アドウェイズ

Jリーグスローガン紹介2019【J1編】

※タイトル画像は株式会社アドウェイズのスローガン「なにこれすげーこんなのはじめて」です

さあ今年もこの季節がやってきた!世界で唯一サッカーチームのスローガンを研究する俺(たぶん)の年イチの記事ですよ!今年も生きのいいスローガンがたくさん獲れました!スローガンは鮮度が命、出して2秒後には腐り始めます。シーズン前までにお召し上がりください!

去年の記事は以下のとおりです!

それではやけっぱちでいってみましょう!俺たちの正月は終わらない!

※J2編はこちら


札幌

「北海道とともに、世界へ」

いつもと同じです!なので特に言うこともありませんが、やはり今後は北海道感をもっと生かして「北海道とともに、世界へ 絶対返還四島」や「北海道とともに、世界へ ついでに樺太も日本領」「北海道とともに、世界へ ウラジオストクを寄越せ」「リメンバー日露戦争」などの国際問題スレスレの線を狙っていくとよいかと思います。では、先も長いので、ここはこれで飛ばします。あ、いつもと同じではなんなので、下に一般社団法人札幌青年会議所のスローガンを貼っておきます!

「真正真銘 ただ行動あるのみ」

デザインがサッポロビールの季節限定商品みたいになっていますが、細かいことは気にしないでいきましょう!そう、著作権の向こう側に俺たちはもう来ちゃってるってわけ、もうパンドラの箱は開いちゃってるってことなんだよね。


仙台

既成概念を越えて変革を追求するシーズン。
積み上げたものを根源とし、勝利をつかみ取るために心技体のすべてを進化させ、恐れず前進する。

「ReVolution」

ついに仙台が一線を踏み越えてしまった。この言葉を聞くと「おおお……知らぬこととは言え、禁忌を解き放ってしまったのか……かつてその呪いの言葉を口にしたものの末路を知らぬというのか!」とナウシカとかに出てくる預言者系ババアが勝手に俺に憑依してしまうのだ。思い出してほしい、2016年の千葉が同じ「REVOLUTION」というスローガンを掲げていてどうなったのかを。20人以上の選手を入れ替えてまさにREVOLUTIONして昇格争いもREVOLUTIONして監督もREVOLUTIONしてしまったのだ!ちなみにその年の11位でも去年の千葉の14位よりはマシという恐ろしい事実である。今年の仙台も「既成概念を越えて」とか「心技体のすべてを進化させ」とか自己啓発っぽい感じがかなり怪しい。選手の入れ替えがけっこうREVOLUTIONしているので、残留争いにREVOLUTIONしたり、男前監督が顔面蒼白になってREVOLUTIONしないことを祈るのみである。なあ奥さん……わいとレボリューションしようや……?

千葉のレボリューション


鹿島

2019年シーズンは、クラブスローガン「Football Dream‐かわる‐」を胸に戦う。「Football Dream」は、創設25周年の2016年から続く恒久的メインスローガンとなり、一貫した哲学のもとで歴史を積み重ねて行く姿勢が反映される。国内タイトル奪還とアジア連覇を掲げる今季は、進化のための変化がテーマ。守るべき伝統を継承しながらも、クラブ全体で「かわる」ことを恐れず、目標の全冠制覇へ挑む。新たなスタートを切るための変革の年として、歩みを進めていく。

「Football Dream‐かわる‐」

鹿島さんは定番パターン「Football Dream」+「日本語」という組み合わせで今年も攻めてきました。過去3年は「ともに」「繋ぐ」「こえる」というラインナップで、今年は「かわる」。この四語を「ともに繋ぐこえるかわる」とまとめて「tomoni tsunagu koeru kawaru」とアルファベット化し「TTKK」と頭文字だけを抜くと特に意味はありません。あと、こうもシンプルに平仮名を連続されるとどうしても俺の中の相田みつをが「優勝なんていいじゃない」「J2でもいいじゃない サッカーチームだもの」「一生勉強 一生鹿島る」と囁いてきてしまうので、お気を付けください。この流れを見ていると来年の日本語スローガンは「まわる」が1.57倍、「まわるよ」が2.25倍、「時代はまわる」が3.67倍、「喜び悲しみ繰り返し」が13.87倍となっておりますので、みなさま振るって中島みゆきにお賭けの方をよろしくお願いします。あと「かわる」という言葉を見ると下記の画像が頭に浮かんで離れないネットユーザーも多いかと思うので、そちらもお気を付けください。


