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【プレーオフは】2023ジェフユナイテッド千葉選手別最終報告GK&DF&ボランチ【もういやだ】

みなさんご存じの通り、J1昇格プレーオフが終わり、6位で出場した我がジェフユナイテッド千葉は東京Vに完敗して、シーズン終了となりました。

2017年以来のプレーオフということでしたが、現地で見ててあのなんか内臓にくる嫌な感じを思い出して、くらくらしてしまいました。強めの酒を立て続けに飲んだのに似ていて、改めて、あんなもん出ずに自動昇格するべきなんだな、と強く思います。

そもそも、シーズン序盤の惨状から比べたら、プレーオフ進出は望外の結果と言えなくもないので、結果は仕方ありませんね。上がるまでやるしかないんだよ!!! ということで、恒例の各選手振り返りです。

中間報告はこちら!!


GK

新井章太

前半戦は完全な守護神として君臨しましたが、24節大宮戦で痛恨のキャッチミスから決勝点を押し込まれ、鈴木椋大と守護神交代。以後は一度も出場することはありませんでした。シュートストップに定評のある安定感のある守護神でしたが、そのシュートストップも若干陰りが見え始め、ある程度繋ぐ足元も中々難しいので、今季後半に猛威を振るったハイプレス戦術との相性がいいとはお世辞にも言えず、ミスは交代の一つのきっかけに過ぎないでしょう。ただ、ベンチにいるとかなり保険になるGKで、何かトラブルがあったとしても問題なくできるという安心感はピカ一。ただ、来年いるかどうかはわからないですな。まだ一線でやりたいだろうし。プレーオフで東京Vから謎のブーイングを受けてたのは昔所属してたからなんでしょうか(出場0試合)。それともバスケス・バイロンをどついたから?バスケス・バイロンならよくない??

鈴木椋大

25節から守護神の座につくと、そこからチームは一気に勝ち続けたため、そのままポジションを獲得することとなりました。元々それほどシュートストップに強みがないような印象でしたが、連勝中には勝点をもぎとるスーパーセーブを何度も見せて、おおっと思ったことが何度も。35節栃木戦の鈴木大輔炎の退場からのPKを止めたのは、特に秀逸でした。ただ、ハイプレス戦術で必須の前への飛び出しがうまいかというと非常に微妙で、ラインの裏を狙われるようになってからは、飛び出しを躊躇してピンチになる場面が散見しており、長崎戦では鈴木大輔との連係ミスからエスナイデル風味溢れる失点もしてしまいました。足元もフィードが徐々に成長していますが、すごく得意というわけでもなく、新井よりはいいかなーという感じ。来季も正守護神ならばここらへんが改善点なのではないですかね。オフの間に、暇してるアルゼンチンハイライン和尚の下に弟子入りして、滝行ならぬハイライン行をやって、脳をバグらせて欲しいです。謎ヘアバンドも継続してください。

6分50秒くらいにエスナイデル失点

松原颯汰

1シーズンを通して、リーグ戦出場なし。がんばっていただきたい。

DF

新井一耀

序盤はレギュラーとしてフル回転したものの、21節以降は完全に佐々木翔悟にポジションを奪われました。強くてわりと早いCBなのですが、キャプテンの鈴木大輔と同じく右CBでのプレーを好むので、そこで天秤になった感がありますな。佐々木よりも対人は強いのですが、フィードに関しては雲泥の差があるのでCBユニットのトータルで見たところで判断されたのでしょう。ただ、終盤は怪我なのかなんなのか、メンデスに完全にサブの座も奪われた感があり、うーん、という。以前は猛威を振るったセットプレーからの得点も影を潜めて、今年は0得点。今年30を超えたこともあり、キャリアの岐路という感じもしますな。残ってくれればそれはありがたいのですが。

