経営者の仕事_4_渉外

経営者の仕事4「エグゼクティブへの渉外活動」

数字とロジックで経営と現場をExit(IPO、M&A、優良中堅)へナビゲートする。ベンチャーパートナーCFO®、高森厚太郎です。

前回の記事「リソースの調達と配分」の続き、今回は経営者の仕事4「エグゼクティブへの渉外活動」です。

■経営マターの意思決定、情報交換は経営者の仕事

中小企業、大企業問わず、お偉いさんは、夜になったら飲み歩いてる、会社になかなかいない、こういうことはよくあるかと思います。スタッフからすると、何遊んでるんだよ、金使ってんだよ、こう思うのは無理もないと思うのですが(笑)、意外とそうした社外活動、飲んだり、一緒に遊んだり、そうした世界で、ビジネスチャンスが見つかったり、事業提携のきっかけになったり、ビジネスが進んだりするものです。

とすると、こうした社外活動は、経営者の仕事となります。例えば事業提携の意思決定は、中小企業でも大企業でも、それなりの大きな話ですよね。経営者が社外活動に動かないと、事業提携のような大きい話はものにならない。

プラス、情報交換もあります。現場レベルが持ってる情報、経営レベルが持っている情報、当然レベルが違います。事業提携など、経営マターの情報は現場レベルで持っているものではないですよね。持っていたとしても、現場スタッフが外に出せるものでもありません。こうした情報は、経営者同士でないと、交換されないものになのです。

■「ネタ」を拾ってくることの重要性

これらを踏まえると、経営者はスタッフにどう思われようが、社外活動をして「ネタ」を拾ってこないとダメとなります。とくに新規もの。スタッフは、基本は経営者が取ってきた「ネタ」、新規事業企画だったり新規先への営業だったり、それを現実のものにする、回していくのが仕事。経営者が実務をいちいちやることはできません。経営者には経営者でないと出来ない仕事をやる必要がある。経営者がこういう渉外の「ネタ」を拾ってきて、ビジネスの「ネタ」を作らないでどうするよ?という訳ですね。

企業は自然体でいると既存を回すことに精一杯になったり、それでいいやと満足したりするもの。スタッフに、頭やカラダを捻って、時間をあえて使って、企業をもっと儲けさせる、成長させる積極的理由はありません。だからこそ、経営者がエグゼクティブへの渉外活動をして「ネタ」を拾ってくる、そのための時間やお金はあえて捻出していかないといけないということです。

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