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MF&FW&監督&GM編【エスナイデル終わりました】2019ジェフユナイテッド千葉中間報告【江尻篤彦始めました】

GK&DF編はこちら!

さようなら!また年末に!

MF

熊谷アンドリュー

チームの心臓はがんばって働いているのだが、いかんせんチーム自体は不整脈が治りません。ここまで怪我で不在の4試合以外はほぼフル出場でまさにチームの中心選手。DFラインまで下り、左右にボールを振って縦パスを刺しているのだが、いかんせんボール支配率の割には得点が取れないというチームの課題は克服できていない。チームで約束事があまり設定されておらず、その場その場の即興でやるしかないため、それぞれの時間の負債が着々と溜まっていき、アンドリューがなんとかそれを返しているといような状況ではなかなか難しいだろう。時折、怒りのオーバーラップをしてサイドに飛び出して大抵スルーパスに追いつかないのだが、サイドの深い位置に飛び出したところでそのあとどうする気でいるのかは興味深い。被カウンター時に彼が無理矢理止められないとそのままゴール前まではだいたいフリーパスなのはエスナイデル時代と変わらず。エスナイデル監督もいなくなってしまったし、来年はいないかもなー。チームを去るときにはやはりタクシーで颯爽と去って行って欲しい。

https://web.gekisaka.jp/news/detail/?227680-227680-fl

小島秀仁

アンドリューのパートナーのつもりだったのだが、5節で怪我して以降ずっと休み。最近になってようやく復帰してきた。相変わらず髪はさらさらだった。

矢田旭

アンドリューの相方としてレギュラー。ダブルボランチとして使うのはリスキーな気もするのだが、まあ他に誰か代わりがいるわけでもないのでがんばってもらうしかない。ボールを持てばなかなかのクオリティ、守備時にはやっぱり前の選手だよね、というのは変わらず。いきなりカンテみたいに狩れるようになってたらそれはそれで困惑する。運動量豊富にアンドリューよりも頻繁に前線に顔を出しているが、飛び出しにルールが設定されている感じが全然しないため、その場その場の判断になりがち。船山、為田、堀米と魅惑の即興演奏をしているが、まあそれでうまくいくかって言ったらある程度整備された相手だとなかなか無理ですよね、っていう。案の定、無得点である。相変わらず男前なので、それに免じて相手ディフェンスは彼の前を2回に1回くらいは無条件で股を開いてほしい。抱かれろよ……!夜に溺れろよ……!

https://www.fragrance-u.jp/01_brand/genius_rose/

田坂祐介

トメルケールの国から来たベテラン攻撃的MF。ドイツに行ったり、戻ってきたら風間大僧正にサイドバックやらされたり、する必要があるのか微妙な様々な経験をして千葉にたどり着いた。さすがにボール技術はしっかりとしていて、中盤の真ん中で使うと非常にいいアクセントになっていた。やはりトメルケールは用法・用量を守っての仕様が推奨される。半面、守備はやはりトメルケール国の住人ということで、右WBで起用された京都戦では対面の小屋松にズッタズタのボロボロで子供扱いされて、現地で京都サポと見ていた俺は、ぶち抜かれるたびに2人で「うわーーーーーー!」って叫んでしまった。あの守備はもはやほとんどホラー。ただ、前十字靭帯をやってしまったため、もう今年は戻ってこないことが濃厚。34歳なんだけど、来年いるんだろうか。チームに残るかどうかはともかく、もう一回きちんと蹴れるところまで回復して欲しいものである。

佐藤勇人

最近出番が増えたベテラン。理由は知らん。さすがにもう37歳ということもあってプレーは限定的な範囲になりがち。そうなると落ち着いたゲームメイクであるとか、ナイスポジショニングで危険地帯を制圧とかそういう風になってて欲しいのだが、いかんせん特に組み立てが向上してるわけでもないし、守備技術が高いわけでもない。この年になってもゴール前への飛び出しが特徴というのはけっこう肉体的にキツい。20節でJリーグで初めて佐藤兄弟同時出場を達成したので、今年はもうこれでノルマ達成でよいのではないだろうか。あとは、全然顔が似てないのに寿人とユニフォーム交換して出場しようとしたりして、審判にめっちゃ怒られて欲しい。終盤に向けてロッカールームに不満が溜まることが予想されるので、そこは鉄拳制裁でよろしくお願いします。

山本真希

ずっとベンチ外で、5試合くらいしか出てなかった。相変わらずいい眉毛をしている。夏に出てくかもなあ。

堀米勇輝

左利きのファンタジスタ。攻撃の核。フリーダム前線を自由にフリーダムして、右に左に顔を出し、ボールを持ってはドリブルを仕掛けてラストパスを送ったりシュートを撃つ。去年の町田也真人の役割ですな。さすがにテクニックは素晴らしく、もはや彼抜きだと遅攻が回らないくらいの存在感になっている。ただ、それなのに無得点というのはちょっと残念な結果。200点くらい取ってくれないとチームとしても困るのである。セットプレーのキッカーとして優秀で、一時期得点の7割がセットプレーでJ2のイングランド代表のような状態にもなっていた。なんか終盤になって点が欲しいタイミングになるとポジション的に交代させられることが多いのだが、セットプレーもあるしそのままピッチに残しておいた方がよいのではないか。シャドーにアラン・ピニェイロを入れてもピニェピニェするばっかりで全然チャンスが作れる気がしてこない。そういえばずっとレギュラーとして君臨していたのだが、最近になってサブになったりベンチ外になったりしている。結果が出ない時のジェフユナイテッド千葉名物カンフル前線シャッフルの犠牲になった感が否めない。まあしばらくしたら出場するでしょう。

