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【グループG】選手名鑑だけで語る2018ロシアW杯プレビュー

あと2つ!ラスボス手前でRPG辞めちゃう症候群だったらここでそっとマイクを置くところだけど、俺は義務感の塊だから投げ出さない!

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ベルギー

前監督ウィルモッツの元で「押してもダメならもっと押せ」「それでもダメなら殴れ、骨が折れても殴れ」「さっさとバール持ってこい!」で定評のあった董卓軍並の力押し集団だったベルギーだが、多少マシになったとは言え、相変わらずのゴリ押し感が強い。GKはクルトワで鉄板。DFはヴェルトンゲンとトビー・アルトコニハアルヨナワイレルトは頼りになるが、「ミスター故障」「走るシャンデリア」「ハムストリングを100円ショップで買ってる」で評判のヴァンサン・コンパニキャプテンはやっぱり怪我をしてしまったようでW杯に暗雲。ただ、中盤以降は豪華。カラスコを左WBにコンバートし、ルカク、アザール、メルテンスのアタッカーは個人で全員突き抜けられる選手。しかし、その割を食ってるのがデ・ブライネ。小アフロことウィツェルと中盤の底で組んでいるが、前線とのバランスを取るために自重気味でシティのプレーの半分も出せてない印象。正直、ここにデンベレでも入れてもう1つ前に押し出したほうがいい気がするのだが、そうなるとメルテンスを外さざるを得ないというジレンマ。日本と試合したときにも怖さはあまりなかったし、攻撃的な選手を数多く入れれば攻撃的になるわけではない、ということをピッチで証明してくれた。まあたぶん点が入らずに色々手詰まりになったら戦略ミサイル亜父路8号ことフェライニをぶっ込んでがんがん爆撃してくるのだろう。ていうか、そのほうが怖いという説もけっこう有力である。マルティネス監督がうまく調整できればいいのだが、事前の3週間でなんとかできるだろうか。忍者ナインゴランとうまくいかなくて代表から落としたし、けっこう苦労してそうなんだよなあ。でもまあ普通に拳で殴ってもベスト8くらいはいけそうなのだが、それだったら別にウィルモッツでもええやん、という気がしないでもない。

コミュニケーションよさそう ケビン・デ・ブライネ
「デ・ブライネなのか?」「デ・ブルイネ?」「むしろデ・ブラーネ?」などと日頃から海外選手カタカナ語表記学会を悩ますデ・ブライネは今シーズは相手DFをひたすら悩ませ続けた。元々キック力には定評があったのだが、グァルディオラ脳トレ専門学校に入ることで判断スピードが爆速進化。相手がファウルすら出来ない間合いで判断を下していき、前線にボールを供給し、自らもスーパーゴールを叩き込みまくった。相変わらず顔はチェリーボーイ風なのだが、恐ろしい選手になったものである。ただ、それもシティに限った話で、代表になると全能力値30%ダウンみたいになってるのが気になる。まあ他に主役を張りたがる選手が多いので引き立て役に回るしかないのだとは思うが。個人的にはアザールとデ・ブライネのツーシャドーとか見てみたいが、うまくいくかどうかは俺も知らん。もうこうなったらバランスとか無視してがんがん上がっていって「4点取られても5点とりゃええやん?文句ある?」ってナインゴランしちゃっていいんではないだろうか。確実に取り残された小アフロ・ウィツェルの恨みを買うと思うが、ナインゴランして黙らせてやりゃーいいのよ。この大会で活躍してバロンドールを取ろう!
※ナインゴランという動詞には各自で意味を類推してください