浦和

勝利や目標に向かって、徹底した姿勢、貫く姿勢を選手とクラブスタッフが最後まで持って、厳しい環境であってもそれを乗り越えていこうというおもいが込められています。
この浦和には、浦和レッズはもちろん、ホームタウンである浦和、ファン・サポーターをはじめとする浦和レッズに関わるすべてのみなさまを含んでいます。
私たちは、昨シーズン、天皇杯の準決勝、決勝を戦ったとき、ファン・サポーターのみなさまとの距離が縮まり、強い一体感を持つことができたと感じました。そして、あらためて、そのときにこそ、大きな力が生み出せることを経験しました。
だからこそ、私たちは、まず「浦和のために」という思いを持って取り組み、みなさんと一つになって目標に向かって行く環境作りを目指して行きます。そして、浦和レッズの存在意義を示している「サッカーを初めとするスポーツの感動や喜びを伝え、スポーツが日常にある文化を育み、次世代に向けて豊かな地域・社会を創っていく」ことに一歩でも近づけるよう全力を尽くします。

「浦和のために最後まで走り、闘い、貫く」

なんと!あの浦和がスローガンを!!?俺がスローガン調査を始めた2012年以来、ほとんどの年で沈黙を保ってきた浦和(2014年は一応スローガンを確認できた)がついにスローガンを出したのです!その報が世界を駆け巡ると、我々が所属する一般社団法人日本スポーツスローガン研究会では異常を知らせるスローガン「史上最攻」が会員のMLを飛び交いサーバーはダウンしました。「スローガンなんか硬派じゃない」という感じの態度に見えた浦和がスローガンを出したというのは猛将ビッテンフェルトが退却したくらいの驚きであり、敵将ヤン・ウェンリーも罠の疑いを強めて自分の艦隊を退却させること請け合いで、それを見たラインハルトも勝手に退却しそうである。ただ、「スローガンを出さない方がクール」という認識自体はそれは真実であると思うし、なんでそうしなかったの。そんな浦和の久々のスローガンを大事にしていきたいのだが、いかんせん説明の長さも相まって「か、堅い」という感じである。「最後まで走り、闘い、貫く」という部分はもはや大韓民国国軍が訓練前に唱和していてもおかしくないくらいであり、「おうおう、まあ座れ座れ」「よく来たな、お茶とか飲む?」「お菓子あるけど?」「肩凝ってるねー」と気を和らげたくなってしまう。とにかく、落ち着いて欲しい。やはりサッカーチームのスローガンとしては固すぎるので「浦和のために最後まで走り、闘い、貫く、パンケーキ」とスイーツ方面に持っていくか「浦和のために最後まで走り、闘い、貫き、ぼくたち、わたしたちは、今日、この浦和小学校を、卒業します」「「「「「卒業します!」」」」」とぼやかしてカチンコチンでギンギンのスローガンを揉み解していって欲しい。


FC東京

まさかこのスローガンを継続してくるとは思わなかった。うそでしょ。ロゴもこの投げやりなまんまなのだろうか。もうちょっとなんとかならないかという思いもあるのだが、スローガンに予算を回すくらいならボールの1個も買ってやれというのは非常に正しい判断なので俺もアグリーですね。ただ、「愛される」チームを目指すのならもうちょっとロゴをかっこよくしたり、長谷川健太監督じゃなくて大熊清監督に代えたり、ロッベンを獲得してJ3のU-23に出場させたり、もうちょっとやることがあるのではないだろうかと思われます。このスローガン、シーズン終わって誰が覚えているんだろうかと思ったが、ほかのチームも大して覚えてないので、ドローです!!さて、もっとパンチ力のあるスローガンが欲しいということであれば、東京の野球チームを参考にしていただきたい。

原辰徳監督のメッセージは以下のとおりです。

「和」はチームワークやチームを愛する心、「動」は個々のパフォーマンス。両方が備わって、チームは最大限の力を発揮します。「和」は支えてくださるファンであり、「動」は戦う選手。皆さまの熱い声援があってこそ、我が巨人軍は一丸となってリーグ優勝、日本一奪回という目標にまい進していくことができます。
 「和と動」は野球の師でもある父の教えですが、その意味は一つではありません。選手一人ひとりがスローガンをそれぞれの個性で解釈し、レベルアップしていくことを期待しています。

インパクトしかない!何がすごいって説明文1行目で「「和」はチームワークやチームを愛する心、「動」は個々のパフォーマンス」と説明しているのに「「和」は支えてくださるファンであり、「動」は戦う選手」と定義を変えているところ。たぶん原監督も適当に喋ってる!そして、巨人のサイトは「読売巨人軍公式サイト」と軍属チーム以外で「軍」を名乗る世界唯一のスポーツチーム公式サイトなのでオススメです!


