見出し画像

人生で初めて救急車呼んだからレポート

救急車乗ったので、どんな感じだったか書きます。(※有料となってますが、全部読めます。)

そもそもの病状

昨日の夜ぐらいから膝が伸びなくなって、
「あれ?おかしいなぁ」
と思っていたところ、今朝になって本当に起き上がるのもやっとになるほど動けなくなった。

お風呂に入らずに寝ちゃってたからお風呂に入ろうとしてた時に事件が起きる。

…なんと浴槽がまたげない。
浴槽に入るにもよたよた色んな所に捕まってなんとか…という感じ。

痛み止めを飲んで多少可動域が広がったものの、結局は(救急車が来た時も)家のマンションの階段を降りるのも一苦労。

加えて日曜日だから他の医療機関も閉まってる。

Twitterのフォロワーや友人との相談の結果、救急車を呼ぶことにした。

ただの筋肉痛や炎症かもしれないが…場所と状況からみて原因もよくわからず不気味で、おまけにめちゃくちゃ動きづらい。

これはもうしゃーなしだ。

医学的には軽症な患者が救急車に乗ると…ビビるぞ!

救急車が来ることになったのだが…救急車呼んだことがない人はそもそも段取りがよくわからんと思うから少し書いておく。

そもそもの大前提として【重篤な急患向けに動くように救急車・救急隊のシステムができている】ということを抑えてほしい。

だから、「消防か救急か」を聞いて、住所を聞く。
すると、その時点で住所を聞いたら向かうような仕組みになってる

こっちは歩けなくもないけど、足を伸ばすと余計に痛く寝転がろうにも足がベットに上がらない。
加えて自宅のあるマンションの家の階段が狭い。

そのへんのことを伝えても「とにかく家で待ってて」と言われる。

マンションの壁をどうにかつたって階段に降りていくと…救急車がつけていて乗り込んだ。

乗り込んだらすぐに病院に行くのかと思いきや薬から何から色々聞かれる。

どう見ても膝が伸びなくて歩いたり生活上の動作に支障をきたしていることが問題でも熱・血圧・飲んでる薬が全部聞かれた。
もちろん、搬送用のベッドからAED、輸血セットまで常備されている。

「すごいとこ来ちゃったなぁ」
とか思ったが、面白がってインスタ映えで写真とか撮っちゃいけない。
さすがにそこまで無神経な人はいないと思ったが、どうも世間一般には本当にいるらしい。


お薬手帳がある人はお薬手帳持って待ってたほうがいい。…私お薬手帳自体の管理が苦手なんだけど。

さらには「緊急連絡先」まで聞かれる。
「休日で他に医療機関がなく、動けなくて生活に困るぐらい強烈に足が痛い」
これだってそれなりに困るしただごとではないことだが、こんなことで親とかに連絡されたらそれもそれで困るから、さすがにこれには苦笑いした。

さらに、ズボンを脱いで傷を見せることに。
たくし上げられるような生地が柔らかいものか、短いものを履いてくればよかった…。

「救急車を無料だからってタクシー利用するな」
という話があるけど…これは実際に乗ってみると、色んな意味があることがわかる。

もちろん「冷やかし半分で呼んでもらったら困る」「ゴキブリごときで呼ぶな」という世間一般の世論もある。

しかし、実際の「救急車を呼ぶのは慎重になってほしい理由」はもうちょっと根深い。

まず、患者は実際に医療にかからないと正確な病状はわからない
骨が折れていても、数日で治る炎症でもそれで生活に差し支えある程度には痛いことはある。
熱中症で動けないと言ったって、入院が必要なものから点滴を打って休めばすぐに治るものまであるだろう。

