2010年のデビュー時には、チルウェーヴ、エレクトロ・シーンのパイオニアとして注目を集めたTORO Y MOI。これまでにサイケやアンビエント、R&Bやファンク、ソウルなどを取り入れながらその音楽性を深く、広いものへと更新してきた。今作は約1年半ぶり6枚目のアルバムとなるが、ダンス/ディスコ・ミュージックを基調とした別名義、LES SINSでの活動の影響が色濃く反映されており、また先述した多岐に渡るジャンルを回遊しながらも、ダンサブルなシンセ・ポップでまとめ上げられた作品とな
フロントマン Johnny Borrellが"ロックンロールへのラヴ・レター"だと語る10年ぶりのニュー・アルバムは、FAT WHITE FAMILYやSHAME、DREAM WIFEら新鋭の登場で盛り上がりを見せるロンドンのインディー・ロック・シーンにとっても、愛のメッセージであるに違いない。THE LIBERTINESに続くアイコンとして人気を博したRAZORLIGHTのデビュー当時も同じく、ガレージ・ロック・リバイバル・ムーヴメントによるUKロック再興の最中であった。そ
PARAMORE、FALL OUT BOYらを擁する"Fueled by Ramen"から、イングランド出身の5人組ロック・バンド BASEMENTがメジャー2作目となる『Beside Myself』をリリース。90年代USエモ/パンク、グランジからの影響を受けたサウンドとUKロック直系のセンシティヴで切なさを帯びた歌詞で、UK/USの折衷的な音楽性が特徴であった彼らの新作は、一聴すると軽快でポップ・パンクな趣き。全編にわたって爽快感や開放感に満ちたメロディと伸びやかなヴォー
2年ぶり7作目のアルバム『7』も、やはりドリームポップな作品であった。それと同時に盛り上がりを魅せるインディ・ポップ、ロックのこれからの可能性を見出したような、シーンにとっても、ビーチ・ハウスにとっても、重要な1枚になる。そんな青写真を描くアルバムであった。
Sub Pop, Bella Union からリリースからのリリースとなった今作。電子音楽、実験音楽の第一人者ソニック・ブームや、ツアー・ドラマー でテニスのメンバーでもあるジェームズ・バローネも参加している。パイプ
キンブラといえば、未だにグラミー賞を獲得したゴティエの「Somebody That I Used to Know」でのコラボで知られるニュージーランド出身の歌姫だろうか。いや、そんなことはない。2012年の全米デビュー以降、クリエイターとしての才能を発揮させ、常に新しいサウンドの提示をし続けてきた。そんな彼女の最新作『PRIMAL HEART』も、新たな側面を垣間見せ、奇をてらったサウンドワーク(ハード)と普遍的なポップ(ソフト)が絶妙にミックスされた作品になっている。今年