横浜FM

「Brave & Challenging 勇猛果敢」

後に明らかになるのだが、大分とのまさかの「勇猛果敢」かぶりとなってしまった。Jリーグのスローガン担当者たちはスローガンを決める前に「スローガンドラフト会議」を開いてもらい、「鳥栖 第一回選択指名選手 ITADAKI」(どよめき)とかをやって、かぶった場合には相撲で決着をつけてほしい。取組の前にデンモクで殴打するのもありです。ともあれ、今年かぶっているのもそうなのだが、それを除いたとしても「Brave」「Challenge」「勇猛果敢」といつかどこかで聞いたことがあるような、なにか既視感があるフレーズを寄せ集めた感じのスローガンである。Jリーグチームは勇気をもって何かに挑戦しなければいけないという縛りがあったりするのだろうか。もうちょっと惰性でダラダラNetflixの連続ドラマを見ているような1年があってもよいのではないか。ただし、去年のGK飯倉はまさに勇猛果敢というかもはや無謀果敢というようなポジショニングをとっていたので、今年も無謀で果敢なポジショニングで俺たちを喜ばせて欲しい。ちなみに長年スローガンを見ているが「勇」はJリーグスローガンの中でも最頻出漢字の一つであるという明日合コンで使える豆知識をお知らせして、この項を締めさせていただきます。


川崎

「EVER BLUE どこまでも高めていく」

2019年の川崎フロンターレクラブキャッチフレーズは、「EVER BLUE どこまでも高めていく」と決定しましたので、お知らせいたします。

この言葉は、終わりなき完成することのない高みをこれからもずっと目指して、1つ1つを今後も積み上げていく我々の意志を表しています。

1997年のクラブ創立以来、強化と事業の両輪活動を1つ1つ積み上げ、高め、そしてファン・サポーター、スポンサー、川崎市、クラブを支えてくださる多くの皆様のご支援のおかげで、昨年、リーグ2連覇、リーグ戦ホームゲーム17試合中13回のチケット完売、等々力を満員にすることができました。

全ては、この23年間、強化と事業で共に1つ1つ積み上げ、積み重ね、積み高めてきた結果です。一足飛びに成し得たことではありません。

そして、これからも我々川崎フロンターレは、強化面では1つ1つのプレーの質を高めていく、サッカーの質を高めていく、事業面では1つ1つのサービスの質を高めていく、イベントの質を高めていくことを、変ることなく、ずっと行っていきます。

「EVER BLUE どこまでも高めていく」クラブを支えてくださる多くの皆様と共に、満足することのない終わることのない高みをどこまでも目指して。
まずはリーグ3連覇、前人未到の4冠、そして、どんな時でも等々力が常に満員となるほど、川崎フロンターレが川崎市民の皆様にとってかけがえのない存在になることを目指して、2019シーズンも挑戦していきます。

ブリブリに高まっていく!普段は楽しい系のイベントが多いのに、スローガン=キャッチフレーズの説明だと急に真顔になってしまった川崎さんである。真面目か。このスローガンですが「EVER BLUE」と「どこまでも高めていく」が一見関係ありそうに見えながら特に関連性がないところがとてもよいと思います。英語+日本語の組み合わせのスローガンで同じ意味をぶつけてるとメッセージ性が強くなりすぎるというもの。なんとなく関連あるかなーでもないなーどっちでもいいかなーみたいな「いつも青、そんで高めていく」っていうくらいの適当な意味のほうが重すぎなくてよい。だって出会って三日目で「結婚式場どこにする?二次会の会費は?」とか言い始める男は重すぎていやだろうし、生まれた瞬間に「天上天下唯我独尊」って言いだすとかマジで重釈迦すぎる。なんかオシャレで具体的なことは何一つ言わないくらいがスローガンとしてはよいのではないでしょうか。そしてこの手のスローガンは三日でクラブ関係者を含めた全員が忘れます。俺だけは覚えています。ずっと……ずっと忘れないからね……!ただ、来年はもっと具体的に「目指せ勝点300」くらいを掲げていただけると助かります。


