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7 新井英樹・入江喜和 画業30周年原画展トークショー 錦糸町編

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新井:これもよく言ってるんだけど『ザ・ワールド・イズ・マイン』終わった時に銀行口座に7万円しかったんで要するのに売れてないのに描ききるってやったら、もうアシスタントに金払えないってところまでいって、で、その後だからこれはもうまずいって、もう何も言ってられないって言って、仕事すぐ入れなきゃ。
で、2本連載が始まるっていう。要するにもう、1本じゃアシスタント食わすこともできなしどうにもならないから。だからその時に、ヤケになってせっかく一応自分でも満足した形で『ザ・ワールド・イズ・マイン』が漫画が終わったのに7万円か…
で、なんかヤケになってその時に持ってた服全部捨てて、残ってるの部屋で着るジャージだけにしてそっから大体、その前からだけど20年間くらい家に引きこもった。

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吉田:あ、そこらへんがピークの…

新井:そう、そこらへんがピーク。

吉田:あの、その当時だいぶ太られてましたよね。

新井:そうそうそう。その当時はだからもう、それしかない。だから本当に表出るのも週に2回近所のコンビニに行くぐらい。

吉田:新井さんの写真ってあんまり出回ってなかった気がするんですね当時。

新井:そうそうそう。

吉田:だから、俺ん中でちょっとした写真が山下清みたいな、なんか
「オニギリが好きなんだな」
みたいな感じの人…で、お会いする時にどう変貌してるか分からないけど、お会いした時に何か待ち合わせ場所に山下さん…みたいのが居ないと思ったらシュッとされてて、なんかこう体重とか痩せたんですよね。

新井:そうですね。あの、体重落としたら体が軽くなって楽になって、じゃあ、表へ出ようと。

吉田:入江さんは割とずーと…なんでしょう、外出たりとか、そういうのはずっとされてるんですか?

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入江:私本当に普通のおばちゃんなんで、学校とか娘の習い事も役員とかもムリムリやらされちゃったりとかして、出ざるを得ないんですよ。変なやりたくないのに。なんか広報だとかパトロール…パトロールなんかしたってムダなのに。

吉田:うーん、何を守れるんです…

入江:守れないのに、時間を割いて行かなきゃなんなかったとか色々ありましてね。だから、ちょっと自分には向いてないとは思いましたけど、出ざるを得なくてこう色々出たりとか。今日はその当時のお友達とかも来られて、たぶん、そうとう頑張って友達とか続けてくれてる感じはするんですけどね。

吉田:でもまあ割と、ね、友達づきあいはやられてる時に新井さんは誰も接点と…ね…

入江:そうですね…

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新井:年に一度、あの、高校時代の友達と飲み会をやるってのが友達との付き合い。

吉田:アシの人と飲んだりともない?

新井:ほとんど。なんかあの、つきあわせるのが悪いなって思って。仕事であんだけ詰めてずーっと一緒にいるのに、一緒に飲みに行くのも悪いなって。

吉田:でも、新井さんなんかは結構誰と…まあ、例えば映画のスタッフとかキャストとか誰と話してもこういうふうに気さくに、割と話は上手だし結構気使いの方なのでものすごいなんかね、皆さんに気を使って話されてなんか人付き合いが上手い方の印象なんですけど、それは最近の話しなんですか?

入江:いや、上手くはないと思いますね〜

新井:臆病とハリネズミ状態と、あの、何か粗相してないかっていうのを常にチェック入れてるんで…

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