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Leica M6を使ってみて

皆さんこんにちは、ミズキ(@tm.9729)です。
久々の投稿になりますがしっかり生きてます。

今年ももう10月後半ですね。あっという間だったように思います。そんな2023年ですが、私自身たくさんの機材を購入しておりまして...。(ご報告遅れました。)各SNSでは発信しておりましたがnoteではあまり触れてこなかったので今回はそのお話を。

Leica M6   pentax67ii
GFX50Sii       GR3x

現在の所有している機材はこの4機種です。GR3Xだけは妻との共有物です。旅行の際は必ず持って行くようにしています。めちゃくちゃ便利です。ずっとスマホで写真撮ってきたけど少しカメラにも直線してみたいという軽めのカメラをお探しの方にはぜひお勧めしたい一台ですね。そういうお話もまたできたらと思います。

メイン機材はpentax67ii。中判フィルムカメラです。もっぱらフィルムにハマってしまいまして、デジタルカメラで撮る気が失せるほどの撮影体験・撮られる写真、それらに魅了されております。重くてでかい、そんなカメラが根っからに好きという方ではないと中々手が出せないカメラではありますが、撮影したデータが手元に届き、それらを確認する時間はいつも新鮮で楽しみで仕方ありません。もちろん撮影時に即時確認ということが不可能であるため、撮影以前から撮影後の仕上がりの予想は常に頭の中に描いております。まあそれの確認作業のようなものですね、よしよし今回もいい感じだ。となる訳です。

pentax67iiをメイン機にしてから、出かける時は常に持ち歩いていました。しかし妻とごく普通の買い物や食事に出かけるときにこんなにゴツい目立つカメラをぶら下げることに少し抵抗が芽生えてきました。お店のテーブルや椅子に置くのも少し邪魔だなと思うようになり、普段使いできるコンパクトな35mmフィルムが使えるカメラが欲しいなと考えるようになりました。しかし私はあまり粒子感のあるざらっとしたザ・フィルムというテイストがあまり好きではありませんでした。

pentax67iiを選んだのもフィルムなのにあの綺麗な仕上がりに惚れ込んでしまったからです。それを可能にしている要因がレンズやフィルムサイズやラボの凄さだということを後に知ることになるのですが。

35mm判だと有名どころで言えば写るんですや、NikonのFM、その他諸々あるかとは思いますが用途としては普段使いできる・デートの時に持っていても自然である・見た目がかっこいい(完全主観)ということを念頭に置いておりましたので必然的に私はレンジファインダーカメラを候補に挙げておりました。そして合わせて薄いレンズで描写が良いものを探しておりました。

初めはminolta CLにm-rokkor 40/2のセットを購入しようかと考えていました。ただ、電池の交換の際にフィルムが入っている裏蓋を開けなければいけないと知り、購入は見送りました。流石に少し使い勝手が悪そうだなと思ってしまいましたね...。

ここで話を少し戻しますが、pentax67iiとは対照的に普段使いできるカメラを探し始めた当初、本当はコンパクトなレンズ交換のできるデジタルカメラにしようかと思っておりまして、その候補にX-E4が上がっていました。そしてレンズを薄型にしたいためXF27/2.8やXF18/2なども検討しましたが、なんならX-E4にM-rokkor 40/2をアダプタを介して着けてそれを普段使いしてやろうかとも思いました。しかしもうデジタルカメラはいいかなと少しお腹いっぱいな感じが自分の中にあり、そこからの流れでminolta CLです(笑)

次いで気になりましたのはMマウントレンズが使えるLeicaのボディです。Leicaは名前こそ知っていましたが私には関係のないものとして購入する気もさらさらありませんでしたし、購入したい気持ちやかっこいいなとも思ったことがありませんでした(超失礼)。

