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林真理子さんの市川海老蔵さんへのインタビューを男女逆転したら余計ひどくなった

これはひどい、と評判のインタビュー記事。読んでいただいたらわかると思うのですが、中々パンチが効いてます。市川海老蔵さんが現在のストイックな生活について真摯に答えてるのに対して、林真理子さんが「酒を飲め」「女遊びしろ」と時代錯誤はなはだしい態度で絡む、絡む。

個人的にはあの遊びまくってた海老蔵さんがどうしてそういうストイックなスタイルになっていったのか深掘りして欲しいのですが、そこにはほとんど触れずに持論を押し付けまくることになり、まったく噛み合わない結果になりました。強引な持論の展開にもはやどちらがインタビューの主体なのかよくわからず、林真理子さんの姿はテキーラ飲んで酔っぱらったおっさんかと思うほどである。

では、実際に男女逆転させてみたらどうなるのか。ということでやってみました。市川海老蔵さんは人気舞台女優市川海老子さんに、林真理子さんは男性人気作家林真理男さんに扮していただくことになりましたので、よろしくお願いいたします。

では、以下、男女逆転。

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来年5月に新作舞台を控える市川海老子さん。結婚前は芸能界きってのモテ女として、数々の浮名を流しましたが、現在はよきママとして2児の子育てに奮闘中。「今遊べばおもしろくなくなる」と語る私生活に作家の林真理男さんが迫ります。

【写真】凛々しい海老子さんの横顔はこちら

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林男:海老子さんのブログを見ると、いつもジムに行ってるか、お子さんたちのお世話をしてるか、劇場に行ってるかだけど、遊びに行ったり飲みに行ったりする時間はないの。

海老子:今、一滴もお酒飲んでないです。元旦にお屠蘇(とそ)を飲んだだけ。去年も一滴も飲んでないです。

林男:ほんとに? ちょっと寂しくない、それ。

海老子:いや、それが酒ほど無駄なものはないという思考になってるんですよ。今はほぼストイックな生活をしてまして、今日も稽古があるので何も食べてないですし、いつも仕事のことを考えています。ただ半年に1回ぐらい、なんにも考えないで、タガがはずれたように好き三昧やる日が一日だけあるんですけど、昨日がまさにそれで。昨日は朝から女友達とそばを食べて、渋谷の街を歩いて、VR(バーチャルリアリティー)をやって遊んでストレス発散して、スクランブル交差点を見下ろしながらチョコバナナパフェを食べて。夜は友達のすし屋ですしをいただいて、家に帰ってから、アニメ動画を見ながら、シュガーバタートリュフのクレープを三つ食べて寝ました。これで十分なんですよ。

林男:え~そんなのつまんない(笑)。

海老子:つまらなくないです。男の子のいるところ、例えばクラブも昔はよく行っていた時期もありましたが、今はもう行かなくなりましたね。

林男:だけどホストクラブには行くんだろ?

海老子:ああ、もうないですね。確かに「芸の肥やし」っていうのは使える言葉かもしれない。ホストクラブの子が最新の情報を持ってて、それを聞くために通うわけですよね。でも今、情報は私のほうが持ってるので、その時間があれば勉強したり、友人に会うほうが良いですよ。

林男:そりゃそうだけど。

海老子:気の合う女友達、それは芸能人とかが多いですけど、そこの家に行ったり、会長とか社長という責任のあるビジネスウーマンのところに行って、「いま何してる」「どんなこと考えてる」という話をするほうがおもしろくなっちゃったんで。

林男:そうは言っても、男性はおもしろいところあるよ。

海老子:おもしろいけど、さほどおもしろくないですね。男性に関しては70周ぐらいしたんで、だいたいわかってますから(笑)。

林男:でも、まだ知らない世界もあるよ。オジサンの世界とかは知ろうと思わない?(笑)

海老子:あんまり思わない(笑)。おもしろいと思うことの角度が変わったんです。

林男:そうですか。カワいい女盛りの海老子さんが男性に興味を失ったなんて……。

海老子:私が若いころはいくら自由にしてもそれほど問題ではなかったけれど、今、これだけ世の中の倫理観が厳しくなっていますからね。

林男:世の中のことなんて、どうだっていいじゃないか。

海老子:良くないですよ。舞台も控えてるし、オリンピックの組織委員としても動いてますし、今わざわざそこに飛び込む必要はない。

林男:まあね。でも、何もしなくたって週刊誌はあることないこと書くし。

海老子:今、週刊誌より自分のブログのほうが発信力があって、影響力も持ってるわけじゃないですか。だからブログを通じて、違うものは「違うよ」って言えるし、放っておくことは放っておくこともできるんで、あんまり気にしません。

林男:それを聞くと、安心するやら、ちょっとガッカリするやら。やっぱり週刊誌を賑わせてほしい。海老子さんの見出しを見ると読んじゃうもん。

市川:子どもが15歳とか17歳ぐらいになって、私も舞台とかほかのこともだいたい落ち着いたぐらい、たとえば50歳ぐらいになったら、もう一回自由にしてもいいと思うんですよ。でも今それをやったら、私自体がおもしろくなくなる。私が私をプロデュースするのであれば、「今遊んだりしたら、ぜんぜんおもしろくないよね」って思います。

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結果として、「若い女にセクハラ込みでひたすら絡んだ上に正論で論破されてしまったバブリーなおっさん」という中央線の飲み屋の午前三時くらいみたいな構図になってしまいました。元がひどいので、男女逆転したらさらにひどくなってしまったという悲しい話である。男女問わず、こうならないように日々心がけたいものですな。

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