この記事はドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をシーズン7まで見た人向けの内容となります。未見の人はシーズン7まで見てからこの記事を読むか、諦めてブラウザを閉じて豚キムチ定食を食べに外に出て欲しい。

ゲーム・オブ・スローンズの最終章が4月15日からついに公開になる。ファンにとっては待ちに待ったこの日である。もし、親の死に目に合えるかゲースロの最終章を見るかという二択だったら間違いなく後者を選ぶと思うし、死んだ親の顔にはなんかあの目玉が書いてある石を載せ「ヴァラー・モルグリス」とつぶやくだろう。それくらいこの作品は魅力があるのだ。

さて、そのゲーム・オブ・スローンズだが、この作品の特徴として「主要キャラが割とあっさりと死ぬ」というのがある。これまでのシリーズを見ていると酒浸り王ロバート、サイコパス王子ジョフリー、義理人情エダード・スターク、お前なに婚約撤回しとんやロブ・スターク、お前なにキング・スレイヤー逃がしとんや親子でそれかキャトリン・スターク、爆発マージェリー、爆発ハイ・スパロー、お前は死んでいいリトル・フィンガーなど主要人物がバタバタと死んでいっている。ゲースロ世界は危険がいっぱいであり、JICA（国際協力機構）の調査によると南アフリカのスラム街と同等の危険性があるという。

こんな世界観ゆえに、おそらく最終シーズンも主要人物がバタバタと死んでいくことが簡単に予想できる。というわけで、最終章で誰が生き残るのかを個別に予想していきたいと思う。はたしてこんな予想をして誰が得をするのかと思うのだが、まず俺が楽しいので俺が得をするのである。みんなも最終章前に死亡予想をして君だけの死亡・オブ・スローンズを作り上げて欲しい。

ジョン・スノウ　死ぬ

スターク家の落し子だが実はターガリエン家の正当後継者ということが発覚してしまったゲーム・オブ・スローンズ全体の主人公的存在。挑発に簡単に乗って指揮を放り出してラムジー・ボルトンに突っ込むなどの脳筋ぶりを発揮しており、信長の野望だったら知力13くらいで真田昌幸に偽報の計をかまされて永久に城の間をうろうろしてる微妙な感じなのだが、そこは主人公補正でなんとかしている。めちゃめちゃ顔もよくて女性ファンはメロメロである。最終シーズンでは不死の軍団を倒すために人類の敵味方を連携させて最終決戦に向かっていく中心人物である。普通なら最後にジョン・スノウの剣でなんかボスっぽいのを倒してめでたしめでたしなのだが、残念ながらこれはゲーム・オブ・スローンズなのである。死にます。よくてボスと相討ちなのではないだろうか。主人公っぽくあればあるほど死ぬというのがゲースロ世界の摂理なので死にます。なんかデナーリスとドラゴンを守って死にます。もしかしたら最終話前に死んでるかも。

デナーリス・ターガリエン　死ぬ

「ドラゴンの母」「鉄の玉座の正当な後継者」「アンダル人たちと最初の人々の女王」「焼けずの女王」「七王国の守護者」「大草海の女王」と異名の総合商社と化している本作のヒロイン。側近のミッサンデイが異名を長々と呼ぶたびに俺の中の吉本新喜劇が「まだあるんかい！」とずっこける。ドラゴンが生まれてからは奴隷を開放するために、基本的には騙し討ちとドラゴンによる焼き討ちをして、ベトナム爆撃をするカーティス・ルメイと化しているイカれた女王さまである。さて、剣と弓でちまちま戦争をやってた世界にドラゴンを持ち込んで急激な戦闘力のインフレ化をもたらしたゲースロ界のスーパーサイヤ人的存在の彼女であるが、やはり最終シーズンでは死ぬのではないだろうか。思わずセックスしてしまった甥っ子ジョン・スノウと一緒になんか謎の力で宙に浮いてドラゴンと共に消えていきます。

