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NO.103 「体験的アイドル史−松田聖子から河合優実まで−」

僕がまだ大学生だった頃、まだデビュー前の松田聖子が蒲池法子という本名でラジオの番組に出ていた。

初めて彼女の声を聴いた時、僕は「彼女は絶対にスターになる」と確信し、周りの友人達に話したけれど反応は薄かった。

その後、松田聖子は1980年に資生堂のエクボのCMソング「裸足の季節」でデビュー、2曲目の「青い珊瑚礁」が大ヒットしてあっという間に昭和を代表するアイドルになる…

そんなおじさんの昔ばなしを始めたのは、宮藤官九郎脚本によるドラマ「不適切にもほどがある」(第6話)で、主演の阿部サダヲの娘純子を演じる河合優実の歌声を聴いたから。

河合優実は既に多くの映画やドラマでは実績のある女優だったけれど、僕はこのドラマで初めて彼女の魅力を知り、改めて彼女が出演する『愛なのに』や『由宇子の天秤』などいくつかの映画を観た。

そして、抜群の演技力、ダンスに加え歌も歌える、山口百恵に似た翳りと『時をかける少女』の原田知世の純粋さを奇跡的に兼ね備えた河合優実という女優は、令和を代表する大女優になる、と確信したのでした。


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