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【グループE】選手名鑑だけで語る2018ロシアW杯プレビュー

さあ、がんばってここまで来たぞ!最初に強く当たったので、あとはもう流れで行きたい!ここで潰さなきゃ意味ねえからな!

グループDはこちらでござる。

ブラジル

「固い時のブラジルは強い」「男は長さよりも固さだ」をモットーにガチガチのハードコアスタイルでドゥンガ軍曹の下でやり切ろうとしましたがあえなく中折れ。後任のチッチ監督が見事にまとめて南米予選は首位通過。やはり固さだけでなくテクニックも必要だということを王国民は再認識したことだろう。久々にバランスのいいメンバーが揃っているのではないか。特に長らく適任者がいなかったトップにガブリエル・ジェズスという才能が現れたのは大きい。ヨーロッパ式の組織の中で動くことができてブラジル仕込みのテクニックも兼ね備える彼は21世紀版フェノーメノ(超常現象)。控えにもミスターポリバレントのフィルミーノ@顔だけ見るとNカードがいるのも心強い。そして、中盤も豪華。カゼミロ、フェルナンジーニョが守備を締め、アタックはコウチーニョ、ウィリアン@まじめなアフロ、そしてネイマールがチャンスを作り、急にパウリーニョが上がってくる。控えにもドゥグラス・コスタ、フレッジがいるなど多士済々。守備も固い。GKはアリソンとエデルソンがものすごくレベルの高い守護神争いをしていて、CBもチアゴ・シウバ、マルキーニョス、ミランダとハイレベル。SBは左はおなじみのスチャラカアフロ・マルセロが君臨、右はダニエル・アウベスが怪我したので、代わりに俺たちのダニーロが先発する模様。心配なのは怪我上がりのネイマールのコンディションだが、ここまでは順調に回復しているようで、グループリーグはもっぱら調整に使って悠々と抜けていくだろう。後述するドイツと共に本命に近い扱いをする人も多い。ただ、「固い時のブラジルは強い」に次ぐことわざとして「本命ブラジルはコケる」(ヨブ記17章)ということも紀元前より言われている。なので、ブラジルにおかれましては本大会までの残り期間を使って「コウチーニョ「エースは俺だ」とネイマールに突きつけて宣戦布告!!」「ドゥグラス・コスタ深夜の襲撃!!フェルナンジーニョが素手で返り討ち!その時ダニーロは寝ていた……!」「フィルミーノのロシア風俗探訪」など醜聞を毎日のように垂れ流していただき、大会直前には「代表の意味を履き違えた恥知らずの愚連隊ども」とペレに罵られて本命から外れるように努力しよう!なあに、優勝すれば人殺しでもブラジルでは許してもらえるから大丈夫!でもネイマールは税金払え!!

コミュニケーションよさそう マルセロ
世界一ヘッドフォンが似合うアフロことマルセロはブラジル代表でも攻撃のキーマンである。陽気なブラジル人という我々のイメージを具現化するとマルセロになる。レアル・マドリードで証明しているとおり、その攻撃性能は異常。イニエスタのような身のこなしでサイドで完璧に組み立て、ワンステップで美しいサイドチェンジを送り、オーパーラップしてはサイドからクロスを上げるだけでなく中央に上がってきて強烈なシュートを叩き込む。元々MFだったのでその攻撃性をフルに生かしている世界屈指のSBだろう。あと、守備は……まあ守備だ。あの守備は守備か攻撃かでいったら守備ではあるので、深く突っ込まない方がいい。そんな攻撃ジャンキーマルセロだが、ちょっと触られれば地球崩壊前夜のような勢いで倒れ込むという性質も持ち合わせている。この前のクラシコではセルジ・ロベルトがちょっと顔を殴ったところこの世の終わりのような勢いでのた打ち回っていたが、セルジ・ロベルトにレッドカードが提示されると12時間寝た後のようにすっきりした顔で立ちあがっていた。お前痛かったんちゃうんかい。世界を見渡してもここまでブラジルな奴はそうそうおらず、むしろマルセロ自体がもはや理想のマルセロ像を演じている可能性さえあり、あまりのオーバーな仕草に「それはちょっとマルセロ過ぎない?」という疑問もたまに俺の中で湧き上がってくる。もしかしたら日本にもメッシやロナウドは百年くらいすれば出てくるかもしれないが、マルセロのようなクソ厚かましいメンタルの持ち主は生まれる気が全然してこない。連帯保証人になりたくないサッカー選手世界No.2である(1位はナスリ)。そんなマルセロも30歳なので、これが最後のW杯かもしれない。是非、理解できないその異星人っぷりを楽しんでください。