鈴木大輔

序盤の整備されてないハイラインで右往左往していましたが、いったんラインをリトリートしてからは安定。そこから守備を整備してハイラインになってからは、かなり安定していました。やはり右CBにほぼ固定になったことが大きいですね。左だと受けに回った時の守備(反転とか)にけっこう課題があるので、前に出ていくほうが圧倒的に得意なのもあって、戦術に合っていたのではないでしょうか。細かいところでGKとのコミュニケーションミスがあったりしましたが、ああいう戦術をやってる分には仕方がないことですしね。規格外アタッカーに対抗できる感じではないですが、ある程度守備の整った状態なら十分にやれるという感じでした。また、序盤のハチャメチャな状態からなんとかチームをまとめ上げて、終盤の奪取に繋げたのは、監督・コーチの功績もありますが、主将の影響力も強かったでしょう。そういった面でも今年は移籍してきてからベストの年でしたね。今年33歳なので、さすがにまだ衰えはしなさそうですし、このまま残るでしょう。28節の謎裏抜けゴールよかったので、来年もたくさん裏抜けしてください。

1分35秒頃に謎裏抜けゴール

佐々木翔悟

21節からレギュラーを獲得した左利きのCB。やはり特徴はその左足からのフィード。対角の右ウイング田中、裏抜けの小森、バイタルの風間や左の日高へと、明らかに他のCBとは質の違うボールをがんがんと供給していて、ビルドアップに課題を抱えていたチームの大きな武器となりました。半面、対人守備としては「おやおやおやおやまあまあまあ」となるシーンも時折あり、その爆裂左足フィードとふんわりディフェンスの対象感がスペイン代表のエメリク・ラポルトを彷彿とさせるので、J2のラポルトと呼んで差支えはないかと思います。このまま来季も残るのであれば、全体的な強度は常に求められていくと思うので、さらなる対人守備の向上があると盤石なのではないでしょうか。左サイドバックのバックアップもできるのもグッド。ただ、左利きのCBとかまあ引く手あまたな感じはしますな。フィードは、ほんとスタジアムで見てると、なんか音が違うんじゃねえかという弾道を描いてるので、まだ未見の人はぜひぜひ見てください。なにはともあれハンサムですし、インスタはズルい感じがします。

メンデス

あまりにもCBがいなさすぎたので、慌てて無職を取ってきました。加入からずっと出場なしが続いていましたが、33節に初出場。鈴木大輔出場停止を受けて、36、37節に先発。さらには日高の出場停止で佐々木が左にスライドしたので、39節も先発しました。出ていた試合は役目は果たしたのではないでしょうか。対人にはなかなか強いのですが、裏への対応はかなり怪しいものがあり、細かいところでのミスが起きているのは、連携もキャラもあるし、もうどうしようもないでしょう。その結果として天王山の39節東京V戦では、クリアを空振りして痛恨の同点ゴールを許してしまいました。圧倒的に東京Vペースで、簡単に折り返されてるので、メンデスだけのせいではないですが、「物量が尽きた」感を今シーズン一番感じたシーンでした。プレーオフでは2点先制されてメンデス大作戦をやるのかと思いましたが、それも実行されず。左利きですが特にフィードがいいということもないので、来年はいるんでしょうか。いたらメンデス大作戦やりましょ。

2分5秒頃に戦慄の空振り

西久保駿介

消えました。13節くらいに松田からポジションを奪うとそのまま右SBに定着したのですが、20節の先発を最後にベンチ入りもゼロ。怪我をしたのか、完全に構想外となったのかはよくわかりませぬ。元々、典型的なラテラルタイプで運動量、強さ、速さ、高さなどは水準以上なのですが、攻撃参加はするのですがクロス一辺倒だったところが、高さのないチームに合わなかったのかもしれません。また、ビルドアップもお世辞にもうまいとは言えず、しばらくは修行という感じでしょうか。このままいくと、サイドバックなのにゴール前でヘディングを叩きこむのが得意という、福岡に移籍した小田逸稀みたいなパラメーターの振分けミスっぽい選手になってしまう可能性もあるので、頑張って欲しいものです。あと、もしかしたら、ロングスローの投げすぎでトミー・ジョン手術を受けたのかもしれません。来年は野手一本でがんばっていただきたい。

