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コンビニ弁当と、「問題はそこではない!」

パパさん、肺の白い影を消すための抗生剤その他の点滴。
約6時間半、合計3本の点滴がなかなか落ちない。ずっとたいした運動をしないためもあって、お腹が空かない。
白血球の数値は、だいぶ上がってきた。

抗がん剤の治療をすると、ほとんど食べられなくなる。
そのため、抗がん剤が始まらないうちに、病院の担当医師や看護師さん達から

「クリーンルーム解除のあいだは、食べづらいものや苦手なメニューはあらかじめ断って、好きなもの食べてもいいよ」

と話があったそう。

そうなると俄然、パパさん、目の色が変わった。

胃は丈夫なので、自分が好きな物を選べるとなったら、実は食欲はあったのだった!
つごう4回・計6ヶ月の入院で、スチーム調理の衛生・栄養バランス第一の病院食に飽きてたというのが実情だったらしい。

パパさん、唐揚げだのフライドポテトだのをコンビニで探し始めて……

「某コンビニで鳥の唐揚げ弁当を買って食べたが、さほどうまくはなかった」
という報告だの、

「フライドポテトがコンビニにない、今度来る時買ってきて」
というリクエストだの、電話が来た。

聞くだけ話を聞いて、電話を切ったあとで

「くっそーワガママばっか言いやがってーーー!!!
大人しく病院食食ってろーー!」

と、僕はひとりで叫んでみたりする。笑

多分気の小さいパパさんは、白血病の再発とか、運良くドナーが見つかった場合の、骨髄移植の失敗率とか、いろいろ頭をよぎっているのだろう。

怖いことばっかり考えすぎてしまうので、多分パパさんは、食べ物にこだわることで気をそらしている。

気がちいちゃいのも、まあ、しょうがない話なんだろうがね。

ワガママ言いやがって、と口に出してみて、僕は、自分の気持ちに気がついた。

国や地方自治体の金で(僕らの払った税金で)支えてもらう側と立場を同じくしてみたら、僕は自分がとてもおびえていることに気がついたのだ。

みんなが赤字財政の中で、血税払って支えてくれてるのに唐揚げだと?フライドポテトだと?って

みんなは僕らに、怒りを向けて来るんじゃないかな、って。

僕の中にそういう感覚があるんだ。だから、そう思っちゃうんだろう。

かなしい。

あ、かなしい話で終わるのもなんなので

写真は、街路樹。薄緑の実がなってる。
こういう白みの緑が、好きで好きでたまらない。

まっすぐ、気持ちをいつわらずに生きてみよう、という気分になる色。
僕はところどころ怖がりで、ところどころでイラついて、それでもみんなと生きていく。

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高橋照美

いつも読んで応援してくださって、本当にありがとうございます。 ただいま親族の看護中。あなたからの「スキ」に力を頂いて、あと4年。。。しんどさをぶちやぶって、少しでも誰かの心をはずませる読み物を書いていきます。

お父さんが白血病になりました。〜ある家族看護の記録

13歳と10歳の子どもたちを残して、お父さんが急性骨髄性白血病で入院しました。親族の僕が、家族看護に入っての記録集。

コメント2件

みんな「当たり前」と「有難い」の中で生きているのだと思います。
「当たり前」だと思っていても、全ては「有難い」ものなのだから、それを受け止められることも感謝です。決して卑下することはないと思いますよw
ナランチャさん、ありがとうございます( ´ω` )5年間再発がないこと、を確かめて行く中で、まだまだ、もっともっと、皆さんの血税を湯水のように使わせて頂いてしまいます。。ほんとにありがとうございます。
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