湘南

◆込めたメッセージ
2019シーズン、これまで長らく積み重ねてきたものをさらに上積みしていくために、大事なのはスピードだ。どんな物事に対してもアクセル全開で向かっていき、組織、個、それぞれの成長をさらに加速させていく。

「Acceleration -加速-」

Accelerationである。加速である。湘南のチームスタイルに合っているスローガンであり、オリジナリティがあって大変よろしいのではないでしょうか。ロゴもかっこいい。ただ、込めたメッセージのところで、急にかっこつけてるのはどうして。なんか普通に会話してたら急に空を見上げて「風が……出てきたな……」って言い始めてRADWIMPSのテーマ曲がジャーン!!って鳴って、前前前世で君の名はになってしまうのである。なんというか、車のCMで急に「俺たちはこの車で街を支配する」とか急に独白が始まる瞬間というか。この手の断定調のタメ口説明文が唐突にスローガンについてだけ始まってしまうという現象が数年前から起きていて、いったいこれはなんなのかな、と思っていたのだが、ついに気づいた。あ、これ「マンションポエム」だ。

「代官山のロミオ&ジュリエット」、「世田谷、貴人たちの庭」、「その横浜は、本物か」などで始まるマンションポエム的な世界観がJリーグのスローガンの世界にもその魔の手を伸ばしてきているのです!アメリカの陰謀だ!フリーメーソンの関与だ!なので、この手の「急にタメ口できりっとした横顔でスローガンの説明し出す」というのを「スローガンポエム」と命名します!!!以後、お見知りおきを!!湘南のスローガンはそれ以外はとてもいいです!


松本


【スローガンに込めたメッセージ】
昨年は多くの皆さまのご支援のおかげで悲願のJ2優勝・J1昇格を達成し、トップチームにおいては目標の「全緑、登頂!」を実現することができました。
2019シーズンは4年ぶりのJ1への挑戦です。
厳しい1年間になると思いますが、4年前には超えられなかったトップ15という「境界」を突破し、まずはJ1残留を勝ちとりたいと思います。そしてその先にあるJ1定着を目指しクラブ全体でワンランク上のステージへの成長を目指してまいります。
「One Soul」の絆の下、1年間一緒に闘ってください。
ご声援をよろしくお願いいたします!

とにかく「One Soul」を押しまくっている松本は今年も継続。去年のサブスローガン「全緑、登頂!」はJ1昇格の意味だったのか!とびっくりしましたが、去年のスローガンを見てみたらちゃんと説明されてました。ちゃんと読んでないし覚えてないことが如実にわかってしまって悲しいです。今年はJ2に落ちないぞ、ということで「境界突破」が掲げられていますが、境界を突破してしまったらそれは単に密入国ではないかという気もするのですが、まあそこはよいです。長野に捕縛されて尋問を受けるがいいのです。ただ、そろそろ「One Soul」を変えてもいいのかもしれないな、と思います。あまりにも定着してしまったため、松本といえば「One Soul」、猫も杓子も「One Soul」、月月火水「One Soul」という風にいい意味でも悪い意味でも認識されて、ネットなんかでは松本を揶揄するときに「One Soul」という言葉が使われることも多々ある状況のため、ちょっと目先を変えてもいいのかなーと。いっそ「ふんどし一丁中年男 明日の飯代ありません」とかにするとすべての意味を消失させることができるし、松本といえばふんどし一丁中年男というイメージを構築できるという利点があります。難点はサッカー関係ないことですね。考えてみたのですが、やっぱり「One Soul」以外はしっくりこないので、もう「一生一緒にOne Soul 見てくれや才能も全部含めて」という三木道山スタイルでLifetime Respectしましょう!


清水

「BACK TO THE BASIC 徹底」???

