PGW誕生にまつわるエトセトラ⑧神さまの続き

前回は、伝ちゃんの紹介からはやおを知り、実際に会う直前までを記事にまとめました。
今回は、その後編「はやおとの会話、僕からの提示、はやおの意思、奥様との面会」について記事にまとめました。PGW3人目のプロ誕生は奥歯が割れるほど噛み締めたの想いと過程が実はあるのです。その想いについても触れていきます。


神さまが一番ノーマルかも

声をかけられて振り返った僕は拍子抜けした。目の前には細身で見た目も変な点はない。物腰も柔らかく、接しやすい雰囲気さえある。
いやいや、今までも表面で騙されてきた。コイツも絶対に変なやつに違いない。
伝ちゃんショックで既にこんな捻くれた見方をするようになっていた僕なのだ。

ソツのない挨拶を交わし、お酒を飲みながら、会社説明、PGWに関する全てを話しながら、神さまの話を聞いた。10年も今の仕事を続けていて、手に職が完全にある状態。これまでの2人とは完全に状態が違う。なぜ、この話に興味を持つんだ?うーむ。

神さまは、今の仕事の文句を言うわけでもなく、ただ自分のゲームとの向き合い方を淡々と話していた。そして勝たなければ終わりという世界観とは真逆で負けても食って行く姿を見せていく方針のPGW。ゲームを楽しむ姿も影響力と考えるPGW。その価値観と世界観に共感したと言った神さま。

あぁ、これでエンターテイナーも揃う。
・存在が既に面白い…伝説のオタク
・バランスを取れる…レン
・エンターテイナー…はやお
ゲーミングだけではなく、強みの色どりが非常にいい。

これはいいパーティになる。
しかし予算が無い。このことは神さまも知っている。
でも大切にしている本質部分で分かり合えてる。

僕は神さまに投げかけた。失礼かも知れないと感じつつも。
『予算が無い事は知っての通り。だから今すぐ専業プロの枠はない状況。だから枠が出来たら声をかけるので待って頂く or 入社してエンジニアで食って生きながら枠のタイミングを待つ。今の僕にはこれしか提案できない。僕自身、正社員の専業プロにこだわってPGWを発足させるので、一旦、ポリシーは曲げた。これが精一杯なんだ。本当にすまない…』

それに対して神さまが返した言葉
『自分は兼業で、エンジニアでもいいですよ。勉強します。整体の技術もあるので、大会同行させて貰えれば選手のマッサージやトレーナーとして選手の役に立てると思いますし。』
(…なぁ、お前もスゲー奴なんだわ。トレーナーじゃなくて同列同環境でやらせたいワ)

でも、無い袖は振れないし、今は神さまのお告げをありがたく頂戴しておこう。あとは翌日の奥さまとの3者面談で大丈夫なら詳細を詰めることとして、この日は解散した。

正直言って、正社員でゲームをする事が仕事という事に拘り、意味を持って“負けても食い続ける姿をみせる”としているポリシーを曲げたくはなかったが、そこを曲げてでも受け入れたいと感じた。そして神さまは今の状況を受け止めて、10年の手の職を捨て、エンジニアになってでも飛び込もうとした。
悲しくて切なくて、ただただやるせない夜となった。


3者面談

一晩寝て、気を取り直して奥さまを含めた3者面談。やっぱ奥さまとの面会は緊張する。何しろ僕は相手からすれば“自分がオッケー出したら夫のボスになる人”なのだ。しかし僕自身のキャラって良く言えば人懐っこい。別の側面でいうと超カジュアル。なので少しは猫を被って行かないとネ。保てる時間は然程ながくはないけど。。。

新大阪駅 東口ロッテリア前で、はやおと奥さまと待ち合わせて、食事の場へ移動。この移動中というのが微妙に緊張する。

ホテルの中華レストランのお店に入りランチを注文。そこから改めて挨拶を交わし、食事をしながら会社説明を実施。もちろん正社員専業プロゲーマー関連についても。奥さま自身が明るい方で、とにかく“はやおのユニークさ”について、様々なエピソードを話してくれました。多少の質問と回答を交わしたあと、奥さまから告げられた言葉は…

『会社に安心しました。あとは夫の判断に任せます』
※ちょっと言葉は違うけどニュアンスはこんな感じ。明るいけどピッとした話ではパリッとする人だった

そしてはやおはGSに入社する方向で話を進めていった。
入社可能時期、引っ越しのタイミングと課題整理、次の連絡タイミングを決めて、僕は2人と別れて大阪を後にした。

こうして“はやお”は、当初は“PGWの枠待ちのエンジニア入社”という状態で11月の入社に向けて引っ越し準備などを始めることになったのです。その“はやお”が専業としてPGWに参画するに至るエトセトラは、またいつか記事にします。



奥さまの願い

大阪から戻って翌日、奥さまからいただいたメッセージには、夫を応援する意思、その背景が簡潔に、しかしながら真っすぐに綴られていた。こういった人の想いや願い、その背景を知ると俄然気合いが入ります💪。いずれにせよ「ゲームも常軌を逸したレベルでやり込むと、神さまのご褒美で素晴らしい伴侶と出会える」という激しい錯覚に陥りそう…でも最近の結婚報告を見ていると強ち間違いでは無い話かも知れません☺️


あとがき

そもそも正社員 専業プロゲーマーは1人から始める計画で、あらゆる計画表を練り上げていました。…がスタート時点で3人体制。1年足らずで4人という体制に広がりました。資金や売上や本業への影響が気になるところですね。それについては今後に続く記事の中で触れていきます。

次回予告

ここまでで、取り急ぎメンバーとの「出会い」について記事にしました。描き切れていないことも多くありますので、それはまた、ココ飲みだったり、飯を食いながら語らせてください☺️
次回からは…3人が揃った以降の活動および“はやおを専業に転向させる大義名分エトセトラは置いておいて、先ずは第4の男について記事にします〜

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