サーセイ・ラニスター　絶対死ぬ

感情の赴くままに敵対勢力をぶっ殺しまくって最終的には鉄の玉座に座ることになり、めでたくゲーム・オブ・スローンズ最強の悪役の座を射止めた女傑。7シーズン最後でも人類共闘に合意したと見せかけて、勢力拡大するぜ！と抜群の浅はかさと狡さを見せて、さすがの憎まれ役を披露している。俺がライフルを持っていたら確実に撃っていると思うので、全米ライフル協会への入会を検討せざるを得ない。そんなサーセイですが、死にます。絶対死ぬ。もはや死なないシナリオ展開を考えられないので、後はどう死ぬかというところが焦点になってくるだろう。愛するジェイミーを守るために自分を犠牲にするという最後の最後に救済エンドがありそうだが、そんな死に方をしても視聴者の溜飲は下がらない。不死の軍団との戦いを邪魔するところをドラゴンで盛大に焼き殺される、戦闘ターミネーターと化したマウンテンがバグって殺される、罠を仕掛けようとした鬼火で盛大爆死など、ほとんど何の意味もなく死んでいくのが、今まで殺してきた相手に対する礼儀というものではないだろうか。期待してます！

ジェイミー・ラニスター　死ぬ

ゲーム・オブ・スローンズの中ではかなり好きなキャラであり、俺はあまりに好きすぎて前にこんな記事も書いてしまった。

そんな無能でキュートなジェイミーだが、やっぱり死ぬのではないか。シーズン7のラストではサーセイを振り切って不死の軍団と戦うことを選び男を見せた。こうなったらもうひたすらかっこいい死に方しかないであろう。不死の軍団の指揮官を倒すためにバーフバリの樽爆弾みたいな感じで飛んでって華々しく死んで欲しい。

ティリオン・ラニスター　死ぬかも

その口の悪さと容姿でラニスター家を始めとした作中のみんなからは嫌われまくっているティリオンだが、この作品の裏主人公である。作中の中で唯一まともな頭をしていると評判であり、シリーズの中で男を上げまくっている。最終的に女王の手としてデナーリスの側近になり、ようやく安定した居場所を手に入れた。物語の語り部的な存在でもあり、ティリオンが死んでしまうと話が進まなくなってしまう可能性があるので、生き残る可能性は高い。ただ、今までのシーズンにおいて「そこ、殺しちゃうの？」というキャラをどんどん葬ってきたので、油断はできない。最終的に生き残るのだけれどドラゴンと不死の軍団の戦いで生み出されたブラックホールで現代に転生し、AmazonのCEOとして活躍する異次元エンドを期待する。

ヴァリス　絶対死ぬ

微笑みハゲとしてシーズンを通して存在感を見せる宦官。国を守るためにあっちについたりこっちについたりするのだが、男を見せるシーンもあってけっこう好きである。同じ微笑権謀術数枠のリトル・フィンガーとは大違いである。そんな彼だが、ラストシーズンでは死んでしまうであろう。なぜなら、シーズン7においてレッド・ウーマンことメリサンドルに死を予言されてしまっているからである。「スタニスを真の王と勘違い」「スタニスの娘を焼いたのにボルトン軍に完敗」とオリックス打線並の精度を誇るメリサンドルの予言だが、さすがにここまで意味深に言われてはなかったことにできないであろう。最後の戦いで実はヴォランティスに伝わる殺人拳法の使い手であるという設定がわかり、華麗なワイヤーアクションを披露してから死んで欲しい。

メリサンドル　絶対死ぬ

ジョン・スノウを生き返らせたものの、予言は外しまくって光の王への信仰が揺らいでいる紅の女である。謎の影を生んでレンリー暗殺、ジェントリーを蛭に吸わせる、スタニスの娘を焼き殺すなど、予言に振り回されてむちゃくちゃなことをやっており、もはや死ぬかどうかではなくどのように死ぬかが焦点となっている。上記のヴァリスとの場面でも自分の死を予言しているので、死ぬ可能性は高い。ただ、予言の精度がジョナサン・モスのレフェリング並のために余談は許さない。ドラゴンもろとも焼死がいいのではないだろうか。

サンサ・スターク　もしかしたら死ぬかも

イケメン好きのドリーマー、愚かさゆえに親父も売る羽目になるという少女的な浅はかさでシリーズを通して視聴者をイライラさせていたサンサはシーズン7についに覚醒。酸いも甘いも噛み分けた成熟した女として描かれており、戦場に出るわけでもない彼女はさすがに死なないのではないか。ただ、ジョン・スノウを演じるキット・ハリントンと野人の女イグリットを演じたローズ・レスリーの結婚式では、むっちむちでぱっつぱつの姿を披露しており、もしかしたら体型的な意味で葬られるかもしれない。