いつまでもスローガンが発表されないことに業を煮やして新体制発表レポートをむさぼるように読んでいたら、なんか画像があって去年と同じ「BACK TO THE BASIC 徹底」の言葉があったので、あれ?もしかして継続?なんも言ってないけど?お客様の方から解約手続きを取っていただかないとまた2年縛りの契約が始まるソフトバンク無間地獄?って疑心暗鬼になりましたが、もうこれ以上待てないのでこれにします。さて、もう清水のスローガンについては僕は諦めます。2017年「FROM NOW ON!!WE ARE THE ONE」、2016年「RESTART NO GUTS, NO WIN」、2015年「Heat Attack Express Beyond the Limit!」という三日三晩飲み続けた人がノリでラージヒルジャンプに挑戦する前に書いたような意識の混濁の中で生み出されたキレキレのスローガンポエムはもう二度と見ることができない一瞬の煌めきだったのです。「BACK TO THE BASIC 徹底」もそれなりにキテるんだけど、前の3年に比べたらまともに見えるのが不思議。あと、この画像見て思ったんだけど、どう考えてもメインスローガンは「TANKURO」であり、これは単年度黒字を意味しているのですが、数値目標でもあり正しいスローガンなのではないでしょうか。これに加えて「磐田を石器時代に戻してやる」というカーティス・ルメイ調の裏スローガンも秘密裏に掲げてがんばっていただきたいと思います。


磐田

2019シーズン、ジュビロ磐田は『繋ぐ Challenging! 2019』をクラブスローガンとして掲げます。
「繋ぐ」それは人と人、地域とクラブ、サッカーを通じジュビロ磐田に関わる全てを「繋ぐ」ことです。
そして勝利の為に、選手たちの考えを繋ぎ、パスを繋ぎ、心と心を繋ぐ。
繋がることはすなわちチーム一丸になることに他なりません。
クラブ理念である「夢と感動を!」皆様と分かち合うとともに、常にチャレンジャーの精神をもって、2019シーズンも更なる高みへの挑戦を続けてまいります。

また繋いでしまった。2015年から5年連続繋ぐ。「さすがにもう繋がってるのではないか?」「これ以上繋がってしまうと同化してしまうのでは?」「もはや不正な癒着」などの意見もあるが、今年も繋いでしまうのです。名波体制のうちはもうこのスローガンを続けるのではないだろうかという気もするので、もしかしたら20年くらいこのままかも。あと、このスローガンはロゴもほとんど変わらず、年のところを多少変えてるだけなので、非常にコスパのいいスローガンでもある。毎年ほとんど同じという点ではまるで名波監督のサッカーみた(以下自粛)。しかし、ここまで長期間繋いでしまうと今後スローガンを変えるときの衝撃が大変そうなので、変えるタイミングでは5か年計画くらいで「繋げたら繋ぐ……?」「繋げたらいいなあ」「今年は繋がない……かも」「わたしたちもう繋げないかも……」「大殺界!!清水にミサイルの雨を降らせよ!」と徐々に変更していったらいいかもしれない。

ちなみに今年のシーズンソングは足立佳奈さんだそうです。「笑顔の作り方~キムチ~」という謎の歌でデビューしたことが若干気にかかったので、歌詞を調べてみました。

大丈夫か!!!!いろいろ大丈夫か!!!


名古屋

2018シーズン、J1という新たなステージの中で名古屋グランパスは苦境に立たされた。
しかし、いかなる時も"攻める"というクラブのスタイルは揺らぐことなく、自信を持って闘い抜いた。
迎える2019シーズン、名古屋グランパスは更なる高みを目指す。
クラブに関わるすべての方と共に、信念を「貫き」、力強さを手に入れる。
強い意志を持って、強く在ろう。

「貫く Go Upward」

去年は「わざわざそんなこと言わなくてもわかってる」と全員を驚愕させた「攻める」という名スローガンを持ってきた名古屋だが、今年は「貫く」というスローガンを持ってきて「うん、だからね、そんなこと言わなくても貫かないわけないじゃん」って我々をさらに驚愕させている。風間さんは貫くだろう、わざわざ言わなくても。相変わらずのパワー系スローガンでゴリ押してくるタイプのチームである。そして、ここもまた「スローガンポエム」で説明してくるのだが、全然頭に入ってこない。そう、あまりにも「攻める」と「貫く」のそのまんまパワーが強すぎるので、説明されても頭から抜けていってしまうのだ。おかげで、サブスローガンが「Go into Action」から「Go Upward」に変わっていることにほとんどの人は気づいていない。なにしろ俺も今気づきました。名古屋におかれましてはこれからも「わざわざ言わなくてもわかる」というそのまんま系スローガンを量産してもらい、「銃で撃たれると痛い」「サッカーチームです」「酸素は必要」「われはロボット」という直球系スローガンで我々を驚愕させてもらいたいものである。