日高大

前半総括で「今シーズン最大の補強」と書きましたが、シーズンを通してチームの核となり続けました。「なんでこんな男がJ3にいたの?」と不思議に思うほどの強度を発揮し、対人、切り替え、運動量ともに非常にハイレベル。J2の左サイドバックとしてはトップクラスだったのではないでしょうか。サイドバックで37試合3200分強は、序盤スタメンじゃなかった数試合を除けばほぼほぼフル先発しているので、稼働率としても問題なし。特にドゥドゥが加入して左サイドでコンビを組み始めてからは、スチャラカドリブラードゥドゥと槍のような日高の相性は抜群によく、ドゥドゥが溜めて日高がぶち抜くという場面が頻発。ジェフの大きな武器となりました。問題は左足のクロスが鋭すぎて常人には合わせづらいということですが、まあそれはみんなでなんとかしてあげてください。ただ、東北1部から順々に上がってきた叩き上げで、28歳ともう若くもない年。あまりJ2でグズグズしているわけにもいかない上に特にジェフに愛着を抱く理由もないので、普通に移籍の可能性は高いでしょう。左利きのSBで十分にJ1でもやれる強度だと思うので、もし移籍するとしたら、J1のみなさまにおかれましては日高大(日高大学昆布学部煮出し学科)をよろしくお願いします。試合中に髪型が謎な感じになりがちです。

床屋で注文どうしてる?

高橋壱晟

序盤は相変わらずセンターハーフのサブ生活で、今年もバックアップなのかなあと思いきや、20節いわき戦に右サイドバックとして先発すると、そこからはレギュラーをがっちり確保。新人時代からジェフに所属し続けて、初めて定位置の確保となりました。センターハーフ時代は、ゴールへの強襲はあったもののビルドアップやターンのところがJ2としてはきつそうだなーという感じだったのが、サイドに行ったことで一発解決。ほぼ常に前を向いてパスを出せる環境で、前にどんどんボールをつけることができ、チームとしても高橋本人としても非常によいコンバートだったのではないでしょうか。前にいるのが暴走特急田中和樹なので、サイドをエグる必要もなく、サポートに徹していられるのもコンビとしてはグッド。後方の司令塔としてパスを供給し続けました。ただ、いかんせんサイドバックなんかほぼやったことないであろうし、足が速くないことは確かなので、守備に関してはかなり怪しい部分が頻発。また、右MFが突破型じゃなかった場合にどうするん、というのもあって、まだまだ課題はありそうです。ただ、コンバートしたにせよ、新人で取った選手が紆余曲折を経て定位置を確保したのは喜ばしい出来事でもあるので、今後もぜひ死守してほしいと思います。

松田陸

序盤はレギュラーを張っていましたが、後半は主にメンバー外。30節に先発出場をした以降は出場なしとなりました。悪くはないんですけど、やはり全体的な強度が求められるチームなので、基準に達しなかったのかな、という感じです。両サイドできるし、ユーティリティなんですけど、単純に強度負けのシーンも散見されていたので、なかなか厳しい結果となってしまいました。来年はいなさそうな気がします。

矢口駿太郎

後半戦はほぼベンチ外でした。開幕スタメンを飾った時は、お、今年は飛躍の年か、と思いましたが、そうはうまくいかず。不完全燃焼な一年となってしまいましたね。特徴と呼べるほどのものを出す機会もないのですが、ともかくも足が速いことは正義なので、これからも精進してほしいものです。

