18-19 リヴァプール通信簿 Part2


GKとDFを取り上げたPart1はこちらから


さて今回は歴史を築いたメンバーのうち残りのMFとFWを勝手に評価しちゃおう。


MF

ジョーダン・ヘンダーソン(イングランド)

公式戦43試合1得点
貢献度A
チームに不可欠な"闘将"。序盤戦はアンカーで起用されるもポジショニングや、組み立てなどであまり良さが出なかった。しかしファビーニョがアンカーを務めるようになると、ポジションを右インサイドハーフに移し、抜群の危機察知能力を生かしたカバーリングや広大なスペースを埋めきる運動量や時折魅せる精度の高いセンタリングでチームへの貢献度は非常に高かった。

ジェームズ・ミルナー(イングランド)

公式戦43試合7得点
貢献度A
豊富な運動量で中盤を制圧するファイター。
For The Teamの精神を体現するプレースタイルは監督やチームメイト、さらにはサポーターからの信頼は厚い。SBでプレーすることもあり、本職ではないが完璧にこなすユーティリティ性はリーグトップだろう。PK成功率も高く、大事な場面でしっかり決めきるメンタルも標準装備。

ジョルジニオ・ワイナルドゥム(オランダ)

公式戦47試合5得点
貢献度A
シーズンを通して攻守に渡りハイパフォーマンスを発揮。CL準決勝バルセロナ戦では歴史に残る2ゴールを決め、アンフィールドの奇跡を演出した。フィジカルに非常に優れているが、標準以上のテクニックも兼ね備え、様々なタスクをこなせることから今シーズンの監督からの信頼は厚かった。

ファビーニョ(ブラジル)

公式戦39試合1得点
貢献度A
移籍金約64億5000万円でモナコから加入。
シーズン序盤はプレミアリーグ特有の激しさとチームの戦術に適応できず、なかなか試合に出れなかったが、プレミアリーグデビューを飾るとチームに欠かせない存在に。広い視野と長短織り交ぜたパスはリヴァプールの攻撃の潤滑油になった。守備能力も非常に高く、CLバイエルン戦でCBとして出場し遜色ないプレーを魅せた。

ナビ・ケイタ(ギニア)

公式戦31試合3得点
貢献度B'
移籍金約68億円でライプツィヒから加入。
ブンデスリーグで魅せてきた力強い持ち上がりと中盤の狭いスペースで相手を剥せる能力は1年目では鳴りを潜めてしまったが、この1年はリーグとチームに適応する猶予時間だったと捉えたい。
しかし、ブンデスリーグに所属するバイエルンとの試合では随所に良いプレーをしていた。来季は真のナビ・ケイタが見られそうだ。

オックスレイド・チェンバレン(イングランド)

公式戦2試合
貢献度C
今シーズンは怪我で棒に振ってしまったが、怪我を治した来季は間違いなくチームを1段階上へ押し上げるだろう。リーグ屈指のスピードとフィジカルは中盤に力強さと破壊力を加えるだろう。17-18シーズンのマンチェスター・C戦でみせた弾丸ミドルなどにも期待したい。

アダム・ララーナ(イングランド)

公式戦16試合
貢献度B
このチームの中盤では珍しいテクニックタイプ。華麗なフェイントと繊細なボールタッチから繰り出されるドリブルとスルーパスは魅力的だ。しかし今季は怪我の影響もあり出場機会があまり得られず、本領発揮とはいかず悔しいシーズンとなった。来季、他チームに移籍するという噂もあり去就が気になるところ。

ジェルダン・シャキリ(スイス)

公式戦28試合6得点
貢献度B'
移籍金約20億円でストークから加入。
スキルフルなドリブルと破壊力抜群の左足を武器に主に右WGでプレー。ユナイテッド戦では2ゴールの活躍で一躍ヒーローに。今シーズンは3トップの控えに甘んじていた。彼のゴラッソを来季たくさん見たい。

FW

ロベルト・フィルミーノ(ブラジル)

公式戦46試合16得点
貢献度A
前線から降りてきてパスワークに参加し、リヴァプールの攻撃を円滑に。フィニッシャーではないが、味方を生かす能力は世界トップクラス。監督も絶大な信頼を寄せる。パス、ドリブル、シュート、スペースメイク、攻守の切り替えの速さ、何でもこなせる選手。数字上には表れないがチームへの貢献度はかなり高い。

モハメド・サラー(エジプト)

公式戦50試合27得点
貢献度A
2シーズン連続となる得点王に輝く。2年目のジンクスに負けず相手から厳しいマークを受けた中で得点王を取ったことにより実力を証明してみせた。圧倒的なスピードはカウンターの起点になり、正確無比な左足は幾度となく相手の脅威になった。ただ、得意な左足に持ち変えるシーンが多々あり、右足でシュートを放てばもう少し得点数が増えたと思う。改善点は右足だけだ。

サディオ・マネ(セネガル)

公式戦49試合26得点
貢献度A
今季はキャリアハイとなるリーグ戦22ゴールを記録し、PKでのゴールがなく、得点王になる。
爆速のスピードに加え、身体のバネを生かした強烈なヘディングシュートでゴールを量産。高さこそはないが跳躍力という新たな武器を見出すことが出来た。戦術理解度が高くスタミナも豊富で前線からの守備だけでなく、自陣深くまで下がる検診性も兼ね備える。CLの授賞式では、はしゃぎすぎるお茶目なかわいい一面も。

ディヴォック・オリギ(ベルギー)

公式戦20試合6得点
貢献度A
今シーズンのオリギはひと味違った。重要な場面でヒーローのように現れて得点を決め、チームの救世主となった。記憶に残るゴールが非常に多く、まさに"ドラマメーカー"の名にふさわしいだろう。得点数こそ少ないが、インパクトは絶大で彼のことを忘れるKOPはいるはずがないだろう。クラブも契約延長を打診している。

ダニエル・スターリッジ(イングランド)

公式戦25試合3得点
貢献度B'
今季でチームを離れることになったが、彼にはたくさんのロマンを魅せてもらった。チェルシー戦でのスーパーミドルは圧巻だった。イングランド期待のフォワードとして注目を集めていただけに満足のいくパフォーマンスではなかった。新天地での活躍を期待したい。
Thanks Sturridge!!


まとめ

初の試みとしてチームの全メンバーを取り上げ、勝手に評価をしてみた。贔屓にしているチームだから評価が少々甘くなったことは許してほしい。でも、このリヴァプールというチームに魅了され、熱狂し、トリコになったことは確かで自分と同じ気持ちになった人は少なくはないだろう。来シーズンどんな選手がやってくるのかどんなプレーが見られるのだろうか。今シーズンと同様にスペクタクルなサッカーを見せてくれることには変わりないだろう。今からワクワクが止まらない。そんな期待感を抱きながら辛抱強く、19-20プレミアリーグの開幕を待つとしよう。


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