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NO.94 小澤征爾、武満徹、そして大江健三郎のことなど


昨夜、小澤征爾の逝去の報に接した。

僕は小澤征爾の音楽の良い聴き手とは言えなかったけれど、武満徹の音楽を演奏したアルバムは時折聴いてきた

昨夜は小澤さんを偲んで武満徹の初期の代表作『弦楽のためのレクイエム』を聴いた

この曲を作曲したのは武満徹が1955年過ぎ、20歳半ばの頃。

当時、結核を患っていた武満が、親交のあった作曲家早坂文雄の死を悼むとともに自らの死を意識して作曲した作品との事。

小澤征爾とサイトウ・キネンオーケストラによる『弦楽のためのレクイエム』の演奏は、1996年に亡くなった武満徹追悼演奏会の録音だ。

小澤征爾と武満徹には対談集『音楽』という本が出ている。(写真)

そう言えば小澤征爾は昨年亡くなった大江健三郎と同じ年(1935年)生まれで、2000年に対談した『同じ年に生まれて』という対談集も出ていた。

ふと、今頃は向こうで「やあ久しぶり」なんて言いながら、小澤征爾、武満徹、大江健三郎の三人で談笑しているかも知れないと思う朝だ。




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