久保庭良太

特別指定で来季加入が内定済み。仙台戦で初出場したけどほぼ覚えてない。DFらしいので、来年以降がんばってください。

MF

小林祐介

俺たちの多部未華子は25節時点でほぼほぼフル出場と中盤の核と思われましたが、見木のコンバートによって、完全にポジションを失いました。その後は主に中盤のクローザーとして終盤に投入されて役割を全うするという例年通りのパターンではあったのですが、序盤の活躍があった分、なんとも腑に落ちないシーズンとなりましたね。まあ、序盤は前からの守備がかなり怪しかったので、フィルターとして大車輪に活躍する多部未華子が必要だったのですが、ある程度整備されたことによって、より攻撃的な能力のある見木が優先されたのは仕方がない面がありました。さて、これで在籍3年目が終わり、絶対的なレギュラーという立場を得られないままとなりました。来年は30歳になるということもあり、そろそろ転機の時となるかしれません。圧倒的なボールハント能力と自動カバーリング能力は、チームによってはすごく重宝されると思うんですけどね。それはそうとして、今年見た多部未華子映画の1つが『空に住む』なのですが、見た中ではワースト1くらいつまらなかったので見なくていいです。千葉の多部未華子を見てください。

田口泰士

今年は圧倒的なパフォーマンスを披露。怪我で8試合ほど欠場した以外はほぼ先発を務め、チームの組み立ての中心として、あるいはプレスの中盤での回収役として獅子奮迅の働きでしたね。昨年までは、田口がボールを受けて田口がとにかくどうにかして配給するという「田口ショットガンシステム」を敷いていて、序盤もその気配が濃厚でしたが、ハイプレスが整備され、相棒に見木が採用されると負担が軽減。プレスからのハントという得意なプレーができていたこともあり、連勝時は圧倒的なパフォーマンスを披露しました。しかし、チームのピークがプレーオフよりも早めにきてしまったことで、最終盤は若干トーンダウン。たぶん普通に疲れもあったのだと思います。プレーオフの試合では東京Vの森田晃樹に出力で普通に負けていたので、徐々にではあるけれども衰えが出てきている可能性もあります。移籍の可能性は限りなく低いとは思うのですが、怪我も増えてくる年ごろだし、ある程度できるうちに夢を叶えないとチーム状況がかなり悪くなりそうですな。あと、圧倒的にFKが入らない気しかしないので、なんとかしてください。今年の唯一の得点は徳島GKスアレスの年間珍プレー大賞候補のこれです。

心に残る一世一代のミスが2分20秒頃

熊谷アンドリュー

後半戦はベンチにもほとんど入りませんでした。圧倒的にスピードと機動力を求められる現在のサッカーでは、さすがにちょっとミスキャスト。在籍トータル7年ということで、長年千葉の中盤を支えてきましたが、そろそろお別れの時が近づいてる感がビンビンにしますな。まだ30歳で老け込む年ではないので、キャラクターの合ったチームでもう一度活躍してほしいぽみるくですね。アンドリューのサイドチェンジ好きだったな。

見木友哉

田口の怪我というチーム事情でポジションを下げたものの、そこがうまくハマり、田口が戻ってからも二人でコンビを組むと、抜群の安定感を拾う。後半戦の鬼の連勝の原動力となっていました。デュエル能力とハードな当たり、運動量があるので、守備は多少ポジショニングがおかしくてもなんとかなっていたし、そのポジショニングも試合をやるごとに改善。守備で大丈夫なのかと言われたら大丈夫なわけないんですが、前掛かり一本やりのチームとしては、それくらいでちょうどよかったのかもしれません。そして、前半戦では「攻撃力もったいないなー」とか言ってたんですが、攻撃時にボランチから左インサイドハーフに上がることで、いいところ取りを実現することに成功しました。元々、攻撃性能を生かすためにはスペースが必要なタイプなので、低い位置から上がっていくのは性に合うのではないでしょうか。昔、オフェンシブハーフとしてはそれほどパッとしなかったドイツ代表のシュヴァインシュタイガーが、センターハーフになってからは抜群の支配力を発揮したように、キャリアの一つの転機となりそうな気がします。ただ、この配置転換によって、さすがに移籍の匂いが濃厚になってきました。走れる25歳のインサイドハーフなんてどこでも欲しいわけで、フィールドプレーヤー最長の3687分出場がいなくなったらまあいなくなったら大打撃ですが、それ以上にキャリアを進めて欲しい気持ちも強いです。

圧倒的近鉄顔

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