ただ人生ってこういう感じですよね。私には起こらないであろう事象が良い方にも悪い方にもある日突然起こってしまうことって。私にはこのカメラは買うことはないなと思っていても将来的には手が出ていることが多々あります。まあこれは年齢を重ねたり、身の回りの出来事などが引き起こす価値観の変化が起こしているものだと私は思っているのであまり悪いことではないと感じています。私なんてこの2023年に買うつもりもなかったGFXを買い、使うつもりも全くなかった中判フィルムに手を出し、ましてや高すぎて手も出ないしあまり好みでもなかったLeicaすら買っています。人間って恐ろしいです。冗談もこの辺にしておきます。

さてLeicaについて、ましてやフィルムLeicaのことに関してあまりにも無知すぎたのでまずはLeicaのことについて調べるところから始めました。と言ってもYouTubeでLeicaコンテンツを中心に扱っておりれるチャンネルを見漁っただけなのですがね。

このチャンネルではデジタル、フィルム双方のLeicaについて詳しく語られております。私自身、中の人の声が結構ツボで聴いていて和みます。このチャンネルである程度のLeicaのボディの種類やレンズの種類を覚えることができます。

その中で、私がビビッときたのがM6でした。M2、M3、M4などのシンプルなボディもおすすめしておられましたが、全面にLeica M6と小さく書かれている点や赤ロゴも今の自分には結構ハマりまして、購入に至りました。ただ、購入した店舗の店主にも恐らくM4とかが欲しくなっていきますよ、と注意喚起を受けました(笑)たぶんまあ歳を取るとシンプルなものが良きものという感じになるんでしょうね、赤ロゴとかゴチャゴチャしてるなって思うようになるよって...(笑)あとはまあ露出計は付いていて欲しいなということでM6に決めました。

そして合わせるレンズをどうしようかと考え始めます。陳洞タイプは見た目に拒絶反応が出ましたので却下。そして無知なはずの私はSummicronとSummiluxは知っていて、なぜかそのどちらかにしようという考えに至っておりました(浅はか)。

そしてなぜか惹かれたのがSummicron。ずみくろん、ズミクロン。名前に惹かれたのかな。

焦点距離は35mmにしようと決めていました。そうなるとSummicron 35mm f2.0という丁度薄っぺらくてコンパクトなレンズがありました。ただしかし、この35/2には世代によって性能が違うというなんとも難しいお話があるとのこと。8枚玉やら6枚玉、7枚玉もありましたね。ASPHは見た目がすきじゃなくなりました。選ばれたのは2ndのツノなし6枚玉。大変満足しております。

そしてM6とSummicronを合わせるとこんな感じ。フードを合わせないとかなりの薄さを実現できます。コンパクト。

ちなみになぜ焦点距離を35mmにしたかと言うと、単純に適当に撮りたかったからです。Summilux 50mmも一度は頭をよぎりましたがpentax67iiで使用しているレンズが換算50mm程度なので、わざわざ同じ画角を使う必要もないなということと少しレンズが出っ張ってしまう点などを考慮し購入を見送りました。また家の中での撮影や真横を歩いている妻を撮りたいときに50mmでは近すぎるというのも懸念点として挙げられます。私の中で35mmという焦点距離は様々な情報が入るくらいの広い画角の中でも、一番近くにいる人が際立つという、まさに日常そのものを写してくれるものであると認識しております。重ね重ねになりますが50mmまでいくと日常を切り取りたい私にとっては狭すぎるのです。

今回の35mmフィルムのカメラの購入に際して常に思っていたのは、日常を一番楽に切り取ることのできる最高なカメラはなんなのかということでした。つまり適当に、あまり気張らずに撮影ができ、尚且つ写りが最高なレンズを使用できるカメラを追い求めていたわけです。普通に撮っていても一番近くにいる妻が一番大きく写り、そしてその背景にはその時何をしているか・どこにいるのかなどの情報も必要十分なくらいには写り込みます。

日常を切り取ると先ほどから申していますが、本当はその瞬間を残したいという風に言ったほうが正しいです。私はいつからか残す写真というものを目指すようになりました。以前は京都の街をスナップへ出かけたり、商品撮影をしたりとどちらかというと創造する写真を撮っていたように思います。そしてそれらをSNSにあげていいねをもらう。もはやそのために写真を撮っていたのかもしれません。しかし今では自分の家族はもちろん、自分の周りにいる方々の「」を残したいという考えに変わってきております。

