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ボードゲームの歴史的解釈をめぐる会話

M(まこと):
現代のボードゲームを語る上では、カタン、ドミニオンは外せなさそうだよね。

N(なかよし):
外せないんだろうなあ、流れで見ると。
とはいえ今のボードゲームの流行り方って、特に歴史的に積み重ねてきた経緯が重視されてるわけではない気がする。
人狼とかカタンとか、いくつかのブームが散発的に起こってそれらが続いてて、相互のつながりはそんなに強くない感じ。

M:
転機という意味では、メジャータイトル起因の方が話しやすいよね。

N:
もはやナンジャモンジャ的なムーブメントもあるといえそう。

M:
ありそう。

N:
ニコニコ系の活動にはまったく素養がないけど、作ってみた系の文脈もきっとあるよね。
ボードゲームの界隈を見渡しても、カタンもドミニオンもやったことないけどゲームマーケットに初出展します!みたいな人がざらにいそう。

M:
いるとおもう。

N:
そういう人にとってカタンやドミニオンや人狼を絡めて語るのは釈然としにくそう。

M:
たしかに。

N:
デジタルゲームはさ、基本的に後発が上位互換だから、流れとしてのつながりは強いと思うよ。マーケットの隔たりが大きそうだから、パソコンゲームまで絡めるとちょっとわからないけど。
でも地続きではあると思う。こっちからはそんなに行かないけど、向こうの人たちは割と自由に行き来してる、みたいな印象があるから。

M:
ファミコンがあったから、いまのスイッチやPS4がありますって話だもんね。わざわざPC98の文脈にはならない。

N:
してもいいけどね、技術的な発展の話っぽく見えそう。
それに対して、ドミニオンやカタンて、今も並列に存在するからさ、
並べちゃうと違和感出るよね。

M:
出るなー。

N:
今日、初めてやろうとする人には最新作だもの。レトロの棚には並んでない。

M:
そういう捉え方なら、デジタルゲームよりも、文学の方が近いのかも知れない。純文学がいまのラノベの土壌を築いたんだぞ!みたいな。

N:
そうかもしれない。

M:
あるいは徒然草以降、日本的仮名遣いによる文章が生まれ…。

N:
エンタメ重視のジャンルなら、もっと似通った話に聞こえるかも。映画とかでもいい。

M:
いまの文学を語る上で、坊ちゃんの話は省いてもいいし、映画を語る上でスターウォーズを主軸に置かなくても良い。

N:
スターウォーズ省くとなるとジョージ・ルーカスとか、下手したらスピルバーグとか、どういう扱いにするんだろ。

M:
でもボードゲームを語る上では、未成熟な、文化としてカタンあたりを設定して語る必要があるのかもなー。
囲碁とか人生ゲームとか、出てくるとまとめ方に困っちゃう。

N:
文学エンタメ的な話でいうとさ、ラノベなんか、詩の血を引いてるみたいなとこがあると思う。
文学らしい写実表現よりも、感情とか概念を中心につむいでいく感じとか、見た目のページのすかすか感が。

M:
ラノベ=種田山頭火説

N:
ラノベ=源氏物語説

M:
バッカ!源氏物語は夢小説だろ!
男女のジャンル混ぜると怒られるぞ


N:
え、そうなの、こわ、すみません。
とはいえ夢小説?もラノベの血縁と思うけど。祖方向の。

M:
ラノベの話はやめよう、怖いから。

N:
わかったやめる。

M:
わたしは個人的にはラノベはレーベルでのみ判断してるし、ラノベ以降にウェブ小説があると思ってる。
とはいえこのような考え方は押し付けません。

N:
はい。

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