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俺のCD棚 第27回

今回は、DENIMS 【DENIMS】

DENIMSは、大阪で結成された4人組バンド。自宅のガレージをスタジオに改装したり、MVで知り合いを起用したりと、随所でDIY精神が宿る、ちょっと珍しい類のインディーズバンドである。

このCDはの2017年にリリースされたアルバムであり、タイトルにバンド名を冠している通り、自己紹介的な意味合いが強く押し出されている。個人的には何年もずっと応援しているので、待望のフルアルバムであった。

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このバンドの最大の特徴は、やはりその音楽性にある。ギターフレーズを反復させていきながら、その他のリズム隊で徐々に展開していく構成は、さながらループミュージックのようでありながら、打ち込みではなく、全て自分達で演奏しているせいか、どの曲も暖かみを感じる音に仕上がっている。

また、そんな演奏に乗せて歌う内容は、主にダメな大人(もしくはダメな自分)の有様をいろんな描写で表現したもの。ただの自虐にも聴こえるのだが、楽曲自体が全体を通して明るいトーンで統一されている為、ネガティブな気分になることは皆無で、逆に「俺らこんなんやけど、なんとかなってるし、お前もきっと大丈夫!」と背中を押してくれるようにさえ感じるようになる。

仕事でくたくたに疲れた日の、晩酌のお供に是非。

一曲あげるなら、7曲目「CURTAIN CALL」。前述の雰囲気が一番出ている曲で、ある意味応援ソング。ダメな自分を闇雲に否定しないで、自分の一部として受け入れよう、と思わせてくれる。

ジャケットは、インディゴブルーの背景に、メンバーを模した動物のイラスト。適当なようで、実はメンバーと少し似ているところが面白い。

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以上、第27回でした。次回は、DENIMS同様コチラも独特な音楽性。というか、一つのジャンルを形作ったといっても過言ではない、インパクト大な シンガー。D'ANGELOのアルバムを紹介します。

それでは、また。

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