画像の大半で煽れるマルセロ大先生

スイス

色々と選手を見ていくとどうしても「ベスト16かな?」という感想が出てくる、W杯のミスターベスト16がスイスである。感想としてはよくまとまっている、である。シェアとアカンジのCBコンビは悪くないし、リカルド・ロドリゲスはかなりいいSB、リヒトシュタイナーも衰えつつあるがまだ戦える。中盤はベーラミのバカが頼りになるし、ジェマイリも健在だし、ジャカはジャカだ。アタッキングの全権を担うシャキリも相変わらず足が短い。しかし、トップがきつい。セフェロビッチがエースというのは、ドラクエのラスボス相手に鉄の槍で挑むようなものである。最強武器とは言わないが、割と序盤の武器屋で買えそうな装備で勝負はできるだけ避けていきたい。監督はラツィオから来たペトコビッチで、ラツィオ時代はなかなか優秀だったイメージがある。ただ、日本人の我々にとってスイス代表はどうしてもアルプスの少女ハイジの延長線上にあることは確かで、いくらチームを強くしようとも「それで、やっぱりハイジも応援に来るのかい……?」「ペーターは?ペーターはサッカーするの?」「あんたら飲み会の時は「クララが立った」ゲームするんだろ?」という思いを振り払うことができず、口笛はなぜ遠くまで聞こえるのあの雲はなぜ私を待ってるのおしえておじいさんおしえておじいさん、おじいさん「それは悪質なドラッグをやったハイジの見た幻覚なんじゃよ」ハイジ「うそ、うそよ!助けて!助けてペーター!!!」ペーター「俺自体もハイジの幻覚なんだよね」。

コミュニケーションよさそう グラニト・ジャカ
アーセナルでは「タックルが下手」「イエローカードコレクター」「タックルが下手」「キックが自慢ってロングシュート入ったためしがねえ」「タックルが下手」「#WengerOut」「ラムジーよりはタックルはマシ」と散々罵られているが、概ね事実なので反論できないのが悲しいところである。しかし、そんな彼もスイス代表では中心人物なので、頑張ってもらわなければならない。代表では隣がラムジーではなくベーラミのバカなので、ラムジーと共にふらふら二人で上がっていってドキッ!スカスカ中盤夏祭りバイタルポロリもあるよ!みたいなことにはならない、というかならないで欲しい。プレーもそうなのだが気性も判断もタックルも荒いので、せめて心くらいは落ち着かせて試合に臨んでいただきたものである。その時に役立つのは自分の名前に似た釈迦である。一切皆苦、色即是空で試合結果にかかわらずこの世のすべては最終的には皆滅びるのだという仏の思想で中盤に侵入してきた相手を次々と極楽浄土に送る涅槃ディフェンスで相手を葬っていって欲しい。

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コスタリカ

前回ベスト8と躍進を遂げたコスタリカは今大会その再現以上を狙う。驚異の5バックハイラインでオフサイドを連発した前大会。今大会もその戦術を基本的に踏襲して望む模様。ハイラインもちゃんと仕込んでやれば有効な戦術だということを証明してくれたコスタリカは優秀であった。聞いてんのか、エスナイデル。今回もあまりビッグネームはいない。前大会No.1ヘアバンド(参加1人中1位)だったボラーニョスは運動量豊富なテクニシャンで怪我明けだけど間に合いそう。また、名前だけ聞いたら英国ロックバンドでベースやってそうなブライアン・ルイスもまだまだ健在。ワントップのジョエル・キャンベルははっきり言って伸び悩んでいるが、前大会も別に便りにならなかったので、ボラーニョスとルイスがいればある程度攻撃は何とかなりそう。守備もさすがに前回ほどはハイラインはうまくいかないだろうが、それでも最後尾に控えるのは天下のレアル・マドリー守護神のケイラー・ナバスである。キャリアの飛躍のきっかけとなった前大会では止めに止めまくって一気にスターダムにのし上がった。いろいろ言われるが、世界で屈指の実力者なのは間違いない。そして、コスタリカについてはもうこれ以上言うことはないので、4年前はチリポ国立公園というギリギリネームの観光名所を紹介しましたが、今回は「アレナル火山」という一歩間違えたらポリティカルコレクトネスに違反してしまう観光名所を紹介してこの項を終わりたいと思います。

