セラセラ旅日記「四国一周編・2日目 徳島~高知」
1日目の記事は下記の記事です。読んでいなかったら先に読んでね!
2024年3月13日 (水) AM7:30
起床。
この日乗る最初の電車は9:00発なのでこの時間はやや早い起床である。
とはいえ、その電車に乗る前に朝食を取るのと、徳島城がドラクエウォークの『日本100名城』に選ばれているのでこれを取得する必要があるのだ。
各々出発準備を整え、8:00にはチェックアウト。
まず、名城は駅方面に歩き、お城を挟んだ線路沿いにて無事に獲得。
朝食はそこから駅へ向かう途中にある『セルフうどん やま 徳島駅前店』さんで取る。この辺の調査は抜かりない。
昨日は釜玉うどんを食べたので今日はぶっかけうどんをチョイス。半熟卵天にとろろ昆布も注文する。
生卵をぐるぐるとうどんに混ぜたうえで、食べながら更に半熟卵天をうどんの上で崩して食べる。
値段が安いセルフうどんでもきっちりコシも強く、本当に美味しい。地元にあったら通い詰めるだろう。こういうお店、一店舗くらい近所にいきなり移転してくれないかなぁ…。(無茶な願望)
その後徳島駅に移動。
予定通り9:00発の特急剣山・阿波池田行きへ乗車する。
四国を走る特急、うつーじんの説明によると「新しい車両を引けば車内にコンセントがある。古いと無い」という説明を受ける。当然こいつはコンセントがない車両だ。
吉野川に沿うように走る特急剣山。
ちょうど車窓を撮影していたら『つるぎ町』のカントリーサインを撮れたシーンもあった。
車窓を楽しみ、阿波池田駅に到着。
ここで高知行きの特急南風に乗り換えとなるわけだが…。
誰しもがご存知、アンパンマンのキャラクター達が車体に描かれた車両に乗車。車内でも天井にはご覧のようにキャラクター達が描かれていて大人でもなんだか楽しい気分になる。これ、3歳児とかが乗ったら興奮で卒倒しそうだな…。
阿波池田から南下して高知方面へ。
トンネルも多く、上記のような山間を進む。景観を楽しむには問題ない。
ただ、今回降りる駅は終点の高知ではないのだ。ゆっくりも出来ない。
10:37着で次の停車駅である大歩危駅へ。
子供の頃に読んだ鉄道の本に「『おおぼけ・こぼけ』って変な駅名が四国にはあるぞ!」というような内容があってこの駅の存在を知ったとは思うのだが、時を経てようやくその大歩危駅に来ることが出来たわけである。感慨深い。
ただ、別にその念願のために降りたわけではない。我々はここからバスで移動することになる。その目的地は『祖谷のかずら橋』である。
駅を出てここからはバスでの移動。
駅を出てすぐに地元のガイドさんがおり、祖谷のかずら橋へ行く人へ案内をしてくれる。
話によると、行きはダイヤの関係でコミュニティバスが先に出発するとのこと。上記の通り真っすぐ行けば20分ほどで着くようだが、この場合は遠回りになり、1時間ほどかかるらしい。結果的な到着時間もそれほど変わらないとのこと。
相談の結果、「ここで待つよりは」ということで、コミュニティバスに乗ることを選択する。
ガイドさんに案内され、ワンボックスカーに案内される我々。乗り込んだのは我々二人と他の観光客一人の計三名。我々を載せたところでバスはすぐに出発した。
車はゴトゴトと蛇行した山道を進んでいく…。
舗装こそされてはいるが山を登るにつれて狭く険しくなる道。
窓の外を見る。
うっかりハンドル操作を誤ればはるか下へと真っ逆さま、マリオなら1機消滅で済むが、生憎私の残機はもう今の身体しかない。翌日のニュースを想像してゾッとする私。こういう場所は乗車中どうにも生きた心地がしないわけで、通常20分程度で着く場所を1時間かけて行くという重みがズシリと感じられる。
この道中は、後にうつーじんに「本気で怖がってたな」と指摘されたが、おっしゃる通りである。
それでも途中15分ほどの休憩を挟み、約1時間。コミュニティバスは『かずら橋夢舞台』へ到着。「生還した!」という思いである(まだ帰りもあるのに)
さて、ここまで来たのは観光はもちろんなのだが、この場所がドラクエウォークのおみやげスポット『祖谷のかずら橋』獲得がメインとなる。
お土産のクエストは車から降りて少し歩いたところで獲得。
一安心したところでかずら橋夢舞台へと入る。
天井が高く、広い開放感のある建物の中にはお土産屋販売コーナーや食事を取れるコーナーも準備。時間的にも昼飯時ということで私は『徳島ラーメン』を、うつーじんは『焼豚チャーハン』を注文する。
昨日食べたものとはまた違うが、味の源流は一緒。美味しくいただく。
焼豚チャーハンを食べたうつーじんは「ニ◯レイの味がする…」と言っていた。
昼食を済ませ、いよいよ橋へ向かう。