工藤浩平

エスナイデル後にレギュラーを奪取。タイミングのいい顔出し、気の利いたパス、惜しみない運動量とベテランらしい働きだったが、15節からベンチ外。怪我?ではないようなのだが、なんだろうか。江尻監督に「トレンチコートださいっすよ」とか言ったのだろうか。歯並びががちゃがちゃなので、休んでいる間に矯正するといいかもしれない。こちらも1点しかとってないが、その1点はビューティフルなループ気味のコントロールショットだった。まだまだ引退するような感じでもないので、がんばっていただきたいし、若手を捕まえては「オシム時代の頃には……」と昔話を炸裂させて老害ポジションを確立して欲しい。

見木友哉

誰だよ!ジェフユナイテッド千葉名物カンフル前線シャッフルの影響でいきなり21節で先発した攻撃的MF。関東学院大学からの来季加入選手で特別指定だそうな。先発するとPKをゲットする働きを見せるも、徳島の鬼のような波状攻撃に完全に埋没。なかなかにほろ苦いデビューとなった。4-4-2のアウトサイドで使われたが、まあアウトサイドの選手という感じでもなかった。トップ下なのかなあ?これから精進して欲しいし、本当の意味でジェフユナイテッド千葉で夢を叶えてほしい。

本田功輝

今年も見てない。彼のプレーが見れる日は来るのだろうか。がんばれ。そろろそレンタルもあり得る。

FW

クレーベ

ブラジル製電柱。中国では完全に鳴かず飛ばずだったので不安だったのだが、けっこういい選手である。「ハイプレスをしていたのに相手にハイプレスされるとからっきし弱い」というなんかイジメをしてた奴がイジメられるとめちゃくちゃ耐久力がなかったみたいなチーム特性を持つジェフユナイテッド千葉なので、ロングボールをがんがん蹴るシチュエーションが多い。クレーベはアバウトなボールも競り合いに強く、けっこう収めて落とすことができるので、頼りになる。ゴール前でもなかなかに力強くシュートまで行けているので、今のところ4点だが、後半はもっと点を取れるかもしれない。ただ、すでにイエローカードを6枚もらっていることからもわかるように、プレーがむちゃくちゃ荒い。アフターで足を出したり、無理目のタックルを仕掛けていったり、ほとんど確信犯でイエローをもらってるからタチが悪い。こんなん直らんと思うので、対戦相手の人は怪我しないように気を付けてください。

船山貴之

やはり今年もエースはFUNAYAMA。すでに9点を取っていて、去年の19得点がフロックではないことを証明している。一昨年より前は撃てども撃てども入らなかったが、最近ではシュート精度が格段にアップ。ロボトミー手術を受けてマルキーニョスの前頭葉を移植でもしたのだろうか。去年はいろんなポジションをやらされていたが、今年は主にシャドーのポジション。今年も20点近くはとるんではないか。ディフェンスでも走り回れるので、前線で欠くことのできない重要人物である。ただ、今年エスナイデルがクビになった時にはインスタで長文コメントを載せるなど、「お前そんなに慕ってたんかい」とちょっとびっくりした。なんか今年で昇格チームあたりに引き抜かれてJ1チャレンジアゲインとかしそうな感じがするなあ。そんでJ1でシーズン4得点とかでまたJ2の他のチームに戻ってきそう。

佐藤寿人

エスナイデルとめっちゃ喧嘩して干されてた。江尻監督になってからも主に役目はスーパーサブ。ただ、出てくると抜群のボールの引き出しを見せたりとさすがの働きを見せる。まだ1得点だが、プレータイムが少なすぎるので仕方がない。元々、スーパーサブで結果を残すタイプでもないしね。今年は双子共演という話題性が先行してしまって、ちょっと不本意な感じ。古川あたりは彼の動き出しから盗めるだけ盗んでいただきたい。為田が自分でゴール決めてないのに佐藤寿人のフラッグパフォーマンスをパクってたのはめっちゃ笑った。

アラン・ピニェイロ

東京Vから来た核弾頭。とにかくフィジカルが強く、当たり負けしない。ゴリゴリとドリブルで突っ込んでいけるし、シュートも強烈の一言。しかし、無得点。なぜかというと使い方が難しい。裏抜けとかが全然得意でないし、ポストプレイも下手。足元でボールを受けて突っ込んでいく廉価版フッキみたいなプレーススタイルなので、クレーベの代わりにトップで使っても全然機能しないのである。ましてや堀米に代えて途中投入してオシャレパス出しをさせようとするなど狂気の沙汰である。3トップの左とか2列目から人間魚雷として突っ込ませるほうが向いてるのではないだろうか。東京Vでは3年間で26点取ってるのだが、どうやってそんなに点を取ったのか不明。最近は頭に厚焼き玉子を乗せている。

