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新曲「Romance」と共に楽しむJO1の歌声たち・その1

JO1が2/8に新曲をデジタルリリースしたので普通に個人的に沸き散らかしていたのだが、
今までのシングル曲と違ってドラマタイアップ曲であること・ミディアムバラードであるため初見の人でもテンポに置いていかれることなく歌声を楽しめそうであることから、是非多くの方にJO1の多種多彩な歌声を知ってもらいたいなと思ったので
新曲「Romance」を通して私が個人的に普段JO1のメンバーの歌声それぞれに感じていることやオススメの聴きどころを書いてみることにする。

この曲はカンテレで放送開始したドラマ「ブルーバースデー」の主題歌となっており、主役の2人・准と花鈴それぞれの視点でお互いへの想いを描いているように思う。(あくまでも私見ですがそういう解釈の方多いよねたぶん)

公式がちゃんとレコーディング映像をあげてくださったのでパート割が正しいものに近くなった、はず…。


🌱河野純喜

まずは私の推し、メインボーカルの純喜くんから。歌うパートが基本的に多いため、楽曲の世界観を主に形作っているように思う。

決め所や落ちサビのアドリブパートで使われることの多い純喜くんは最高音でスパーン!!と抜ける力強くて気持ち良い響きが出せるので、この楽曲は彼の歌声の良さがとても発揮されていて初見の人にも伝わりやすいだろう。
……にしても今回の最高音hi C#はめっちゃ高いな!と思ったけど、よくよく考えたら彼はテレビ番組での歌唱でDa-iCEの「CITRUS」最高音hi Dをクリアしてるのでそんなに苦でもないのかな、いやしかし大変な音域であることには間違いない。

前回純喜くんの誕生日に投稿したnoteにて、彼の歌は声の響きの違いによって楽曲の世界観をより鮮明に映し出せると書いたが、今回は柔らかい響きをあまり使わず形のしっかりした響きが多いように思う。これによって「時を超えて君を必ず守る」という強い意志を感じることができる。
特に落ちサビの畳み掛けが本当にすごい。2回の「ほら」は1個目より2個目を1音上げて、「もう決して消えない希望」ではファルセットを使わず地声で当てに行きその言葉が確かなものであると感じさせてもらえる。そして「信じてほしい It's romance」のロングトーン。離れてしまいそうな君の手を必死に伸ばして掴みに行くような確かさがそこにあって、結局それは物語の行く末を暗示しているのでは…とか。(韓国版のブルーバースデーを観ていないのでなんとも言えないけれど。そうであってほしい…)

👽鶴房汐恩

ドラマ「ブルーバースデー」にて主人公・蒼馬准を演じている彼は、普段はラップパートでがなり声を発し曲にいいアクセントを加えていることが多いが、今回はこの物語の主人公である。がなり声を封印した彼の歌声は、本人は「天然水」と言っているが私個人としては「カルピス」だと主張したい。白く濁るカルピスのような淡く優しい甘さを持つ彼の歌声は、日頃からおふざけキャラでいながらも周囲をよく見て必要な時にさりげなくフォローをすることのできる根の優しい人格をそのまま表している。

聴きどころと言えば、なんといっても最後のブレス。汐恩くん自身がバラードが大好きで、しかも自身の主演するドラマの主題歌で最初と最後のパートを任せてもらえて嬉しい、とプライベートメールでも送られてきた。最後のブレスの切り方も、こだわりを持ってレコーディングしたのだろう。ロングトーンをそのまま切らずにあえて音をフラットに残しながら、最後に息にしていく…というとてつもないエモを作り出した。
こんな息の切り方聞いたことないし、セオリーに則って息を切らずに、こんなにもしっかり余韻を残した終わり方をすることで主人公の感情をかなり強く感じさせられる。汐恩くんのバラードに対するこだわりを強く感じることができてとても嬉しい。早くドラマ観なきゃ……

🦊川尻蓮


JO1のパフォーマンスリーダーを担っている蓮くんは元々有名アーティストのバックダンサーとして活動していた経歴があり、かなり正確なテンポキープ力とリズム感・曲の裏のほうの細かい音まで拾う耳の良さ・指の先までしなやかで細部までこだわり抜かれたダンス、と彼のパフォーマンスには1nmの隙もない。
知らないうちに1人韓国に飛んでダンスレッスンを受けてたり、正月のインタビューで「今年は休みなしで働きます」と発言したりと(一応法律上ダメですよ)彼はとことんストイックな人だが、それはボーカル面でも言える。音程の正確さ、ビートの感じ方、フレーズの最後の処理の仕方、言葉のニュアンス、息の使い方、全てに彼なりのこだわりとそのための努力、膨大な練習量が見える。