この橋は一方通行で、写真で見て左から右に向かって渡ることになる。
右と左の行き来自体は今これを撮影している大きな橋からできるので、あの橋は『絶対に渡らないと向こう岸に行けない!』という代物ではない。
なので当然、渡っても渡らなくってもいいのではあるが…。
500円を払って橋のスタート地点へ。
木の板に足を乗せる、揺れるので橋の横部分にしがみつきながら渡るより無い。
「そこそこに高さはあるのでスリルはあるが、隙間の大きさを見るに最悪足がハマっても体ごと落ちることはないな…。それより靴が脱げたり、スマホとか財布とかをうっかり落ちたらどうしよう…」と考える程度の余裕はある。
(実際、スマホ落としたら嫌すぎるので橋の途中では取り出して写真を撮ることを諦めている)
ギシギシと揺れはするもののちょうど私が渡っている最中は前も後ろもほとんど人がいないタイミングで、かなり自分のタイミングで渡ることが出来ている。
途中うつーじんのいる方を向き、ポーズを取って写真を撮影してもらうなど、適度に楽しみつつ橋を渡り終えた。
高さ自体への恐怖感は意外にも最初の数歩感じただけで終わったような気がした。
遠いので画質が悪いながらも撮影してもらっていた動画は、橋にしがみつきながらヨロヨロと渡る私の姿が記録されていた。
「動画という手があったか!こっちのスマホのほうが画質いいから撮り直しを!」と言いたくもあったが、また500円かかるしもう一度渡りたいかといえば流石にちょっと嫌だったので案を引っ込めた。
代わりに「次渡る?」とうつーじんに尋ねると「前に渡ったからいい」と拒否。経験者でしたか…。
その後はこの近くにある『琵琶の滝』を見て、かずら橋夢舞台の対岸にあるバス停まで歩いて時間を潰す。
結構な高低差を登り、待合の椅子等がないことに絶望しながらやがて行きとは違う路線バスが到着。比較的大きな道を20分ほど走って大歩危駅へと戻ることとなった。大きな道はいいぞ。
13:51発の特急南風・高知行きに乗車。
乗車時間は50分程度。徳島に続き、高知も全く来たことのない県である。
車窓を眺めつつ、半分ウトウトしながらの移動。
途中、土佐山田駅を発車した際にうつーじんが「やなせたかし記念館、さっきの土佐山田駅が最寄りだったか…」と呟く。
この『やなせたかし記念館』もドラクエウォークのおみやげスポットである。
「獲得のため、高知駅到着後に一旦引き返そう」という方針が車内で確認された。
14:42、定刻通りに高知駅到着。
折り返しの特急は。15:13発となる。
少し時間があるので駅近くを散策する。
今度はキャリーバッグを駅のロッカーに預けておく周到さだ。
さて、特急発車の10分前である。
いよいよ乗り込むぞと改札に向かう我々、だが何か様子がおかしい。
改札で発車時刻案内の電光掲示板を見るが…。
「案内表記に乗る予定の特急がないぞ…?」
不思議がる我々、そして流れるアナウンス。
『15:13の南風20号・岡山行は車両故障のため運転休止とする。申し訳ない』という内容が我々の耳に飛び込んでくる。
「また車両故障かよ…」
初日も車両トラブルでいきなり方針変更を迫られた我々。まさかの2日連続とかいう引きの強さ、笑うしか無い。
「方針を変えよう」
この辺の切り替えは早い。やなせたかし記念館は諦めてその次に行く予定だった『桂浜』を目指すことにした。ここもドラクエウォークのおみやげスポットだ。
早速観光案内所へ行き桂浜への行き方を尋ねる。
この際、バスの利用で行けるぞということが分かったと同時に『MY遊バス乗車券』の存在を伝えられる。
これは、桂浜まで行ってくれる『MY遊バス』と先ほど写真で紹介した路面電車が一日乗り放題、さらに『とさでん交通桂浜路線バス』という上記と違うバスも片道一度だけ利用できるという便利な乗車券のようだ。
時間的にも行きはMY遊バスを、帰りはとさでんのバスを利用することになりそうなのと、路面電車もこの後乗る可能性が高いので渡りに船と購入。MY遊バスに乗るために早速駅前から路面電車での移動となった。
はりまや橋駅にて下車、ここでバスに乗り換える。
待ち時間の合間にローソンがあったので立ち寄り、ここでようやく昨日(3月12日)から販売開始された『ご当地からあげクン』を購入することができた。(前日の徳島でもローソンには寄ったものの時間も遅く、売り切れていた)
食べてみて「わはは」と笑う。
当たり前なのだが、からあげクンなのにゆかりの味がするのが面白い。
それと同時に、
「これは普通のからあげクンを買ってきてゆかりをかければ再現可能な範疇なのではないだろうか…?」
と考えてしまったが、そこは気にしないことにする。大人だから。
