PGW誕生にまつわるエトセトラ ③PGW構想

前回の記事でPGWが始まるきっかけの出来事、当時の僕の無知っぷりを披露しました。後悔し続けた12年間があるからこそ、始める決断はきっかけから12時間以内という狂ったスピードなのかもしれません。

今回はPGW構想の誕生について触れていきます。


想い、今の現実、見たい未来…僕が本当に取り組むべきこと

とにかく何もかもが単純なマネタイズではどうにもならないから、既存モデルはもういいから、先ずは自分の思考整理に入りました。新事業だし、収益より先にビジョンが整理されていないと方針ブレるしね。方式ブレるとアイディアもブレるから。ホント、食わせることばかり考えると本質を逃すものです。

という事で思考整理を始めました。

(僕の想い)
コレはとても簡単です。何しろ12年間想い続けたのですから。
『ゲームプレイに才能ある人にゲームプレイが仕事という環境を作りたい』


(今の現状)
プロゲーマーで食っていくのはきつそう。リスクに見合わない。それ以上にオーナーも利益が出るわけではない。そもそもどうしたらプロになれるのかも謎。声かけられたらプロ?じゃぁ、何したら声かけられるの?メジャーな大会での成績?うーん。それに他のスポーツと違って、子どもは子ども時代の時点で才能や情熱を周囲から潰されていく。ゲームばかりしてないで勉強しなさい」ってね。
『このままだとプロゲーマー目指す人は増えなさそう』


(見たい未来)
そもそも子供の頃にゲームの才能で食っていけるステージがあれば、才能がある子は真っ直ぐに目指して夢中になればいい。未来の子には、そうあって欲しい。
『子どもがプロゲーマーを目指したいと言った時、それが許される世界が見たい』


僕が取り組むべきこと

頭の整理は比較的かんたんに済みました。色気抜きで本音と対話するだけだったから。でも、そこから僕が取り組むべき分野の決定には少し悩みました。収益がビジネスモデルの構築をすれば解決できそうだし、白紙から航海図を描くのって結構迷うんですよ。でも2日ほどかかったものの整理できました。プロゲーマーって、いつの時代も子どもから見て魅力的な職業であることは変わらない。しかし今はまだ、大人から見て、子どもの背中を押せるような職業ではない。安心と安全が足りなすぎる。そこから考えれば、僕が取り組むべき分野って意外とシンプルです。

『子どもがプロゲーマーを目指すための階段を作ればいい』
『子どもの親が安心できる将来像を見せていけばいい』


取り組む分野が決まれば、あとは取り組む事に具体性を持たせるだけです。


PGW構想の整理と骨組みの完成

ここまで整理できたところで、いよいよ取り組むことの具体性を考えて整理して検討して煮詰めるだけです。

(僕の想い)
『ゲームプレイに才能ある人にゲームプレイが仕事という環境を作りたい』

(今の現状)
『このままだとプロゲーマー目指す人は増えなさそう』

(見たい未来)
『子どもがプロゲーマーを目指したいと言った時それが許される世界が見たい』

(僕が取り組むべき分野)
『子どもがプロゲーマーを目指すための階段を作る』
『子どもの親が安心できる将来像を見せていく』


これらを踏まえて実行計画の項目を以下の様に決めました。以下がPGW構想の骨組みです。

(具体的に取り組む事@構想まとめる)
1.正社員 専業プロゲーマーという選択肢を作る
     ・雇用の安定を約束する
     ・原体験にあるケースを最も解消して希望に変える
    課題:専業なのでセカンドキャリアに向けた事業展開も必要

2.正社員 兼業プロゲーマーという選択肢を作る
     ・手に職を持ち、セカンドキャリア同時に手にしながら活動できる安心の提供
     ・ゲーム得意な子がゲームの特訓に明け暮れても安心の選択肢を作る
     ・既存の兼業プロが抱える課題を解決して安心の活動土台になる
    課題:大会特化の専業プロへの転向を望む人に応える道を作る

3.プロゲーマーに続くユースを創立する
     ・プロを目指す子どもにとっての段階的目標と指標、道筋を作るため
     ・子どもの頃からお山の大将ではなく強者に出会い育つ環境を作るため
    課題:運営資金調達(自治体の理解や社会の承認)とユース運営ノウハウ、権利


僕がe-sportsに参入する意図と意思

僕は選手の環境改善と選択肢を増やしたい。
僕は子どもが夢見る道の可視化をしたい。
イベンターとしてe-sportsを盛り上げたい訳ではなく、これから創る選択肢、可視化されたステップを登った選手が輝く場所として必要なだけ。
なら選手をしっかり見て知って応えていく。それが僕のe-sportsにおける存在意義。

自分のスタンスを明確にし、構想全体の骨組みが決まったので、あとは一つずつの『ビジョン、ポリシー、ビジネスドメイン、ブランド、プリモーション』を決めて実行するだけ。

ただ、これで良いのか自信はありません。何しろe-sports界隈で人脈なんて一人もいなかったから。。。さて、誰に相談しようかな?


あとがき

今回は思考整理からPGW計画の骨組みの完成までを記事にしました。内容の通りで、PGWってチーム(事業)は構想全体の1つを実行したに過ぎません。これだけだと『正社員プロゲーマーという選択肢』を生んだだけなのです。PGWというチーム名も実は“元々はプロジェクト名”なのですが、チーム名を決める際に「呼び慣れたPGWがいい」というメンバーの意見によって決まったのです。この意見がなかっ場合もしかしたら「一生ゲーマーズ」とかスゲーかっこ悪いチーム名になっていたかもしれませんね☺️


次回予告

次回から、いよいよPGW構想で最初の取り組みであるPGW発足の軌跡にまつわるエトセトラに突入します。発足前、当時のリアルを全て書きます。いま書いている『PGW誕生にまつわるエトセトラ シリーズ』を読んで、今まで以上にPGWを知っていただければ幸いです☺️


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