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GK&DF&CMF編【J2残留記念】2019ジェフユナイテッド千葉最終報告【何がめでたいんじゃぼけ】

さて、Jリーグのシーズンも佳境も佳境、J1では激しい優勝争い、密かに進むACL争い、そして地獄の降格争い、J2は血で血を洗う昇格争いというデッドヒートが繰り広げられてるわけですが、わがジェフユナイテッド千葉のシーズンは終わりました。え?だいぶ前に終わってただろって?それは確かにそうなのだけれど、先週降格がようやく回避できたということで、ここで終了である。本当につらいシーズンであった。2試合残ってるけど、もういいだろ。というわけで、いつもの選手振り返りです。まずは後ろの方の人ー!

前の方の人はこちら!

GK
佐藤優也

17節に鈴木に守護神の座を奪われたものの臥薪嘗胆で32節には守護神復帰。佐藤→鈴木→佐藤という苗字ランキング1位→2位→1位リレーをキメた。ここ数年、GKでいろいろ試すも最終的には佐藤優也に戻ってシーズンを終えるという、「いろいろあったけどやっぱりここが一番」という青い鳥的なシステムはどうにかして欲しい。レギュラー交代の理由も「なんか最近負けてっから景気づけにGKでも代えてみっか」くらいにしか感じられず、ふらふらとした首脳陣の基準に翻弄されているのはかわいそうだ。ただ、佐藤優也自身も絶対的な守護神となりえるようなプレーをしてないのも確か。シュートストップは鈴木の方がうまいし、持ち味の飛び出しも危うさは相変わらず。さらにはリスキーなボール保持を簡単にやってしまい、切り返しのボールをかっさらわれてゴールされるという、他のチームだったら残りシーズンベンチ外に追放の刑を食らってもおかしくないくらいの大失態を今年もメイクしてしまった。もう33歳なのでベテランらしい落ち着きを見せてほしいのだが、今までにこの手のタイプのGK(ディビッド・ジェームズとか)が年取って落ち着くという例はほぼほぼ見たことがないので、もうこのまま突っ走っていっていただき、来年の初戦には試合開始からクロスバーの上に立ってスタンドをざわつかせた後に、しっかり主審に注意されて欲しい。もしかしたら移籍なのかもなー。

追記

なんかジェームズは晩年落ち着いたらしいけど、単に身体能力が衰えて動けなくなってきただけの気もする。

鈴木椋大

G大阪から来たレンタルボーイは17節にレギュラーを奪取して、それから15試合ゴールマウスを守るものの、32節に再び佐藤にレギュラーの座を譲った。安定したゴールキーピング、ハイボールへの強さ、落ち着き、飛び出し事故をしない、ボールを切り返して奪われないなどの面では佐藤優也を上回っており、実際、彼のビッグセーブで勝ち点を拾った試合も多かったため、特に交代する理由は見当たらなかった。単にジェフユナイテッド千葉名物「なんとなくGK交代」の犠牲者になったのであり、それに関してはまことに申し訳ない。それでも2016年に東京Vで出場して以来、なかなか出番が巡ってこなかった年が続いていたため、15試合ながら出場できたことは彼にとっていい経験になったのではないだろうか。来年はG大阪に戻って守護神争い……と言いたいところだが、正直東口の牙城はまだまだ揺るぎそうもなく、林瑞輝も控えているし、さらにその後にはアンダー代表の谷晃生もいて、かなり厳しそう。彼が活躍できるチームはいくらでもありそうだし、もし本格的にこちらに残ることになったら大歓迎で佐藤優也は鉄仮面をつけて地下牢に軟禁するので、ジェフユナイテッド千葉で夢を叶えてほしい。

相澤ピーター・コアミ

見てない。怪我をしてなければもしかして今年デビューもあったのだろうか。怪我を治してくれ。

大野哲煥

出番が全くなかったので見てない。がんばれ。


DF

増嶋竜也

ディフェンスリーダーは奮闘していたが、堅守を構築することはできなかった。CB陣の中ではトップクラスの出場時間を誇ったが、曖昧な約束事しかないディフェンスを引き締めることができず、自身でも1試合に1度は凡ミスをしてしまうという出来で、最終盤には新井とエベルトにレギュラーも奪われてしまい、正直物足りなかった。ただ、パスミスやクリアミスをするのも決め事があまりにも設定されてないことに原因がある。傍目から見るとほぼ選手間調整しかないように見えるので、そうなると自動化されるプレーがほとんどないため、その都度その都度で判断をしなくてはいけないために反応がどんどん遅れていき、ミスにつながってしまう。その判断遅延がそれぞれのスポットで負債となって溜まっていき、結果としてすべてのツケを払っているのが増嶋となると同情もしたくなるのだが、家に帰れば潮田玲子がいるという事実だけでその気持ちが真っさらになるので嫁が美人なのも考え物ですな。レンタルで去就はわからないが柏には居場所はなさそう。まだ仕事を限定すればできるはずなので、まともな監督求む。

