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6 新井英樹・入江喜和 画業30周年原画展トークショー 錦糸町編

吉田:そうですね…いや、ありがたいです。本当に。なんでしょう、原画展、俺も初めて見たんですけど、なんか近くで見ると迫力とかすごいですね何か…何かこれって全部あるってことですか?すべて。

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新井:そうそう、あるんだけど、でも、ね、かみさんともよく言ってるんだけど、自分たちの絵が昔の絵だし、汚いって。ね?

入江:あんまり綺麗じゃないよね、絵がね。だから、モーニングに居た時は青木組って名乗ってた。

新井:『ナニワ金融道』の青木さん。青木雄二さん。青木雄二さんが生きてた時に割と俺ともかみさんとも割とフレンドリーに仲良くしてくれて、コレ、オフレコなんだけどみんな共通してるのが島耕(島耕作)が嫌いだって。すごい仲間意識を持って青木組〜って。

入江:絵が汚くて島耕(島耕作)が嫌いが青木組の理念だと思ってたんですよね。青木さんが私の原稿を直してくれてた時もあって、ある時とか、こないだ青木さんが来た時直してもらいましたって…イヤイヤイヤそんな〜って言ってたんですけど。そのくらいの距離で。

吉田:今って全部これ家にあるんですか。はぁ〜、大量ですねそうしたら。

新井:あの、本当にこんな言い方おかしいんだけど邪魔っちゃ邪魔だしどうしていいもんだか。で、こういう原画展とかやっちゃったりして、一回原稿を並んでたのを出しちゃうと物凄いキツくて…
原稿を何かで飾ってくるとか使用するっていう時に、もう、その原稿を探すっていう段階で頭に血が登って汗が出てきてもう、探すのがキツくって…
もう、ちょっと気が狂った状態。本当に発汗っていうか汗出て。

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まあ、それもこれも全部『ザ・ワールド・イズ・マイン』って漫画描いてた時にあんまりにも資料が膨大すぎて、資料を探すのが本当にキツくなって、ある時期は横に本棚があってそこに資料がバーって置いてあるんだけど、それの確かこの辺に資料があるはずだって思うんだけど、もしそこ探して無かったらどうしようって思った瞬間に動けなくなってそのまま3日間ぐらい仕事ができない。
椅子には座ってるんだけど、そこ探して無かった時が嫌だからって言って探すのやめて3日間。

吉田:…アシの人たちは…何をしてるんでしょう…

新井:アシスタントはその時入ってないから。

吉田:ああ、そうなんですか…

新井:入ってないけど…

入江:家族も迷惑です。イライラしてるからね…大変なんですよ。

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吉田:いや〜『ザ・ワールド・イズ・マイン』の時作者取材の為お休みがすごい多くて、なんか「ああ、今週もやってない」てその時は俺(掲載誌のヤングサンデーを)買ってなかったですけどね。

新井:あれは週8日か9日作業だったから、どう物理的にやっても毎週載らない。たしか3回やって1回休みとか4回やって1回休みのペースで。

吉田:その後割とお休みしてないですか?その後も結構ペース的には『キーチ!!』とかそういうのはそんなに。

新井:『キーチ!!』はどうやったっけ?『キーチ!!』は結構休んだっけ?

司会:あん時は『キーチ!!』と『シュガー』とかと同時連載だったので、大体両方共4回やって1回休みとかそんなぐらいですね。

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吉田:あーでも『ザ・ワールド・イズ・マイン』とかよりは連載率高しって感じで…」

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