G大阪


http://www2.gamba-osaka.net/club/slogan.html

昨シーズン途中からトップチームの指揮官に就任した宮本監督のもと、全員が一つの目的に向かって戦った結果、リーグ戦終盤に9連勝を飾りJ1残留を勝ち取ったガンバ大阪。
しかし、タイトル奪還の目標は達成できず、不本意な1年間だったことに変わりありません。
その悔しいシーズンを経て臨む2019シーズン。
宮本監督が開幕からチームを率い、ガンバ大阪のサッカーを新たな次元に引き上げていく大切な1年になります。
その重要な新シーズンにおけるスローガンを GAMBAISMに決めました。
ガンバ大阪の歴史を育んできた選手たちが築き上げてきたボールを保持しながら相手を圧倒し、アグレッシブにゴールを奪う、そのスタイルこそが『GAMBAISM』。
青と黒の戦士たちのDNAである『GAMBAISM』を継承しつつ、攻撃サッカーを新たな次元に引き上げるために、守備面でもハードワークをしながらアグレッシブにボールを奪い取る攻撃的な守備を展開し、『GAMBAISM』をさらに高めることを目指します。
そして、本来いるべき場所、いなくてはならない場所に立つため、クラブ・チームは一丸となって戦います。
『GAMBAISM』みなぎる常勝軍団を再建する上での重要な要素の一つ、相手を圧倒するパナソニックスタジアム吹田の雰囲気を作るためには、サポーター・ファンの皆様の圧が必要です。
ぜひ2019シーズンも熱い応援でチームへの後押しをよろしくお願いいたします。

「GAMBAISM」

だから話が長えんだよおおおおおおおおおお!!!!と叫びたくなるくらい毎年長大な説明文で我々を攻撃してくるG大阪の説明文は今年も長かった。はい、この説明文を読み終えるまでに世界では東京ドーム120個分の森林が消滅しました。ちなみにこのnoteを読み終わった時には地球上からすべての森林が消失しています。さて、説明文はともかく「GAMBAISM」である。これはなかなかのボールを放ってきたな、と。まず何がいいって唐突さがいい。なかったわけですよ、GAMBAISMなんて。存在しなかったんです。それをさも今まであったかのように振る舞っているのがクール。そして、じゃあ、GAMBAISMって何よ?という問いには、「ガンバ大阪の歴史を育んできた選手たちが築き上げてきたボールを保持しながら相手を圧倒し、アグレッシブにゴールを奪う、そのスタイルこそがGAMBAISM」と答えている。そうだったのか、GAMBAISM!!たぶん二川とか全然GAMBAISM知らないと思うけど、ともかく定義はそうらしい。そして、唐突に決めたのにそれを継承していくというのも熱い。今まで完全に無だったものに名称をつけ、価値を創出している。一般的にいえばこれは詐欺にあたるのだけれども、スローガン的な広告世界ではこれはアリです。しかし、これくらい大仰なスローガンを掲げてしまうとその後に困ってしまうと思うのだが、来年以降は「GAMBAISM season2」「帰ってきたGAMBAISM」「蘇るGAMBAISM」「まだGAMBAISMで消耗してるの?」「GAMBAISMティラミスヒーロー」とかそんな感じで回していくのだろうか。追いかけます!


C大阪

我々は、闘う。我々は、走る。我々は、魅せる。我々は、驚かせる。我々は、信じる。我々は、立ち上がる。我々は、夢を咲かす。
我々は、今この瞬間もサポーターとともにある。我々は、セレッソ大阪。

「SAKURA SPECTACLE 閃け。輝け。咲き誇れ。」

相変わらず継続の「SAKURA SPECTACLE」である。ここも説明文のところがスローガンポエムになっている。J1でスローガンポエムが一番似合うのはなぜかC大阪な気がする。まあとりあえずもうこのスローガンでいくと決めたのでもうしばらくはこれなんでしょうな。ただ、松本の「One Soul」と違って全然定着してる感がない。広報の人とかでも「えっ?うちのスローガン、なんでしたっけ?」って苦笑してしまうのではないだろうか。やはり定着させることが大事なので、柿谷に「SAKURA SPECTACLE 春の爽やかな嵐」とかの香水を発売してもらって、ガンガン売っていったらどうだろうか。さて、継続なので特に何か言うこともないので、近くの野球チームのスローガンを紹介してこの項を締めさせていただきます。