鳥海晃司

ボランチに怪我人が続出したため、後半はCBでの出場よりもボランチとしての出場が多くなった。ボランチで先発した時には「練習でもやったことないんじゃないか、これ?」と思ったのだが、なかなかどうしてソツなくこなしていて、「全開!!俺たち突撃ボランチーズ!」な選手が多い千葉のボランチ陣の中では後ろにしっかりと残って守備を埋めていた。足元もシンプルではあるがそれほど問題はなく、適職かもしれない。ただ、一人がある程度しっかりしたとしても現状のポンコツゾーンがよくなることはないので、焼け石に水感は強かった。相方のアンドリューが左右に流れて攻撃参加(たぶん自主判断)して、そこでボールを取られて中盤でカウンターの大波を一人でモロにかぶることも多かったので、PTSDになっている可能性もある。もしその場合にはしっかりと来季に向けて治療とカウンセリングをして欲しいものである。

新井一耀

序盤使われて中盤干されてまた終盤にはレギュラーに復帰した。3バックから4バックに戻って一時期使われなくなったが、CB陣の中ではスピードも当たりも強くて一番バランスがいいので、当然の結果と言える。時折、脳死気味のミスをしてしまうのだけれども、それはまあ新井本人の責任というよりは規律不足な面があるので、やむを得ない。せっかく足元が悪くないのに前プレをキメられるとオタオタしてしまうのは、ひとえにビルドアップの仕組みがないからであり、彼自身のせいではありませぬ。ビルドアップの仕組みがないと言い始めてから何年経つのか知りませんが、いい加減どうにかしてくれないものなのか。さて、彼自身は名古屋からのレンタルなので将来は不明。風間大僧正の選手ガチャでスカッドはむちゃくちゃになっているが、フィッカちゃん続投となったときには丸山、中谷というCB陣なら割って入る余地があるのではないだろうか。CBに過度なトメルケールを求める前任者とも違うので。ただ、このままジェフユナイテッド千葉で夢を叶えたい場合には特に申請書等の提出は必要ありませんので、口頭でお近くの窓口までお知らせください。

エベルト

3バックから4バックへの回帰によってけが人などのスクランブル状態以外では使われない巨大なお守りになるかと思いきや、なぜか終盤になってけっこう使われ始めてる。ただ、それは彼の運用に目途が立ったというよりも、「他にいないし」という非常に消極的な理由のように思われ、相変わらず小回りの利くアタッカーには激弱なところは変わらず。そして対空についても、大宮のシモビッチには完敗してしまい、そうなるとエベルトである必要というのがあんまり感じられなくなってしまう。本当は去年でサヨナラだったのだが、近藤の電撃移籍のために慌ててキープした感もあり、さすがに今年いっぱいでリリースだろうか。人柄の良さが大変に滲み出ており、ピニェイロやクレーベなど同郷のブラジル人たちの心の支えになっていた感もあったので、寂しいことである。ただ、ユン・ジョンファン監督が来た場合、堅守構築によって劇的に役に立つようになる可能性はある。

ベラスケス

「ベネズエラU-21代表のDFリーダー」という「一ヶ月で投資額の150%のリターンを保証!」並の怪しい煽り文句で登場した彼だったが、リーグで1試合も先発することなくそのまま謎のセンターバックとしてチームを去りそうである。結局一度も動いているところは見れず仕舞いなので、共産主義陣営の仕掛けた悪質なデマである可能性は否定できない。どのルートで仕入れてきたんだよ。その割には日本代表と対戦したベネズエラ代表にはしっかりと招集されていた。代表で活躍してJ1のチームに引き抜かれてブレイクとかされたら悔しいことこの上ないのだが、彼にとっては幸せだろう。

