募集要項の読み方とレジュメの強め方

先日、大学時代の友人と久しぶりに話したのだけれど、国際機関の仕事に興味を持ってくれた。

学士時代に仲良くしていて、且つ彼は愚直に頑張れるタイプの人間なので、同じ職場に来てくれると有難い。

というわけで、小手調べに、彼の職歴に寄せられそうなポジション募集がちょうどあったので、色々とアドバイスをしたのだけれど、その時に感じたことを。

募集要項はキーワードの宝庫
まずは、書類選考に残らなければ箸にも棒にも掛からない。

ということで、まずは採用ユニットが求めている人材像を明確に。一体どんな人を採用したいんだろうか?キーワードは何だ?

当たり前だが、そのキーワードは募集要項に書いてある。

私の友人が応募したポジションは既に締め切られ、私もうっかりしていてスクショとってないので、ここに示すことはできないが、ざっくりとこんなこと書いてあった気がする。

・CPAとそれに関連する経験が6年以上

・CISA、もしくはそれに準ずる資格や経験

・内部監査、リスク管理、会計、コンサル、いづれかの経験

・システム、プロセス、データフロー等のフレームワークの解析、構築経験

・COBIT/COSOフレームワークの理解

・有価証券の知識・経験

で、実は採用ユニットに以前話したことのある人がいたから、この募集ポジションについて聞いた。一体、どんなお仕事のニーズがあって、どんな人探しているの?と。

返ってきた答えとしては、「システムもビジネスも理解している人が欲しい。片方だけだと厳しい、何故ならたくさん応募あるし、採りたいのは、こちらのニーズ(つまり彼らの日々のビジネス(お仕事内容)を理解し、システムに落とし込める人材)を満たす人なので、応募プールが大きいから片方だけの人は書類選考で落ちる」と。

「ごもっともです・・」としか言えなかったけど、まあそうだよねと。

今回の経験で思ったのは、やはり募集要項に書いてある情報はすごく重要で、これらバレットポイントの1つたりとも落とせない(⇒落とす分だけ書類選考突破確立は減るなと)。

レジュメにはキーワードを散りばめる
日本人社会人は総じてレベルが高い。

期日守る、メールレスする、自走できる、変な問題起こさない、細かな作業得意、全体的にクオリティが高い(ここに書いたの全て一般論ね)。

なので、変な話、中に入ってしまえば、「仕事のレベルが高すぎてついていけないー」ってことはないのではと。(私の知り合いの日本人行員で、「仕事は楽。本気出せば午前中で仕事なんて終わる」と豪語する人も。笑 その方、外資系金融IBDに(確か)新卒で行ってるからかもだけど。にしても、私がお会いした方々の殆どは「日本いた頃より遥かに仕事が楽」ってこと。・・・一部から怒られそうな気がしてきた・・)

話それたのだけれど、中に入るには、まず書類選考に突破しなければいけないわけで。

書類選考突破するには、レジュメやカバーレターで、「自分こそ、あなた方採用ユニットが探し求めていたソリューションやで!」とアピールする必要がある。

一番手っ取り早いのはキーワードを散りばめること。

これは至極当然のことで、100枚近い応募者の書類に全部目を通すとして、ただでさえ勤務時間が9時ー5時の連中、且つ英語が非母国語の方がたくさんいるなかで、そりゃキーワードを追いつつスキミングしかしないよねと。

なので、募集要項のバレットポイントに記載されているキーワード全てにレジュメやカバーレターで言及すること!!これに尽きる。

具体的書き方は、「CV書き方セミナー」というのを東京で定期的に某MDBが実施しているので、そちらご参照を。

たかが資格と侮るなかれ

たぶんビジネスの第一線で活躍している人は「資格よりも実績」という意見だと思う(ホリエモンとか?)。それか、ビジネスの第一線で活躍はしてないけど、勉強や面倒なことから逃げるタイプの社会人も資格否定する人が多いかもね。

なんにしても、国際機関就活にあたっては資格って侮れないと個人的に思っている(個人的経験に基づいて)。

なぜなら、今回の募集要項のように資格名が明記してある場合も、そんなに少なくないと思う(勿論、資格名がない場合もある。私が今就いている職種の募集要項には資格名なんてなかった)

募集要項に資格名があるのなら、もしその資格が自分の専門性と重なるのであれば、取得しておいて損はないと思う。

だって、自分の努力で、しかも有名大学院をでるだとか、XXの職歴を○○年積む、とかよりも遥かに時間的・コスト的な難易度が低いわけなのだから、自己研鑽もかけて取得すべき。

今回の例だって、明記してある分だけでも、CPA、CISAがある。

それにプラスして、明記はされていないけれど、「システム、プロセス、データフロー等のフレームワークの解析、構築経験」なんてのは、PMPがカバーできるし、「COBIT/COSOフレームワークの理解」はCMA(米国公認管理会計士)、「有価証券の知識・経験」はCFAなんかが該当するのではなかろうか。

資格コレクターになれというわけではないのだが、(繰返しになるが)自身のキャリア開発上、プラスになるのであれば自己研鑽がてら取っておいて損はない。

勿論、何事もトレードオフなので、その資格に必要となるコストとリターンを自分なりに見極めてうまくバランスをとりたいものである。

結局は多動力と諦めない心

私の友人にも説いたが、「基本落ちるよ」と。

”悲しいけどこれが現実”だと思う。(勿論、院卒業して2年程の最低限の職歴で、いきなり国際機関の職員になれてしまうような超絶優秀な人もいる。でも、そんな超絶優秀な人はやはり僅少であろう)。

なので、ホリエモンじゃないけど、「多動力」って本当に大切で、「とにかく情報収集する」「応募する」「現役職員に話を聞いてみる」「資格とる」「自己分析する」「本業で結果だす」「配偶者やパートナーからの理解を得ておく」とか必要だと思う。

あとは、とにかく多動(?)して、努力しているのなら、マッチングの問題、運の問題なので、諦めないということが大事。

「諦めたらそこで試合終了」

誰もが知るこの名言も、国際機関就活でもまさに当てはまると私は強く感じている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?