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俺のCD棚 第23回

今回は、Norah Jones 【not too late】

Norah  Jonesは、現在におけるジャズを代表するピアニスト/シンガーソングライター。デビューアルバムでいきなり脚光を浴び、2003年のグラミー賞では、主要4部門を含む8部門を制覇するという快挙を成し遂げ、永きにわたりシーンの頂点にいる存在と言っても過言ではない。

このCDは、キャリア3枚目のアルバムにあたり、彼女が初めて全曲を手掛けた作品であることから、シンガーソングライター・Norah  Jonesとしての1stアルバムという見方もできるアルバムである。

彼女の魅力は、何といってもその歌声。ナチュラルで、時に気怠く、漂う感覚を持ったその声は、何故か耳を引き付けられる。彼女がきっかけで、自分は低い女性の声が好きだと気付かされた。今でもそれは変わらない。

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楽曲の構成は、ゆったりとしたテンポの曲が多く、ジャズとカントリーの配分がちょうどいいバランスで成立している。自身で全曲を手掛けたとあって、その時期の彼女の音楽的嗜好がもろに反映されている為、1stの時のような正統派ピアノジャズのイメージは薄まってはいるが、そこまで強引ではなく、あくまで自然な変化として受け止められる印象で、肩肘張らずにリラックスして聴くことができる一枚。

一曲挙げるなら、6曲目 「thinking about you」。アルバムの中盤に流れる、オルガンの音が印象的なジャズで、優しい歌声も相まって親密さと安らぎを感じられる、チルな一曲。何も考えず、ぼーっと聴くのがGood。

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ジャケットは、赤を基調にした背景に、白黒のボーダーワンピース姿で座るポートレイト。中を開けると、くるくると回って見せるキュートな写真がレイアウトされている。天真爛漫で親しみを感じつつも、少しミステリアスな雰囲気の彼女にぴったりなデザイン。

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以上、第23回でした。次回は、同じシンガーソングライターでもコチラは サーフ・ミュージック。ジャック・ジョンソンのアルバムを紹介します。

それでは、また。




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