古川大悟

今年も見てない!というか、J2に落ちてから「今年が勝負!絶対昇格!」「私は公務員!」「僕は正社員!」という結果重視のくせに結果出せてないスタイルでやっているため、有望な若手を取ってもロクに使わずにローンからの完全移籍コンボをキメ続けている。古川もこのままだと愛媛とか岡山あたりにローンが濃厚であり、もし行ったらかわいがってあげてください。たぶん移籍金なしで買えます。

監督

フアン・エスナイデル

昨年こんな記事をfootballistaに書いて、エスナイデルの留任を擁護した。

https://www.footballista.jp/column/51911

だが、結果としては4節で解任ってなんだよ!!そんなんわかってただろ!わたしのシーズン前のキャンプを返して!と、本当にまあロクなことになりませんでしたね。誰が見ても賞味期限切れは明らかだったのに、それをフロントの論理で引き延ばすとロクなことがないという実例を作ってしまいました。腐ってるものは腐ってるのである。ただ、エスナイデル自身に悪意はなく、単に彼がロマンとともに死んだというだけなので、それを使い続けたチームが悪い。ともかく、今度こそアディオス、エスナイデル。2年間、変な薬でもキメたような不思議な高揚感を味わえる世界で唯一無二のサッカー体験でした。お元気で。

江尻篤彦

さて、ついにエスナイデル監督解任ということで、満を持して?登場したのが我らがエジリンである。9年ぶり2度目の登板だったが、就任から17試合で5勝6敗6分けで18位と、まったく結果は出てません。なんかむちゃくちゃ人望はありそうなのだが、やってるサッカーを見るといたるところでふんわりラップ感が目立っている。主導権を握りたいということをしきりに言っているのだが、主導権を握るための方策が攻守において具体性がないので、ちょっと対策されるとズタズタにされてまいっちゃいますなガハハハハ。選手の自主性に任せるサッカーでも結果が出ればそれはそれでいいのだけれど、結果が出ないで自主性強炭酸サワーをやっても無秩序カオスを広げるばかりだということが再確認できた。選択肢を与えることが指導者の役割だという面もあるが、逆に局面によっては選択肢を減らしてあげるのも指導者の役割だろう。今のジェフではすべての局面で選手が無限の選択肢の中から判断をせざるを得なくなっており、プレーが即興に任せる場面が増えすぎていて、結果的に選手が下手に見えてしまう。そんなに選択肢を与えたら、そのうちに為田がボールを持ったら服を脱ぎださないか心配である。インタビューを見ていると、長期的にフィジカルと個人的な判断力を養っていく方針らしい。監督がほんとのことなんか全然言わないってことは代表の森保監督を見れば明らかだが、江尻監督はめっちゃいい人らしいのでほんとっぽい。もしこのインタビューの方針だとしたら、ユースならいいのだけれど、トップで結果が出せるのかは微妙。江尻さんはオシムさんになりたいのかもしれないが、アレはあの人がほんとの天才だったからできただけで、今のところ誰も真似できてないんだよねえ。本人は長期的に考えてるのかもしれないが、ジェフの上の方の人はそんなに長期任せるつもりは全然なさそうなのが悲しいところである。場合によっては今季中の監督解任もまたあるかもしれない。ともかく、今年は残留をお願いします。

https://jefunited.co.jp/sp/fan/talk/vol39/index.html


GM

高橋悠太

選手を入れ替え、監督を入れ替え、それでも残っているのがこの高橋GMである。2015年末に就任して、あの伝説のレボリューションで20人以上を入れ替え、その後に監督を入れ替えてもこんな状態であり、現在の体たらくの大きな一つの原因だろう。エスナイデル監督を4節で解任した時にはさすがに責任を取らねばならないと思ったのだが、インタビューでは「計画通り(ニヤリ)」とでも言いそうな調子でびっくりした。外部のコンサルかよ、なんだよその他人事感は。文章にすると何を言ってるのかさっぱりわからないのだが、スラスラとこんなことを言われたら納得してしまいそうなところが怖いところである。ただ、最近の失敗のすべてが彼の責任ということはできない。問題は高橋GMのようなプレゼン上手がそれだけで生き残ってしまうチームの構造こそが問題なのだろう。ここ最近のことを考えても高橋GMに人事権がすべてあるとは考えづらく、その上のどこかに決定権があるはずなのだが、それがどういう論理でどういう決定をしているのか全くよくわからない。誰も決定をせずに時間切れになるまで無限に書類が回っていそうな、そんな旧来的な元国営大企業の文化がサッカーチーム経営という刹那的な事業と全然マッチしてないのではないだろうか。まあ、ほんとのとこは知らんけどね。ネクスト・オシム待ち。ってか、ここ出ても高橋GMはどっかで口八丁で生き残っていそうだなあ。ある意味すごい。

https://jefunited.co.jp/sp/news/2019/03/top/155298582012293.html


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