コミュニケーションよさそう コスタリカ人は火山みたいなセックスでコミュニケーションしそう

アナル火山

セルビア

セルビア?悪くないよね?(めっちゃ上から目線で) というわけで、セルビアだが本当にメンツは悪くないのではないか。DFは俺たちの左足魔人コラロフがいて、ナスタシッチは有能、イバノビッチが衰えてきてるとはいえまだ健在、右のルカビナが若干弱いくらいか。ちなみに名鑑によるとコラロフの好きな色は「ピンク」だそうです、キャラをわきまえろ。アンカーには天下のマンチェスターUのマティッチがいて、大器、大器と言われ続けてもはや器の大きさが戦艦大和くらいを期待されてるセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチがスタメンに定着。アタッカーもタディッチやミトロビッチが悪くなく、やり方次第ではグループリーグを勝ち上がれそうである。1つ不安なのはリャイッチがインサイドハーフをやっていること。俺が知ってるリャイッチは「知能指数がカッサーノ並」「歩く無礼」「サッカーのうまいニワトリ」という精神不安定を具現化みたいな存在だったのだが、ローマからインテルに渡り、トリノに移って改善したのだろうか。ちなみにインテルにいた2015-2016シーズンは、シャキリ、ポドルスキー、ビアビアニーなどとともにリャイッチがいるという面白アタッカー陣が形成されていました。当然勝てませんでした。ともかく、堅い守備からどれだけ得点を奪えるかが鍵なので、イカれてない奴がいなかったことないセルビア代表は多少イカれてる奴も許容していくスタンスということだろうか。コラロフもだいぶ変わってるけど、まだマシに見えるもんな。ともかくブラジル戦は諦めて、残りの2つで生き残りをかけよう!1つ残念なのは名前だけなら「本気のビッチ」感が出ているガチノビッチが最後に落とされたことですが、まあなんか呼ばれるたびにちょっと笑えるくらいなので、いいのではないでしょうか。

コミュニケーションよさそう ネマニャ・マティッチ
昨シーズンのチェルシーで優勝の立役者となり、今シーズンはマンチェスターUへ移籍した壁。194㎝でとにかく頑丈で、中盤の底で相手を弾き返し続ける。このガタイだと日大程度のタックルではびくともしないことが予想されるので、もし笛が鳴った後に壊そうと思ったらマシンガンで蜂の巣にすることをオススメする。マティッチがいいのは頑丈なだけでなく、パス回しも普通にできることである。もちろんシャレオツヒールパスや股抜きドリブルなんかやることはほとんどないが、ミスなく的確にボールを供給し続けられる。その頑丈さとルーティンを苦にしない姿勢なので、俺はマティッチを見るたびに「ロボ……かつては人間だったけど心を失って機械になるも時折人間だった時の記憶を取り戻す巨大ロボ……」という印象をどうしても持ってしまう。選手に求めることを突き詰めていくと「ロボット」という結論になってしまうモウリーニョ監督の寵愛が深いのも頷けるので、マティッチ=巨大ロボ説はこれからも提唱していこうと思っている。ともかく、モウリーニョ監督とのコミュニケーションばっちりなマティッチは代表でもド中心であり、タスクが過多になってショートする心配もあるが、それでもがんばってもらわなければならない。完全にバグって暴走しても止まらないので、その時はやはりマシンガンで蜂の巣にすることをオススメする。

フェルナンジーニョの覇王翔吼拳で破壊されるマティッチ

グループFはこっちだぞ、ボーイ!

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