PGW誕生にまつわるエトセトラ ⑤そして伝説へ…

前回は、正社員プロゲーマー、そのビジョンとミッションに関してニーズがあるのかを「S」という格ゲーマーの漢に相談したこと、その結果「Sの師匠」を紹介してもらう話になった流れを記事にしました。

今回は「Sの師匠との面会」に関するエピソードについて記事にします。いつも通り、事実と感じたことをそのまま書きます。


漢から師匠と呼ばれるほどの“超漢”と会う事に

仕事が早いSは迅速に段取りを決めてくれました。時は2018年7月初頭、Sに相談をした数日後には、僕が漢と認めるSが師匠と呼ぶ漢、つまり『超漢』と会うことになりました。ゲーム命でプロ化の誘いも来た超漢。時が違えば僕が胸ワクする様な天上人。ワクワクしないはずがない。どんなザンギエフが来るんだろう…

その日の仕事をとっとと終えて、夕方、Sと一緒に待ち合わせのお店に赴きました。席に通されたのはイイけど、テーブルが超汚い…🤭

『僕の計画に、どんな反応が返ってくるかな…正直不安もあるけど、せっかくの機会だし何を言われても参考にさせてもらおう』

落ち着かないので、テーブルを拭きながら超漢の登場を待ちました。想像を遥かに超えた人物が来るとも知らずに…


その男、伝説を名乗る

テーブルを磨く僕の背中越しにSの声が聴こえて来ました。
「工藤さん、先方が到着されました」
ちょっとした緊張からか、ビクっとして後ろを振り返ると、そこには細身の優男が立っていました。
「なんか、ビジュアルは想像とちがったな…チッ」
そんな事を考えつつも、先ずはソツなく挨拶を交わしました。
先方はとても丁寧かつ低姿勢な挨拶をする人だ。

「本日はお忙しい中、ありがとうございます。わたくし“伝説のオタク“こと田中と申します」

えっ…伝説?…え、マジで??…www…これ突っ込んだ方がイイのか?
でも相手は丁寧な上に真顔だしなぁ。。。

そんな事を考えつつも社交的な挨拶を済ませ、乾杯を交わした後にこの日の趣旨を伝えました。“忌憚ない意見をください”ってね。そして本題に入りました。


伝説が放つ危険なほどのオモシロ芳香

己を伝説のオタクと名乗った男は始終真剣な顔で僕のポエムとドリームに耳を傾けてくれています。だがしかしチョイチョイ笑いを挟んでくるんですヨ。顔芸。

なんていうか…『目をカッと見開いた西川きよし?』なんです。

元の顔立ちが中々の男前な分、表情のオモシロさに物凄く気を取られる。。。
おまけに動きというか仕草も妙にオモシロい。
でも僕にとっては初対面かつシバの師匠。最後まで笑わず、真剣かつ真摯に話を続けました。こういう時の僕ってエライっ💪

1時間ほどかけて原体験と想い、やろうとしている事、ビジョンなどを話し終えました。そして最後に一呼吸を置いた後、僕は勇気を出して言葉を発しました。

(僕)
『今の話について、率直に意見を言ってください。遠慮なくお願いします』

彼は大きく数度うなずいた後、遠慮がちに言葉を探しながら、こう言いました

(伝)
『おっしゃる内容は、よく分かりました。大変おこがましいと分かっていながら、率直に私の意見を申し上げさせていただきます』

…そんな切り出し方されたらコエェわ、
オモシロ顔芸は何処に行った…?なんかスッゲー真顔だし。
……よし、覚悟完了。

(伝)
『その役目、ぜひ私にやらせていただけませんでしょうかっ。もちろん私もやる以上は勝ちにこだわりたい。しかし子どもがプロゲーマーを目指せる社会づくりって最高じゃないですか!私は子ども達のためなら、未来への礎となっても構いません。それくらい共感しましたっ。私の意見は以上です、はい』

…あ、ご意見は…いただけないのかしら…??

自己紹介のヘンテコ加減、話を聞いている時の顔面、期待とは全く違った意見というか立候補。そして強烈な共感のエネルギー。

僕が即座に感じたことは、ただただコレだった。
「こりゃ絶対一般社会に出たら壊されちゃうワ😱。でも僕はさ、君みたいなヤツにこそ才能を活かして輝いて欲しいんだよ😉」

出会うべくして出会ったという感じなのか。
神様のイタズラ…もといギフトなのか。
タイプは全然違えどアイ君に渡したかった環境をコイツになら。。。
そう感じざるを得ない出会いだった。

この時点での解釈は「小学生のまま大人になった純粋な人」だった。
そんな伝説のオタクの事を僕は既に気に入っていたのです。

そんなこんなで入社希望時期を確認した結果(正社員雇用なので、こうなる)
3ヶ月後の10月を希望していたので快諾。ただし新事業なので準備する事項が盛りだくさん。忙しくなる事が確定。こりゃプレスリリース後に絶命しそうだw

僕は準備を進めておくことと、彼には退職日の確定後に再度連絡をするように伝え、僕は席を立った。

良くも悪くも想定外が重なり、予定も大幅に早まった。正直なところ不安と焦りと複雑な心情もあったが、何故か心地よい夜だった。

あとがき

今回は、キャラの濃さからPGWのセンターポジションっぽくなってる”伝説のオタク“...この愛おしい変人との出会いについてまとめました。そしてPGW発足の計画は2年近くも前倒しになったのです。ここから僕は怒涛の如く界隈の人と出会い、PGW計画は全速力で進んで行くのです。

次回予告

一見まともな人風のPGWイチ冷静なオトコ。レンとの出会いについてnoteにまとめていきます。




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