2018年の悔しい結果を打ち破るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状況でも「オレがやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって1年間戦っていこう。という思いをスローガンとして表現しています。

「そしてファンの皆さんも全員が」とファンに「オレが決めてやる」ということを求めていくハードコアなスローガンですね。さすがです。


神戸

2019シーズンは「the No.1 Club in Asia ~ 一致団結 ~」をスローガンとします。2018シーズンから掲げてきたアジアNo.1クラブを目指す熱い思いを胸に、2019シーズンを戦っていきます。
なお、この「一致団結」は弊社取締役であった故三木谷良一氏がクラブの根幹を成すコンセプトとして、強い思いをもってクラブに贈った言葉で、ヴィッセル神戸に関わるすべての人が1つの家族「ヴィッセルファミリー」となって強い絆で結ばれ、これからも同じ夢を目指して神戸の街と共に歩んでまいります。

「the No.1 Club in Asia ~ 一致団結 ~」

去年が「To become the No.1 Club in Asia」だったのですが、ちょーびみょーに変えてきた!確かに「To become」はなくてもいい!さて、去年も言ったのだが、アジアナンバーワンになる前に日本で一番になるのが先ではないだろうか。「君は日本一の高校生になりなさい」とアメリカ留学を焦る流川くんを止める安西先生の気持ちになってしまうし、「んーなこと言ってもさぁ、あんたら今年アジアの試合ないじゃん!?マジやばくない!?」と普通に俺の中のマックで隣の席にいるギャルがツッコミを入れてしまうのである。まずはJリーグ優勝ということで「the No.1 Club in Japan」を掲げるのがよろしいのではないだろうか。ただそれがちょっと難しいということであれば範囲を狭めて「the No.1 Club in Nishi-Nihon」にしたり、それもライバルが多ければ段階的に「the No.1 Club in Kanasai」と範囲をどんどん小さくしていき、最後には「the No.1 Club in Kobe」と誰からも文句のないスローガンにしてはどうだろうか。鶏口となるも牛後となることなかれ!ミッキーよろしくおねがいします!


広島

チーム、フロントはもちろん、サポーターの皆さま、株主・スポンサーの皆さま、
サンフレッチェ広島に関わるすべての方と“一枚岩”すなわち“一丸”となり、
勝利という共通の目標“ひとつの願い”を達成するために戦う、その強い想いを
「WE FIGHT TOGETHER 2019 ICHIGAN」と表現しました。

「ICHIGAN」の「G」の文字を、
拳を突き上げて勝利を手に入れるガッツポーズをモチーフに力強くデザイン。
GUTS=絶対負けない強い気持ちを持ち、チームが監督のもと「ICHIGAN」となり、
勝利を目指す様を表しています。

「WE FIGHT TOGETHER 2019 ICHIGAN」

相変わらずの「WE FIGHT TOGETHER」で「ICHIGAN」というずっと変わらないスローガンなのだが、あああああああああああああああああもうずっと気になってるんだよおおおおおおおお英語と数字が全角!全角なの!?なんで全角なの!?もう広島はなんか知らないけどずっと全角!ダサいのよ全角!気づいてますか、広島の担当者さん!?この世で一番ダサいのは化粧水の瓶を風呂場で割って足を切ってしまって2002年W杯を棒に振った元スペイン代表GKサンティアゴ・カニサレスですが、次にダサいのは全角英数です。ちなみにその次はアレックス・オックスレイド=チェンバレンの人違いで退場させられたアーセナル所属のキーラン・ギブスです。ともかく、本当にもう全角英数を公式ページから消してほしいのです。あと説明文の「、」で改行してくる絶妙さもすごい。こういう細かいところが気になって全く頭にスローガンが入ってこないというのは本末転倒であるなあと思います。隣の野球チームを見習ってください。スローガンはむちゃくちゃでも細かいところでミスをしなければ納得のいくスローガンとなるのですよ!