絶対に代表落選を直接顔合わせて告げたくない男

イングランド

「おいおいおいおい、今年こそ俺らいけるんじゃない?いけちゃうんじゃない?」というほのかな英国民の期待を感じるが、残念、監督はサウスゲイトでした。面子は悪くない。なぜかスリーバックにウォーカーをコンバートしてるのは気になるところだが、今季急成長したストーンズとマグワイアはなかなかよい。中盤もヘンダーソンとダイアーは安定してるし、サイドもトリッピ~はクロスがいいし、ダニー・ローズは爆発力がある。アタッカーも豊富で服装の趣味の悪いデレ・アリ、とにかくシュートだけが入らないスターリング、肩幅が広いリンガード、プレミアリーグナンバーワン名前がスタジアムっぽい選手のロフタス・チーク、野生の王国ウェルベックなどがエースのケインを支える。GKがちょっと信用ならない感じなのと、中盤の控えが手薄なのが若干気になるが、それ以上にサウスゲイト監督がどれくらいやれるのかが不明。予選は無敗だがたいした相手はいなかったし、その後の強豪相手の親善試合でも得点力不足を露呈している。名鑑の説明でも「選手ファーストで良好なムードを築き」とどこぞのN野監督のようなことを書かれていてとても不安が募ってくる。大丈夫なのか、イングランド。やらかすんじゃないのか、イングランド。順調にいけばベスト16は固そうだが、なんかコケるんじゃないのかイングランド。それをどこかで期待している我々がいるのは確かであり、転ぶならいっそのこと派手にずっこけて欲しい。全失点がストーンズのオウンゴールとか、ハリー・ケインのシュートがポストに36回当たって新記録とか、あまりに出番がなくてヴァーディが勝手に帰るとかがいい。前回W杯で覚えている唯一のことが「フィジカルコーチがゴールに喜び過ぎて足首捻挫」だったことを思い出して、ぜひ記録ではなく記憶に残るW杯としてもらいたいものである。

コミュニケーションよさそう ジェイムズ・ミルナー
メンバーを見てなにかが足りない、と我々は感じる。ぽっかりと空いた心の穴を埋めるべく向いのホーム 路地裏の窓を探し回ってしまう。こんなとこにいるはずもないのに。そしてはっと気づくのである、ミルナーがいない、と。実は前のユーロ後に代表引退をしていたのである。ミルナーといえばそのクソつまらないコメントで場を和ませるコミュニケーションの達人であることは周知のとおり。選手としてもサイドバックから中盤全体をこなせるバックアッパーとしては最強の選手であるし、先発させたとしても知性と無尽蔵の運動量で貢献できる得難い選手なのである。CLの決勝でも追い上げる展開の中結局ミルナーのサイド攻撃が突破口になっていたように、おいておけば何かをしてくれる選手。実績のある中盤の控えがデルフくらいであることを考えると、首に縄くくってでも連れて行ってよかったのではないか。あと、ものすごいミスをしても「ミルナーならしょうがない」「ミルナーを責められない」みたいな雰囲気になるので、人身御供としてもぴったりだったのではないだろうか。まだ間に合う。ラッシュフォードあたりを生贄に捧げて、魔界からミルナーを召喚するのだ。ラストピースはそれだ!

退屈なミルナー

チュニジア

さあ、困った。知ってる選手が1人もいないのだ。「いやいや、そんなこと言っても1人くらいは名前だけでも知ってるでしょ」と思い直してもう一度名鑑を舐め回すように読んでみたのだが、やっぱりいない。唯一知ってるアブデヌールもなぜか選ばれていない。ムサクニというゲームメイカーが中心選手らしいが、それも故障でダメらしい。ベナルアンとかいう選手がレスターなのだが名前を耳にした覚えがない。こうなるともはや何かを語ることは不可能なので、監督の名前がマールルでかわいいということ、やたらと悪人顔だらけで集合写真が組織犯罪の関与を伺わせていることをお知らせして、最後は皆様のお手を拝借し、一本締めにてこの項を締めさせていただきたいと思います。それでは、ヨーーーーーーーォ!

コミュニケーションよさそう 砂漠で暑そう

やたらと悪人顔が揃うチュニジア代表

パナマ

さあ、困った。知ってる選手が1人もいないのだ2号。「いやいや、まさか2チーム続けてそんなことは」と思い直してもう一度名鑑を舐め回すように読んでみたのだが、やっぱりいない。こうなるとパナマについて知っていることと言えば「パナマの怪人」ことバルデス兄弟のことくらいしかない。親善試合の結果も散々なようで本大会もあまり期待はできないのだが、夢の初出場ということで存分に楽しむしかない。それでは最後は私の歌でお別れをしたいと思います。中島みゆきで『時代』。

コミュニケーションよさそう パナマ運河は東西のコミュニケーション

パナマについて一般の人が持ってる唯一の知識

最後はグループHだよ!!

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