ゲリア

まともな右サイドバックが他にいなかったため、そこそこ使われた年になったのではないか。馬力を生かしたオーバーラップが実を結ぶことはほとんどなかったが、猛然と上がっていく姿は「なんかすげえ」と見てる側の期待感を煽った。しかし、途中で「左で溜めてサイドチェンジからの右サイドアタック」っぽいのをやろうとしてたのだが、いかんせん受ける側がゲリアでは特にやれることもなくダメクロスを送って終わるということばかりだったので、米倉が加入してきたら当然のようにレギュラーは明け渡した。終盤には「ゲリアを投入して米倉を前に上げる」というそれは守備を固めてんのか緩めてんのかよくわからん起用でクローザーとして活躍した。潜在能力とか身体能力の高さを感じるのだが「馬力を生かしたいのだがその馬力を生かすための場所に行けない」という前提で詰んでる感じの選手だった。来年はいない気が満々であるというか、サイドバックに外国人を一枠使うのは千葉においてはよっぽどの選手でないと無駄かもしれん。

米倉恒貴

帰ってきたアイドルはまあさすがに元日本代表であった。G大阪に送り出してから数年、ぼちぼちベテランの領域に差し掛かったころで古巣に戻ってくるというジェフ特有の帰巣本能を存分に発揮した今年の夏に戻ってまいりました。不安視されていた守備もJ2ならば問題なく、攻撃でも頻繁に顔を出してはクレーベにクロス爆撃を繰り返すなど、往年よりも落ち着きを加えたプレーはさすがの一言。一列前に上がるとやっぱりイマイチなプレーも含めて、千葉ファンは懐かしさを感じたのではないだろうか。このままレンタルから完全移籍が既定路線だと思われるが、来季も戦力になることは確かだろう。ただ、シーズン頭の佐藤寿人の移籍でも感じたのだが、こういう「サポーターのご機嫌取り」の移籍というのは正直言うとあまりよくない。佐藤寿人は結果だけ見ればあまり戦力になってないし、米倉も戦力になったけれども夏の補強は他には安田くらいしかおらず、全体のバランスを考えるとそれでよかったのかと。米倉自身には何も咎はないのだが、そういういやらしい意図を感じとってしまうくらいには現在のフロントには全く信用がないです。米倉は来年もがんばってください。最後の方に「選手同士で話し合って解決していくのは楽しい」みたいなことをなんかで言ってましたが、それは幻想です。

乾貴哉

中盤に7-8試合レギュラーとして出場したが、いくつか致命的なミスをしてしまい、4バックへの回帰とともに下平に取って代わられた。ロマン枠として粘り強く使われてきたのだが、江尻流丸投げ守備だとその課題の守備で弱いところばかりが目立ってしまい、4バックではかなり使いづらい存在になってしまった。左のアタッカーに為田が定着したこともあって、プレーしたいエリアがかぶってる感じもある。たとえば来年ユン・ジョンファン監督がきたとして、そのタスクをこなせる感じも全然しないので頭が痛いところ。現状、使うと旨味はそれほどないのだけれど捨てるにはもったいないという「鶏肋」的な存在になりつつあるため、いったんどこか外に出してやるのも彼のためになるかもしれない。横浜FMとかポジショナル系のチームに行くと爆発的に伸びる可能性もある。

安田理大

セェーーーーーーックス!!元日本代表DFは随所にさすが日本代表というプレーを見せていたが、衰えも隠し切れなかった。出場すればさすがのボール供給をするのだが、若い頃のダイナミックな攻め上がりはほとんど見られず、先発出場は1試合のみ。7月の岐阜戦でシュートを放ってそれを佐藤寿人が触ってゴールしたのが今シーズンのハイライトだったろうか。明るいキャラクターでロッカールームの人気者になれる素質があると思うのだが、いかんせんチーム状態が上向かないのであればそれも空回り。あまり来年も残っている姿が想像できず、最終的には相模原かシンガポールに行きそうな雰囲気がある。

下平匠

今シーズンの左サイドバックのレギュラー。落ち着いた守備と球出しでうまく為田を左サイドで生かし続けた。守備もハイラインをやめたのでだいぶ守れてた感じ。プレスをかけられた際のボールの逃がしどころとして機能したのではないか。ただ、左サイド攻略の際に為田と下平だけでなく中央から工藤が寄ってきて、さらにアンドリューまで参加してきて、ボールを取られたらカウンターで即死、クロスをあげても中にはクレーベだけ、というのはどうにかして欲しかったが、まあそこまでを1選手に求めるのも酷というもの。選手間調整にほぼすべてが委ねられている感じの中では、彼自身ができることはほとんど全部やっていた。来シーズンも不動のSBとして活躍してくれそう。移籍しないで。