1サビと2サビで同じメロディのパートを歌っているが、地声からファルセットへの切り替えがとても綺麗。音が無駄に広がらず1束にまとまった、綺麗な発声をする。元々音程の正確さはあったが、フレーズの処理の仕方や歌詞に合わせた歌のニュアンスの違いの出し方とかがいつの間にかめちゃくちゃ上手くなっていた、私はこれを"キラキラが増した"、と言うことにしている。
JO1がTHE FIRST TAKEにユニットで出た時もボーカル要員の純喜くん・奨くん・碧海くんとともに選抜されていたり、5th Single 「WANDERING」のリード曲「僕らの季節」では落ちサビに純喜くんとハモってロングトーンをするパートがあったりと、蓮くんのボーカル面での評価が確実に高くなっているのが分かる。
1サビと2サビで歌っている同じメロディのフレーズの頭「I'm missing you」「I will find you」そして落ちサビの頭「君のためだけの星明かり」を蓮くんの真っ直ぐで確かな1束の声で歌うことでこの主人公たちのまっすぐな気持ちをダイレクトに届けてくれる、そんな風に感じられる。

✈金城碧海


彼は自分のことを"JO1のミラクルボイス"と言っていたが、全くその通りだと最近特に思う。むしろ何故今まで気付かなかったのか、やはり自分の耳はまだまだ甘いところがあると痛感する。
では、なにがミラクル、なのか。

碧海くんはJO1の中ではボーカルに分類されるはずだが、ラップも上手い。ボーカルのときの歌声は芯がありながらも程よい吐息に包まれていて妙な切なさがあり、胸の奥のほうをキュッと掴みにくるような感覚がある。一方でラップのときは温かくハスキーな低音で耳をくすぐる。さらにビートの取り方がかなり上手いようで音のハマり方がとても心地よい。
また、この曲の中にはメロディを歌う部分(1サビ、落ちサビ)とラップ調で歌う部分(2番)があるが、1サビと落ちサビとでも少し声の出方が違う。1サビは地声で安定感のある声、落ちサビはファルセット中心で不安定さのある声。よくよく聴いてみると、落ちサビのこのパートはファルセットのフレーズと地声のフレーズが交互に来ていることでメリハリが生まれるのと同時に、後ろの純喜くんの「信じてほしい」というフレーズの強い意志をより強く感じさせる役割を果たしているように思う。碧海くんはその場に応じて自身の立ち位置を変えて歌うことができる人で、この1曲の中で碧海くんの異なる3パターンの声の魅力を感じることができる。なんともオトクなこのパート割を考えた人本当に天才。

そしてもう1つ。碧海くんの歌声というのはとても不思議で、ちゃんと個性のある歌声のはずなのに他のメンバーの歌声と重ねても違和感なく馴染んでくれるのである。2Aの「また」「もう」を歌っているところ、1Aの同じパートは純喜くんが全て歌っているのに、ここはあえて「また」「もう」の部分だけを碧海くんに歌わせている。多分この頭2文字ずつだけを微妙に違う音色で聴かせることで後の「やり直せるなら」「その手を離さない」という歌詞をさりげなく立たせるような意味合いがあるのかもしれない(物語の内容にも深く関わってくる言葉でもあるので)。
ただ強調させたいだけならそこだけエフェクトをかければいい話なので、それをあえてしないのは特別強く強調したいわけではないからなのだろう。違和感のない別の歌声を置いて絶妙に気付かれにくい程度で際立たせるというやり方も上手いし、碧海くんの歌声の使い方も上手いなと思う。ほんと碧海くんのパート考えた人天才。1億ペソあげたい。

他のメンバーの歌声との親和性が高く、こんな風にひとつのフレーズを2人で分けながら繋げて歌っても、あるいは他の人とハモったりユニゾンしたりしたとしても、それぞれの歌声が主張し合わずにいい音がつくれる。碧海くんの歌声の、とても不思議で魅力的な特徴のひとつである。

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ここまで書いて思ってたより文字数多くなってしまったので計3回に分けて書いていくことにします
さすがに11人全員入れ込むのは無理すぎた。。

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