「水金地火木ドッテンカープ」が2019年シーズンのキャッチフレーズです。小さな子どもから年配の方まで世代を超えてみなさんが口ずさんだことがあり、時が流れてもずっと頭の中にあるフレーズ「水金地火木土天海」をアレンジしました。

様々な特徴を持ちながらも同じ方向に公転する太陽系の家族である惑星、カープも「家族」のようなチームワークで戦ってまいります。デザインには、キャッチ フレーズをリズムよくラップで刻むキャラクターを採用しました。リズムよくセ・リーグ4連覇、そして日本一を達成できるように突き進み、太陽系で1番輝く チームを目指します!

ファンの皆様にもラップを刻むように口ずさんでいただければと思います!!

ごめんなさい、嘘でした。細かいところをちゃんとしてもこれは無理です。「水金地火木ドッテンカープ」という脳を三回煮沸して酢漬けにしないと出てこないフレーズ、「水金地火木土天海」と冥王星を惑星じゃなくなったからさらっと無視してるところ、そして最後に「ラップを刻むように口ずさんで」とラップへの根源的な誤解といいこれはもう勝てる要素がさっぱりありません。この件は忘れましょう!


鳥栖

サガン鳥栖への愛
支えてくれる全ての人の想い
その力を結集させて砂岩となる

ひとつひとつの出会い
ひとりひとりの情熱
それは未来の大きさを決めていく
砂岩は私たちの人生そのもの

共にいこう、変わる未来へ
変えていこう、想いを一つに
全ての経験を、未来に繋ぐ

砂岩魂

「砂岩魂 変わる未来に、ともに行こう。」

スローガン発表で動画を作成する世界唯一のサッカークラブであるサガン鳥栖は今年も全力投球でさすがの地肩の良さを見せつけてくれた。「砂岩魂」自体は以前も掲げていたスローガンなのだが、画像をよく見て欲しい。なんと「砂岩魂」の文字がサポーターからのメッセージで構成されているではないか!これはサポーターとクラブが一体化しているぜ!ということを表しているのかもしれないが、もはやサポーターを取り込んで巨大化した異形の魔物のようにしか思えず「……シテ……コロシテ……」とかすかに残ったサポーターの自我が俺の脳に直接語りかけてくる声が耳から離れない(サポーターのとどめはスタッフが刺しました)。こえーよ、誰だよこのロゴ考えた人。あと、説明も相変わらずグイグイくるスローガンポエムである。もう曲をつけて歌にしたほうがいいのではないかと思うほどで、ライブでは「共にいこう、変わる未来へ 変えていこう、想いを一つに」あたりでマイクを客席に向けて客に歌わせてるシーンがありありと目に浮かぶのである。もはやこれはJ-POPを超えたサガンポップ、S-POPとして日本を代表する文化になっているのではないだろうか。本当に今年もすごかったサガン鳥栖、やっぱり160キロの剛速球でした。相変わらず投げてる方向がキャッチャーじゃなくて右中間という難点はあるものの、細けえこたぁ気にするな!!今年はなぜかラップもやり始めたぞ!DOTAMAさんじゃないか!!


大分


https://www.oita-trinita.co.jp/news/20190148185/

「勇猛果敢 (ゆうもうかかん)」
強い決断力をもって物事に取り組み進めていく、という辞書的な意味のとおり、「勇気を持ってJ1に挑戦し、結果を残していく」という決意を込めて表した。

先にも述べたが、横浜FMとかぶってしまった。ただ、ふりがなを振ったり、辞書的な意味を説明してくれたりと、横浜FMよりもみんなに優しい仕様となっております。これで今年の大分VS横浜FMは「勇猛果敢ダービー」となることが確定ししてしまったので、試合前の余興として「豊予海峡鉄骨渡りGM対決」「高木VS飯倉のGKどこまで飛び出せるかドキドキ選手権」「のど飴なんこ口に入るかな監督対決」などの勇猛果敢を競う種目で対決して欲しいし、そのあとの試合のMOMはMYKOM(Most Yumo Kakan of the Match)として表彰して欲しい。そういえば、なんか勇猛果敢って既視感あるなーと思って調べたら、2016年徳島の「勇往邁進」とおもいっきりかぶってしまった2018年大分の「勇往邁進」でした。お前らかよ!!

もうほとんど一緒じゃない????継続でいいんじゃない???

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?