220910キムラcs準決勝 タクシームvsなおぱん

CS公認サポート制度が発表されてから、デュエルマスターズの熱は全国的な高まりを見せてきた。
各地で運営チームが発足し、毎週のように大会が開催されることで、このカードゲームの競技的な発展は目覚ましいものになったのだ。

齢18であるなおぱんは県外遠征を頻繁には行えず、地元のデュエマフェスで日々研鑽を積んでいるとのことだ。
対するタクシームは大事な家庭を持つ男で、それゆえCSの参加頻度は多くない。
大分でのCS開催こそが数少ないチャンスである2人は、和やかな談笑を交えながらも丁寧に、悔いのないように試合の準備をする。

試行回数を重ねて、いつか勝つ。勝負事のセオリーだ。

だが、いつかじゃない。
今日勝ちたい。どうしても。

デュエマ・スタートの合図で、2人は覚悟を決める。


先攻:タクシーム

1ターン目に《天災 デドダム》をマナチャージするタクシーム。
2ターン目《メッチャ映えタタキ》をマナチャージ。
3ターン目《メッチャ映えタタキ》をマナチャージ。《お清めシャラップ》を使用。
4ターン目《クリスタル・メモリー》をマナチャージ。《闘争と成長の決断で2マナを追加。


なるほど。



・・・なんだ、これは!?


ここで彼のデッキリストを見てみよう。


そう、彼は既存のデッキを使っていないのだ!《CRYMAX ジャオウガ》のフィニッシャー性能を評価し、《若き大長老 アプル》や《Dis ノメノン》などの妨害クリーチャー、《終末の時計 ザ・クロック》をトリガーさせた切り返しなど、全てのゲームの終着点をそこに据えたこのデッキこそがタクシームの答えである。予選でも4勝1敗と上々で、勝算は十分。

しかし。立ちはだかる壁はあまりにも強固だった。

なおぱんは3ターン目に《天災デドダム》,4ターン目に《ディスタス・ゲート》を唱える。

手札の《Disアイ・チョイス》が、マナゾーンから《メヂカラ・コバルト・カイザー》を連れ立って場に出る。


彼が操るデッキが《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》を用いたデッキであること、そしてそれの防御力は生半可な攻撃を物ともしないことを、タクシームは知っているのだ。


どうにか回答を見つけたくて《ドンドン火噴くナウ》を唱えるも、《天災デドダム》の除去に留まるタクシーム。
その際にも《メヂカラ・コバルト・カイザー》はなおぱんの手札を潤す。
減らしたマナを《戯具 ヴァイモデル》からの《天災デドダム》で取り返すと、優位な姿勢を崩さない。

だが、このまま終わるタクシームではない。
《ヴィオラの黒像》が間に合うと、《メヂカラ・コバルト・カイザー》の除去に成功する!
《若き大長老 アプル》も添えて、手札に控えるは《CRYMAX ジャオウガ

無事にターンが返ってくれば、
勝負を仕掛けることができる。

しかし、なおぱんの信じた防御力は、それすら許さなかったのだ。

手札から唱えられたのは《解体事変》!!

相棒を失ったタクシームが為す術なくターンを返すのみであるところに《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》での追い打ち。

盤面のちいさな打点での追い縋るようなシールドブレイクですら《アイド・ワイズ・シャッター》で防ぐと、そこからの手順は完成されたものであった。

ターン開始時《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》の効果を起動。
ウルトラ・セイバー:多色クリーチャーを持った《Disアイ・チョイス》が自壊すると、そのまま墓地から《水上第九院 シャコガイル》とともに舞い戻る。
《天災デドダム》などで山札を5枚以下にしてから、《Disアイ・チョイス》の効果で《終末の時計 ザ・クロック》を場に。

止める術は何もなかった。
タクシームにターンが渡るとともに《水上第九院 シャコガイル》のドロー効果が起動すると、なおぱんに勝利をもたらした。

WINNER:なおぱん



決して諦めず、最後まで姿勢を崩さなかったタクシーム

絶対に負けたくない戦いを制したなおぱん

最後の試合へと進む2人。

彼らの熱は、まだ冷めない。

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