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生存確認としての記述【後編】

さて、ようやく後編です。

前編では、奥さんとのこと、退職のことを書きました。


読み返すとまあまあな惚気話だな、と感じますがそれもご愛嬌。

さて、後編としては、実際に香川へ移ってからのこと、そしてそこで感じることや考えていることなどを生存確認として書ければ。僕は元気です。

いざ香川へ!

2016年夏。
辞めると決めてからはスピード退職だったので、有給消化はほぼせずに香川へ。
旅行では何度も足を運んだことのある場所でしたが、
いざ住む=引っ越しをする、となると見えるものが違う感じがしました…

ということもなく、相変わらず穏やかなところです。

住む場所は、たまたま空いていた、海のすぐ近くのアパートに決めました。
砂浜まで徒歩30秒のオーシャンサイドです。

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↑これが家の前の海。

そんな最高な場所に引っ越したのですが、
さらに「通勤ラッシュがない」ということの幸福感がすごいです。

大阪→東京と暮らしてきたはずなのに、デートで花火大会やイルミネーションも毛嫌いするほど異常に行列や人混みが嫌いな僕からすると、通勤ラッシュが無いだけで勝ち組です。

仕事場は、多大なる計らいから義父が経営する会社の一区画を賃貸借契約して間借りする、というシェアオフィススタイル。働き方改革、最先端です。
隣で毎日義父や義母、社員さん、お取引先さんの声が聞こえる雰囲気です。

というなかなか恵まれた環境で生活がスタートしました。

※ちなみに補足として、想像の倍以上に香川県民はうどん食べます。

何にもない、ことはない

さて、そんなスタートから3年。
ここからは移住してきてからわかったことなどを。

今、全域過疎認定されているこの場所に移り住んだわけですが、
空き家も多いし、学校の閉校、廃業など単語を並べれば暗くなりそうなことが実際起こっています。 

実際色んなものが無くなっていってるのだとは思いますが、何も無いわけではありません。

いつも穏やかな瀬戸内海がすぐ近くにあり、
「今日の海はええ色や」と毎日言える。

夜になると嘘みたいに広がる星空。
「お、オリオン座やん」なんてセリフを言うときが来るなんて…。

こういった光景は多分ずっと変わってないんやと思う。

ずっと住んでる人や地元の人は当然だと思うのかもしれませんが、多分これだけでお金払ってでも手に入れたい人はたくさんいると思う。

なので、何にもないことはない!

愛着、あります

自分は幼少期をここで過ごしたわけでもなく、
"夏休みのカブトムシ捕り"のような原体験があるわけでもありません。

つまり、
僕はこの土地に自分の過去(経験とか思い出)に由来する愛着はありません。

そのため、
割と客観的かつ純粋に感じることがたくさんあります。

でも、
色んな選択肢が今まであった中で、
色んな決断をした結果来ることになった場所。

そして、
自分をこの場所に連れてきてくれた人を育ててくれた場所。

それだけでかなり特別な場所になっています。
世界はそれを愛着と呼ぶのでしょう!

なので、
せっかくこれからもここに根ざすのであれば面白い場所でありたいと思うし、未来の自分の子どもにも良い地元として誇れるところにしたいな、と思っています。

ちなみに、
こうやって移住した場所に愛着を持つと、面白いことに、自分の原体験のある場所=地元への意識というのも強くなっていることにも気づきます。

地元の商店や商店街とでまちづくりを頑張ってる、とか
夢だったラジオDJになって地元を盛り上げてる、とか
地元に残って子供を育てて家庭を築いてる、とか

そういう友人たちを見ると
何か力になれるならなりたいな、と思うし、
負けてられんな、とも思うわけです。

これから

最後にもう少し惚気を。

移住とそこで今感じることは書いた通りですが、もう一つポイントとして。
というか自分がこの3年間で一番多く言われたこと。

「夫婦で仕事するって大変じゃないの?」

これです。
定型文かな、というくらい聞きましたし、
この先も聞かれると思います。

僕は今まで記述した通り、結婚して夫婦となり、奥さんの地元で共に仕事をし、生きていくことになりました。

まさに四六時中一緒にいます。

そりゃ機嫌が悪くなることもあるし、言葉遣いにイラっとすることはあります。

感情の応酬も結構あります。
完全に意見が一致しないこともあります。
でも、四六時中一緒にいるからこそ、めっちゃ話してます。

ということで、ご期待に沿えず恐縮ですが、
結局のところ、

いつも2人で笑ってます。
しんどいことも多いですが、何やかんや楽しんでます。

そんな自分たちにしかできないやり方、生き方でここ香川でこれからも頑張りたいと思います。

自分は気鋭の経営者というわけでもなく、
生まれ持った才覚があるわけでもない。
本当に平凡な天パの男。

でもちょっとした1歩と多くの幸運の結果、こうして地に足つけて生きることができてます(今のところ)。

こんな感じでこれからも日々に感謝し、ご機嫌に、愚直に生きていく所存です。

長くなりましたが生存確認は以上、私は元気です。

ほなほな。

これからもポチポチと出していきます。

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