たぶんそういう写真というものは今見てもあまり価値を見出せないかもしれませんが、将来私たちが老いて、当時のことを誰かに話す際にその写真があるだけで様々な記憶を鮮明に思い出すことができるかもしれません。写真にはそういう力があると思っています。次の世代、次の世代へと当時の私たちの姿形を写真というもので残していく。それが写真の役割の一つなのではないかなと思うようになりました。

そしてそれをフィルムで残しておく。デジタル時代の今、なぜフィルムなのか。デジタルカメラで撮影したデータはハードディスクなどに保存している方がほとんどでしょう。しかしそれらは永遠ではありません、機械ですから故障は不可避です。フィルムもデータ化という概念が生まれ、デジタルデータとして管理できるようになりましたが同時にネガも保存できるのはフィルム独自です。物理的にファイルにネガを入れ、家の片隅に保存しておく。それだけで何十年もの間、その写真たちは生き続けます。

話が逸れてしまいました。ただ上記の話は私がたくさんの機材を買うきっかけになった考えの変化であり、写真を続ける今一番大切な気持ちです。

文字ばかりだとつまらないのでここでM6で撮影した写真をご覧ください。
Leica M6 + Summicron-m 35mm f2.0 2nd
現像は山本写真機店さんにお願いしました。装填フィルムはkodak portra 400です。

デジタルカメラを使っていたときはアンダー目に撮影し、編集でシャドウを持ち上げるという方法をよくしていました。ただフィルムはアンダーに撮ってしまうと濃いネガになってしまうみたいで綺麗な色味やトーンが作りにくくなってしまうみたいです。これはpentax67iiのような中判フィルムにも言えますが、35mmフィルムはさらにその影響が出るみたいです。

ということをあまり考えないで撮る方がフィルムは続くよってラボの方にも言われたのですが、やはりそれも人それぞれで、続けたいからこそ拘りたいという方もいらっしゃるかと思います。私もそのうちの一人です。今やフィルムは決して安くはないです。生きているだけでもすごくお金のかかる現代で、趣味を写真に、ましてやフィルムでの撮影を趣味にするとなってくると色々金銭面で苦労することもあります。だからこそ一枚一枚大切に撮りたいと思います。

題名のLeica M6を使ってみてに相応しくないくらいM6について語っていないですがご容赦ください。Leicaを購入すると沼にハマっていくよと散々周りに言われましたが、幸い私はそうなりそうにもないです。もちろんM6はかっこいいですし、好きです。今後手放す予定もさらさら無いです。ただ、ここから違うLeicaのボディを買うことは果たしてあるのかなと疑問に思います(レンズはもう一本くらい買ってもいいかも)。普段使いとしてM6ばかり使っているとむしろメインで使用しているpentax67iiがやっぱり好きだなと思ってしまうほどです(撮れる画、シャッターフィーリングなど)。

何が言いたいかというとM6を購入してからはカジュアルにフィルムカメラを持ち出せるようになり、気軽にシャッターを切ることができ、フィルムカメラをちゃんと日常に沿った形で継続することが可能となったということです。結果M6を購入してよかったなとなりました。

だいたい思っていることは書き記せたのでこれくらいにしようかと思います。あまり機材で写真の写りがどうとか、使っているカメラが写真の良し悪しを決めるというのはあってはならないこととは思いますが、その人がなぜその機材を使っているか、自分がなぜこのカメラを選んだのかというのには明確な理由がありますし、それを聞きたい方もいらっしゃると思ったので少しお話しさせていただきました。

この記事が少しでもカメラをされている方の機材選びの手助けになれば幸いです。そして是非自分に合ったカメラを手にし、あなたにしか撮影できない写真を残していってください。

長々とお読みいただきありがとうございました。
記事の方も投稿頑張りますのでまた見にきてください。

では。

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