アリア・スターク　死ぬ

姉のサンサ同様に運命に翻弄されながらも、最終的には謎の暗殺術を会得して仇敵フレイ家を一人で壊滅させる無敵の戦士となったアリア。最強女剣士ブライエニーとも互角以上の勝負をしていて、最終章を前にマーベル映画感が非常に強くなってきた。ここまで強くなったら殺されることはないだろうと思うのだが、そういうタイプこそ殺すのがゲーム・オブ・スローンズである。華麗な技で完全に殺したと思い、剣を納めた後に反撃され「殺したはずでは……？」みたいな感じで死ぬ気がする。全然関係ないけど、アリア役のこの娘、成長してめっちゃかわいくなった。

ブランドン・スターク　さすがに死なないと見せかけて死ぬ

塔から落とされて半身不随になるも、三つ目の鴉という謎のジョブチェンジをすることになって過去と現在のすべてが同時に見えるというチート能力を手に入れたブラン。こいつもアベンジャーズ所属感がすごい。スターク家はアベンジャーズだ。このチート能力がないと話がわけわかんなくなりそうなのと、超越者的な存在になったので死なない可能性が高いのだが、もしかしたら視聴者に「え、こいつも死ぬの？」と絶望感を味合わせるためだけに死ぬかもしれない。ちなみにシリーズ途中で成長しすぎてシーズン5くらいで「役者変わったの？」と思ったのはナイショだ。もし生き残ったら三つ目の鴉の能力を駆使して、最終的には空中から三つ目の鴉ビームを撃ちまくって不死の軍団を薙ぎ払って欲しい。

シオン・グレイジョイ　絶対死ぬ

ゲーム・オブ・スローンズ最高のイキりオタクとして活躍した後に、チンポを切られて完全萎縮、そこからの再生と波の激しい人生を送っているシオン。シーズン7の終盤では逃げ恥人生からついに覚醒して姉のヤーラを救うために出撃と、もう死ぬ要素しか残ってない。叔父のユーロンと刺し違える、あるいはヤーラを守って死亡、もしくはサンサかアリアのために命を差し出すとかそこらへんだろうか。生き残って竪琴を弾く法師となってウェスタロスに残り、ついに探し当てた姉のヤーラが「おーいシオンー！鉄諸島へ帰ろう！」と声をかけるビルマの竪琴エンドを個人的には期待する。

ブライエニー　死ぬ

ゲースロ最強の女戦士（男も含めて最強？）だが、戦士は死ぬ。最後にジェイミーに抱きかかえられて死ぬ。

ハウンド　死ぬ

割といろんな奴に負けまくってる火が嫌いな戦士だが、戦士は死ぬ。最後に火を克服して燃えながら死ぬ。

ベリック・ドンダリオン　死ぬ

何回も生き返るゾンビにして剣に火をつけるイカれた男だが、戦士は死ぬ。数シーズン放置されてて思い出したようにシーズン7で出てきたが、特に生きてる理由もない気がするので死ぬ。

ブロン　死ぬ

シーズンを通して抜群の存在感を見せる傭兵。死ぬ感じが全然しないのだが、ブロンが死ぬと視聴者に「マジやばくね？」と思わせることができるので死ぬのではないか。

ジョラー・モーモント　絶対死ぬ

灰鱗病になって死にかけた騎士だが、さすがに死ぬだろう。女王デナーリスを守ってかっこよく死ぬはずである。

トアマンド　死ぬ

野人の生き残り。たぶん死ぬ。特に死ぬ理由はないが、生きてる理由もないから死ぬ。

サムウェル・ターリー　絶対生き残る

その他もろもろの人間たちが死んでいくと思うのだが、サムウェル・ターリーだけは生き残るという絶対的な自信がある。愚図でデブ、その上戦いは全然できないという典型的オタクキャラなのだが、映画だとたいていこのタイプは死なないはずである。ただ、そんな予想をも裏切って早々に殺される可能性もあるので油断できない。ラストバトルでは本で殴りまくるFF学者スタイルでゾンビたちを殺しまくって欲しい。

さて、ここまで書いてきましたが、あと2日ですね！誰が生き残るか予想して最終章を楽しみましょう！！ヴァラー・モルグリス！