結果として救急車は一番の緊急事態を想定する。
緊急が必要な可能性もあるから。

結果として基本単位が、大きすぎるのだ。
医学的な軽症・重症は日常生活に差し支えるかどうかではなく、「命に関わる・今後の生活に補助の人が必要かどうか」だから、体が痛かろうが、精神が辛すぎて動けなかろうが数日で治ったり、軽い投薬で日常生活が戻るものは軽症。
で、救急車は重症なものに合わせたものしかつくられてないから…動けない以上命や人生に関わる重症未満の人からすると、びっくりするような設備になってる。

「動けないぐらいならタクシー使って病院で何時間も待って」ってことなんだけども…この仕組みどうにかならないかな?
日本って世界でもタクシーが高い方だから、結局は救急車呼ぶ方が結果的に合理的になっちゃうところまで含めて問題だよ

病院に行ってからの流れと、人生初のER(救急医療)

救急車の搬送口に行くと車椅子用意してくれてそのまんま搬送される。

ERというだけあって本当に重症な患者が寝てるところとか見えたりするし、他の病室と違ってカーテンで区切られてるだけだから隣の患者を見る医者の声とか平気で聞こえるんだけども…まあ、だんだん申し訳なくなっていく。

一応痛みがヤバイので、レントゲン取ってもらったし、そのレントゲンを撮る時も痛すぎて台への乗り降りも一苦労なんだけども…骨折してないのはわかってたし、結果湿布ぐらいしかもらえないのも「まあせやろな」としか思わなかった。

むしろ、強打したわけじゃないのだから折れてるはずもなく、筋肉痛になったこともない膝を原因不明で痛めたことが不気味であり不安だったから来たけど、ERの医者に言わせると「原因はどうでもいいんです。折れてるかどうか、入院が必要かどうかです」だそうな。

ただ…問題は見てもらってる間の時間で…隣では重症患者に付き添ってる人と会話している医者が熱弁してる。

医療を受ける権利は平等にあるんです!!だから、いつまでもここ(ER)に患者を置いておくことはできないんです。ベットを開けて次に搬送してくる人に備えないといけないんです
とか言ってるわけ。

それを聞いて
「うわー申し訳ねぇ!!」
「重症患者さんにそんなこと言ってまで開けてもらって入ってきたやつが足引きずって寝る・歩くができなくて日常生活にちょっと困ってるぐらいでごめんなさい。痛いと言っても死なない程度ですいませんでした」
とか思う。

もう軽症と分かるとすぐにでも帰りたかったわけだが…そこはER仕様の車椅子で…自分で車輪を動かして移動できないタイプの車椅子だったから薬もお会計も全部車椅子で座って待ってる間に来た。

病院から駅までの距離も歩けないことはない距離だから
「そのぐらいだったら…うーん。引きずってるけど、これで1000円ぐらい失うのはさすがにアホらしいなぁ」
と、歩こうとしたところ
「暑いですし、転んだら大変ですし、タクシーにしましょう」
と言われて、病院の出口付近まで押してもらって、病院の職員の勢いに押されてタクシーに乗った。

なんだかなぁ…という気もしたが、タクシーから降りて駅に向かって歩こうとした時、やっぱり辛かった。

タクシーの値段には納得できないものの、
「そうなんだよなぁ〜ちょっと歩くだけでもしんどいんだよな」
というぐらいには痛かったので、タクシーに乗ってしまったことについて複雑な気持ちになりながら、家路につくのであった。

病院の予約も入れてくれたので明日細かい検査をしてわかるとは思うが…救急車を呼んで軽症だとそれもそれで複雑。
かといって、得体のしれない形での痛みだったから想定外の病気だったりしてもそれもそれで困る。

うーん…複雑だよほんと。





最近、高熱と下痢でやられたり、その前には肩を捻って痛めたり…なんかここ1ヶ月で3回も違う理由で病院のお世話になって余計な出費食ってます。
あんまり体験しないことを丁寧にレポートしたので、治療費・療養費だと思って投げ銭してもらえると助かります。

(※あくまで投げ銭用に有料部分をつけましたが、無料で全部読めます。有料の部分をクリックしても内容は変わらないのでご注意ください)


ここから先は

0字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?