「たぶん好きな人」がフリーになりました

「たぶん好きな人」がいる.好きな人,ではなく,たぶん好きな人だ.たぶん好きって何だよというツッコミは何十回も自分でしたけれど,やっぱりたぶんだ.

朝起きたら隣に寝てないかなとか,インスタの投稿見て隣にいるのが自分だったらどうなるかなとか,良さそうなお店を見つけて一緒に行ったらどうかなとか,落ち込んでいる時に話せたらなとかは何百回も考えた.

でもその人とは何となくうまくいかない気がするのだ.可愛いし,明るいし,何より可愛い.おっぱいが小さいのは残念だけど,それでも有り余る可愛さがある.

うまくいかないと思う一番の理由は価値観だ.自分は今までいくつかノートを投稿したけど,見返すたびによくもまあこんなに暗くて,歯切れの悪い文章を書くもんだと思う.でも同時にこれを受け入れてくれないと,きっとうまくいかないだろうなと思う.答えのない深い暗い話を,何となく話せる相手でないと厳しい.そう思うのだ.

「たぶん好きな人」は彼氏がいた.すごいイケメンだった.インスタの投稿を見ながら,イケメンはいいなぁ〜なんて呟きながらやり場のない嫉妬心がずっと渦巻いていた.でもそのおかげで諦めがつけられていた面もある.そういう意味で,話したこともない彼に感謝していた.が,その彼とは別れたらしい.ついにフリーになったのだ.やっと自分の番が回ってきたかという謎の期待感だけが膨らんでいく.会う機会も,会いに行く口実もないのに.

好きだからこそ変に付き合って,別れたりしたくない.傷つきたくない.だから価値観が合わない気がするとか曖昧なことを言って,言い訳しているだけかもしれない.

一つ上で,可愛くて,明るくて,友達がいっぱいいて,誰からも愛されている,すごく可愛い人だ.一緒にご飯を食べに行ったこともあるし,頻繁にLineがきたこともあるし,SNOWで撮った友達との動画が送られてきたこともあるし,イルミネーションに誘われたこともある.だからきっと向こうも...

でもそれだけではダメだ.答えのない深くて暗い話を,何となく話せなくてはダメなのだ.そして彼女にそれを話せるかというと,イメージできない.勝手に決めつけるのはよくないけれど,何千回シュミレーションしても出来るイメージがわかない.

彼女が好きだ.でもそれはたぶんだ.うん,きっとそうだ.

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