したところにあるので、神代桜を撮り終えてから寄ることにしていた。まあ下道でもそんなに時間がかからなかったので高速は使ってないが。
とりあえず想像の倍は大きかった。そして周囲が畑になっているため構図の自由度が低く、この写真のすぐ左側には送電線と鉄塔が鎮座している。
実相寺はGF120mmとGF20-35mmで満足いくものが撮れたが、ここでGF35-70mmを持ってきていればという後悔をすることになるとは。
わに塚はライトアップもあるので、次回は標準域を忘れないようにした上で臨みたいところ。
ちなみに実相寺からここまでの間に何度も停車して撮りたくなる枝ぶりの桜を見た。春の山梨県は至る所で桜が咲いているので、車中泊の予定がなければバイクの方が撮れ高が上がる気がする。
八代ふるさと公園 / 岡・銚子塚古墳(3/27)
ここは定番スポットで3,4回は桜を撮っているが既に散り始めていたため撮れ高はあまり高くない。
風も止まなかったので粘らず早々に撤退し、次の目的地へ行くことにした。
新倉山浅間公園(3/27)
山越えして富士吉田へ。五重塔の富士山の構図で有名な場所だが、ここはまだ開花していなかった。それを差っ引いても少々物足りなさを感じそうだったので確認用としてスマホで済ませてしまった。
山なので構図の自由度は当然低いが、定番の五重塔とセットにする以外に良さそうなポジションが少ないという印象。富士山とセットにするなら河口湖まで出た方が三脚を心置きなく使えるし、桜以外の枝が入ってくる心配もない。
これが雪景色なら話は変わるが。少なくとも桜はド定番しか撮れない立地の優先度は現状低い。あるいは一周回ってド定番を撮って勉強するのもありだが、楽しさで言えば予想外のものが撮れる可能性が高い方が良い。
新河岸川(3/30)
川越に来たのは2年前だったか。職場の人に教えてもらったのがきっかけで、そのときはライトアップを撮ったが今回は少し早めに到着できた。
だが山梨の方でも散り始めているということは、当然川越でも散っている。
そして残念なことにライトアップの規模が縮小されていた。前回は桜の木々を下から照らすようにライトが配置されていて見事な水鏡ができていたが、今回は流れる花弁が多かったこともあって期待していた画にはならなかった。
その代わりというわけではないが、これはこれでまあ良いだろうというくらいのものは撮れた。ライトの規模が拡大したときはまた来るとしよう。
長瀞(3/31)
下の写真は正確には皆野だが。
長瀞の方も桜は散り始めていた。風景としては去年撮っている以上、花として撮るしかないのだが散々雨が降った後なのでコンディションは最悪に近いだろうと予想。
実際はそこまで酷くなかったが、良くもない。確実に昨年のものは超えられない。駐車場は2時間まで100円、それ以上は200円のところがあったが先払いしたら足りないと止められた。2時間もいないです、とはさすがに言えなかったので見てくるだけですと言ったが実際40分程度で車に戻った。
上長瀞駅付近も良さそうな場所はあったがまた駐車する必要があるし、改めてワンコイン以上出すとなると花の状態的に割に合わない。
飯能ライオンズ並木(3/31)
帰りに寄り道できるスポットを探して発見した場所その1。
規模感としてはそこまで大きいとは感じないが、河原側には菜の花が植えられており遊歩道は綺麗で両端に桜が植えられているので吹雪くと良い景色になる。
右側の未舗装路に入ってしまった後で通り沿いの林業センター駐車場が利用可能との貼り紙を見つけてしまった。平日で混雑していなかったから良かったが、満開直後の休日はちゃんと駐車場を使った方が良さそう。
阿須運動公園・岩沢運動公園(3/31)
寄り道できるスポットその2。だが桜並木としては飯能の方が余計なものがないし、どちらも広い分移動に時間がかかる。
阿須の方は市民球場側の道路沿いの方が桜の密度が高かった。岩沢は密度に関しては素晴らしいの一言なのだが、電信柱と地面に伸びるワイヤー、それを保護する黄色のカバーが入りやすい。
換算100mmくらいの中望遠でも苦労したが、望遠〜超望遠ならピンポイントで切り取れると思う。
まとめ
花単体は昨年満足できるものを撮ってしまったので自己ベスト更新のハードルが高くなっている。今年は開花時期がふざけたことになったので、その時点で更新は不可能だったと諦めがつく。
桜の花はいわゆるふんわり系以外あまりマッチしないと思っているだけなのかもしれないが、そもそも花の色が薄いのだから過剰にいじるのを良しとしないなら必然的にそうなるか。
一方で風景として撮る場合はまだまだ良さそうな場所が多い。特に山梨は少し山側に行くだけで桜並木が見つかる。来年は実相寺にお参りをしてから下道でのんびり戻りつつ桜マップを作るのも良いな。
やはりバイクが最強か。
最後まで読んでくださってありがとうございます! 写真や文章を気に入っていただけたらフォローしてもらえると嬉しいです。サポートいただいた分は機材の購入や旅費にあてさせていただきます。