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私的2014年上半期映画ベスト3

もう半夏生も過ぎてしまいましたが、上半期の映画ベスト3を挙げたいと思います。

って、ヘッダーの画像に使ってますけど(苦笑)

一応毎年20本を目標にしている中では、今年はいいペースで見れていると思います。ただ岩井俊二監督絡みでリバイバル上映ものもあったわけですが。

という意味で、5点を挙げさせていただきます。

1)ほとりの朔子
2)大人ドロップ
3)スイートプールサイド
4)そこのみにて光輝く
5)百瀬、こっちを向いて。

上位の3作について。

『ほとりの朔子』
これは既に昨年の東京国際映画祭で見ていたのですが、以前深田監督としては『歓待』を見ていて、どことなくヌルッとした怖さを感じたのですが、今回は「自分と他人」という視点を底辺に置きながら、爽やかで滑稽なひと夏を描いた作品だったなぁと思います。
子供と大人の「ほとり」にいる主演の二階堂ふみの瑞々しさ。結構ふり幅の広い女優さんとして期待しているけれど、最もピュアな姿がこの映画で描かれているかと。
大人たちの滑稽なやりとりを既に達観した目で見ている光景はこの世代ならではのニヤリとした感じとか好きですね。

『大人ドロップ』
これはまったく最初は気にかけていなかった作品だったのですが、軽い気持ちで見てみたら、結構見ていて胸がズキズキする作品でした。
ホントにガキだよなぁ男って。でも、そういうことやっちゃうよねー。と思っているうちに、後半は切なさが絡んできて、スクリーンに引き込まれました。結構、若いって、残酷なんだよな、と改めて。
俳優陣ではやはり小林涼子がいいアクセント。

『スイートプールサイド』
「私の毛を剃ってくれない?」というセンセーショナルなセリフがテーマになっていた作品。
水泳部の「無毛な」男子と、毛深い女子の青春剃毛ストーリー(って触れこみだったと)は果たして受け入れられるのかという疑問はあったし、現に刈谷友衣子のスク水目当てか?っておじさん層が多かったという話もあったりしたけれど、個人的には繊細なコンプレックスをよく映画にしたなという感心すら持ったり。あーでもこれも原作あるんだったか。
気になるのは、活動停止状態になっている刈谷友衣子の今後。監督が完璧にこなしてしまうので困るくらいの演技ができる女優さんなのだから、このまま消えてしまうにはもったいない。

上半期公開だった『私の男』や『渇き。』なんかがまだ見れていないので、新作映画の本数としては少し伸びなかったけれど、下半期も観たい映画が既にいくつかあるので、個人的には今年の映画はまぁまぁ当たり年かもしれません。

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