本村武揚

ちょっとだけ出たけど、ほぼ記憶なし。強化指定らしいのだが、来季の加入もすでに内定。来年は本格的に頑張って欲しい。


CMF

熊谷アンドリュー

まさか
リアルでそ
んな出会い
ポイントを
みつけ
るために
苦労してるなんて

今年もボランチとしてトップの出場時間を誇り、まさにチームの心臓として活躍した。攻撃面ではボールを引き出してなんとか攻撃を構築しようとしていたが、自由体操第一な前線で決め事もほとんどないので即興の球出しが多く、プレスを受けるとなんとかキープして繋ぐのがやっと。守備面でも規律もルールも何にもないゾーンのツケを払い続けてイエローカードコレクターとなり、40節に8枚目のイエローカードをゲットしてシーズンエンド。うまくいかないチーム状況のストレスで、素人の巨乳女性をインスタでナンパしてしまうのもやむを得ないのではないだろうか。水戸のホテルで深夜の2ゴールもアンドリューのプレーかと思いましたが、そっちはエスクデロ競飛王でした。元気があって大変よろしい。それはともかく、うまくいかない攻撃をなんとかしようとサイドに出て行って攻略をしようとするのだが、奪われた後のことをあまり考えておらず、バイタルすっかすかでカウンターが高速道路状態になることも多かった。アンドリューの自主判断でそうしていたのかと思うが、それをよしとする監督・コーチ陣に責任があるし、もしアレがコーチたちの指示だったとしたらそれもどうかしていると思う。ここ3年ほど主力としてがんばってきたが、もっと幸せになれる場所がある気がする。26歳とそろそろキャリアの曲がり角に入ってきているので、どんな選択をしたとしても驚きはしない。

小島秀仁

さらさらヘアーボランチは怪我に泣かされた。アンドリューの相方として主力級の扱いを受けるも、途中からは怪我で離脱。なんとももやもやとした感じでシーズンが終わってしまった。ハードワークできて優秀なMFだが全てを自分でできる超人ではないので、もうちょっとチームに約束事があればもっと輝くはずなのになあといつもかわいそうに思っている。来年はまともな体制になるかもしれないので、もう少しだけ残ってくれないものだろうか。

田坂祐介

前十字靭帯損傷の大けがをして、ようやく終盤に練習復帰。リハビリな1年となってしまった。序盤はさすがの技術でいいアクセントとなっていたため、来年も残って夢を叶えてもらいたい。

山本真希

出番が消滅したので松本山雅に移籍したものの、いまのところ1試合1分という出場記録。まともに出場することはできなかった。レンタル移籍なので千葉に戻ってくるはずだが、こちらでもなかなか居場所は見つけづらそう。キャリアの考えどころ。

佐藤勇人

ついに引退となってしまったバンディエラである。2003年頃から主力級として試合に出始め、そこからナビスコカップ獲得、代表デビューと順調に歩みを進めたが、その後にアマル・オシムの首を斬る「淀川ショック」で他の代表級選手と共にチームを離脱、京都に移籍した。そこで2年を過ごすも、J2に落ちた古巣を見かねて復帰。そこから丸10年昇格に向けて最大限の努力を尽くしたが、彼の夢が叶うことはなかった。キャリアのピークが20代半ばで来てしまい、後半の選手生活が「俺、佐藤勇人!J2に落ちたジェフユナイテッド千葉を昇格させるために何度もやり直してるけど、どうしても昇格できない!」というループものラノベみたいになっているのが悲しいところである。ここ数年順調に出場機会を減らしていたのだが、今季はチーム事情もあって15試合以上の出場。おっさんを働かせるなよ、と思うのだが、怪我人続出のボランチ不足状況では仕方がないし、佐藤勇人がこれだけ出場するような状態では昇格はなかなか厳しい。まだ出来そうな感じもあるのだけれど、引退はいい区切りなのではないか。元々攻撃的な選手で奔放にPAに侵入しては得点に絡んでいくスタイルだったのだが、J2期ではそういったプレーは徐々に影を潜めていき、バランサーとして苦心していた印象。年齢で飛び出せなくなった面もあると思うが、彼にそういう役目を請け負わせざるを得なかったチームビルディングがよかったのかというと、非常に微妙である。また、彼自身も言葉で引っ張っていくタイプではないので、ベテラン・キャプテンとして適格だったかというとそこも疑問符。ただ、ともかく彼の犠牲と忠誠心は偉大だった。こんなにも苦労してジェフユナイテッド千葉に身を捧げた選手はチーム史上一人もいないので、ジェフはフクアリに佐藤勇人の全然似てない銅像を建てるべきである。引退後はサッカーに関わるのだろうか。とりあえずはゆっくり休みながら、唐突に思いついてYoutuberとかやって、微妙な雰囲気の放送を垂れ流して欲しい。本当にお疲れさまでした、ありがとう。ちなみに、最近はかなり顔がイチローに寄ってきている。

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