溶けかけの雪が洒落込む東京で　ふと夜よぎる旅への調べ
発射直前夜行バスで、早くも酔う酔う気持ちを詠めば、一体全体この危うい三半規管はどうして落ち着いてくれようかと苦心していますので、ほろ酔ったしたためもご容赦くださいませ。
しなければいけないことが時間に縛られない期間というのは随分と久しぶりの気持ちで、実際そうではないのでしょうが、恐れ多くも日本一になって暇ができたこの1月という有給を、自己の研鑽は勿論、少し自分や親友のために使おうかと思った昨日の夜、10分後にはもう夜行バスのチケットのふぁみぽぉとふりこみがめんまで進んでおりました。

夜行バス発車2時間前、一ヶ月ほど義務から少し離れた夜ランをこなし終え、チームメンバーと談笑、あたし今から京都行くわ！と少し"なんか閃きで直感的に動くタイプの野生児"ぶってみて、ターミナルの最寄り駅しかしらないまま、充電が一桁台のスマホ2台と果汁グミ桃、カロリーメイト、少しの着替え、ホットアイマスクを鞄に詰めたあたしは勇敢に家を飛び出し、その後カノジョの姿を見たものはいなかったとか…

夜行バス発車1時間前、ターミナルの最寄り駅についたはいいものの、どうにもこうにも腹が減ったと。戰場に向かう武士が空腹でどうすると、家訓が申していました故いたしかたなく、いたしかたなく、ターミナルは分からぬままとりあえずラーメン屋に。人間というのはどうして半チャーハンセットを目にすると、手がそちらに向いてしまうのでしょうか。全然出てこないラーメン、今から7時間ぐらいバス乗るって考えたら募る、深い味噌の甘しょっぱい誘惑に乗ったチャーシューと後悔を胸に、半チャーハンをかきこんでいましたとさ。
これは予想なんですけど、日付が変わる前のド深夜で半チャーハンセットしっかり頼んでラーメンが出てくるなり写真を数枚取ってラーメンを啜った後スマホに何かメモし始める人を見たら、3割のラーメン屋さんちゅはブロガーだと思うのではないでしょうか。なんか格式高いぶっちゃったかなと心配しながらもぐもぐしていると店員さんが餃子を。
いや別にブログとか書いてないですし美味しいご飯botも運営してないです！と声をかけるわけにも行かず、頼んでないですと細々話しかけるとサービスですと。あゝ神様、ラーメンの神様、私の罪は如何程でしょうか。めちゃくちゃ美味しかったです、すいません。

餃子出てくる前に写真撮っちゃった顔

少し混んだ店内に♪有線イヤホン忘れちゃった♪始めようかコンビニ探索♪バスはあと5分らしい♪
ターミナルが近いからか、シャツや旅行セットみたいなものがひしめきあっていたコンビニで唯一買ったのは３０円引きの赤飯おにぎりでした。コンビニで買うもの迷ったけど時間ないときって、結局何も買えないあるあるじゃん(笑)と一人で満点小笑いをとりつつも本当に時間がないので小走りでおそらくこっちだろうと当たりをつけた方へ向かいます。
どうしてターミナルの場所を調べないんだいジェファニー？と思うみなさん、そうです、電池がないんです。こうやってミステリー小説のように繋がっていく後悔を、並べて出来た大きなジグソーパズルが"旅"なんじゃないでしょうかねぇ…(これは完全に上手いこと言ってやったぜ顔)(後悔と航海じゃんと思ったけど全然移動バスで草の顔)(ヨーロピアンシュガーコーンって美味しいよねー)

ターミナル到着、2台止まったバスにどちらのバスに乗ればいいのか全くわからない顔で近づくと後ろからデカめの外国人二人に、"Haha!pretty😝"と頭を撫でられ、高鳴る胸改め空いた口を戻しつつキョトン顔を向けるとどうやら髪が癖ついてたのを直してくれたようで、小さく手を振って彼らと逆のバスに乗り込みましたとさ。
荷造りして家を出て美味しいご飯食べて今までの人生で一番素敵な癖ついた髪の直し方経験できたし、あたしってもう十分旅行したんじゃないかな、帰ろっかな。

夜行バス乗車、やけにピリついた車内の空気と密室あるあるの"誰かが急に入ってくると視線集まりがち"に耐えきれなくて一回降りてしまったので、２倍恥ずかしい思いができました、なんだかちょっぴりお得だネ❣
大学受験の試験会場か？と言いたくなるほど"他の人を気にしてない風だけど絶対あの人あたしの方見てるじゃんいや見てないのは知ってるけどさ…の冷たい空気感"と"なにか落としたら絶対これ自分で拾えないから拾ってもらわなきゃいけないし落としたくないけど一旦荷物広げなきゃいけないからほんとに準備不足でごめんなさいごめんなさい感"をギュッと固めてクルトンにしました。ちょっと帰りは新幹線にしようかナ！？の気持ち。
隣の席の人はネットにヤクルト５本ぐらい入れてるし通路挟んで逆側の人はめちゃくちゃ暗くなった車内を意に介さずギャンギャンビカビカのスマホ画面でtwitter見てるしあたしの夜行バス生活どうなっちゃうの〜〜〜！？！？！？