また、うつーじんの案内のもとに『日本三大がっかり名所』の一角に挙げられる『はりまや橋』も見てきた。
確かに見ても
「ああ、うん…」という感情が湧くのがやっとかもしれない。
観光地と言われなければ「赤い橋だなぁ…」で終わる。いや、言われてても終わる。
札幌時計台は見たことあるので後はオランダ坂を見ればがっかりコンプリートになるようだ。がっかりコンプリートってなんだ。
バス停に戻り、バスの到着を待つ。
我々以外にも数名のお客さんを載せてバスは出発。
終点まで乗るのでボーッと町並みを眺めながらのんびりの乗車だ。
30分ほどの乗車で桂浜に到着。
時刻は既に16時に入っているが、そこそこに観光客で賑わっていた。
新しく、きれいな商業施設も出来ていたようで、
「なんだこれ!前にはこんなのなかったぞ!」と驚くうつーじん。
龍馬像を目指して歩き、道中でお土産のクエストを獲得。
そして本物の龍馬像も見たが、これが想像以上にでかい。
展望台にも登ってみる。
視界いっぱいに広がる海、水平線の向こうまで何も無い光景はまさに圧巻であった。
『最高に休みを満喫している』とは書いているが、坂や階段のアップダウンも手伝い、正直この頃はもう割と体がヘロヘロではある。
当初は室戸に行く計画も立案されていたが、流石にそれを実行していたら翌日はダウンしっぱなしだったに違いない…。
お土産を買い、小一時間の観光の後にバスで高知駅へと戻る。
バスから路面電車を乗り継ぎ、18時過ぎにはこの日宿泊のホテルへチェックイン。
小1時間ほど休憩して夕食へと向かうのであるが、ここで名古屋から自動車で一人やってきたイトーさんと合流。共に夕食を取ることとなる。
向かう先はスタバを経由しての『ひろめ市場』である。
昨日の夕食こそ当日に電車内で色々調べた経緯があるが、このひろめ市場は旅行立案段階で高知に泊まるとなった際に
「じゃあ是非ここで飯食おうぜ」と私が提案した場所である。(うつーじんはそれに合わせて宿もこの近くにセッティング)
旅行一週間前に調べたわけでもなくTwitterのタイムラインに写真とともに出てきて知った施設なので「これ幸い」と提案したのであるが、これが大正解だった。
市場の中へ入る。
平日晩とはいえ、市場の中はどのお店や座席も大盛況。
高知の美味しい酒や魚を出してくれる店を中心に、中華やインド料理のお店なんかもある。見ているだけで飽きない。
どう食事を取ればいいのか確認をすると
1.まず座席を確保する
2.好きなお店で好きな料理を買ってくる
3.持ち寄ってみんなで食べよう!
という、いわば高知の料理を中心としたフードコートなわけである。絶対楽しいやつじゃん、そんなの。
座席の確保に四苦八苦するも、おかげで場内を一通り回ることができ、その後座席の確保にも成功。座ったお店で各々飲み物を注文。
まず一息ついたところで、交代で食料の調達に向かう。
私は最初から絶対来ようと思っていた『明神丸』さんへと一直線。イトーさんも同じ店で食料を調達する。
待望の、高知で食べる鰹のたたき。
これだけは、高知に来たら絶対食べるぞと思っていたばかりに眼の前にあるだけで感動もひとしおである。
まずはタレから食べるが、これがまぁ美味い。
場所や雰囲気が手伝ってとかではなく、鰹の旨味とニンニクの味が味覚を飛び越えて直接脳に殴りかかってくる感覚だ。
そして、塩で食べると更に鰹自体の旨味を感じる。塩で食べる事考えた人、天才過ぎるな…。
更に追加でクジラの赤肉たたきと日本酒を購入。
食事や場の雰囲気を楽しみ、お互いの旅程を話したりとりとめのない話をしたりであっという間の2時間。
本当にこの市場での食事は美味しくって楽しく、ある種この旅のハイライトを選ぶならここかな?と思えるような場所だった。市場の中でもまだまだ周っていない店もあるし、再び高知に来ることがあればまた是非ここには来たい。
最後に、市場からもほど近い高知城もドラクエウォークの『日本100名城』に含まれているのでこれを取得しに向かう。お城に始まってお城に終わる一日である。
「何故お城が緑色に発光を…?」
という疑問を残しながら駅方面へと歩き、イトーさんと分かれる。
イトーさん視点の旅程は下記に記録されているので合わせてご覧いただければと思う。
その後、酒屋とコンビニに立ち寄って追加の食料と酒を買い、宿に戻り、明日の旅程を詰めつつ旅先で旅行系のYouTubeを見て過ごしたらうっかり2時になっていた意外は特に事件もなく、2日目は終了となった。この時詰めた旅程を見ると、明日のチェックアウト予定時間は8:00である。
続きはこちら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?