8/18 おもちゃとしての矜持

 ここ最近のあまりの暑さに、外出すると、『暑いけれど最短ルート(直射日光が当たる屋外等)』と『最短ルートよりは少し歩くけれど、多少涼しかったり冷房が効いていたりするルート』、どちらを歩くかを慎重に選びながら行動している。暑さに耐えつつ最短ルートを行くのと、多少暑さがましな分、行動距離が長くなるルートを行くのと、どちらが体力の消耗が少ないか。外にいるだけで体力ゲージが徐々に減っていく暑さの中で、なるべく体力が残る選択。選択を間違えると、命にかかわる(半分本気)。もうしばらくは夏を堪能したいのだけれど、せめてもう少し涼しくならないかなぁ。

 ちなみに、冬は、『寒い最短ルート』と『寒さが多少マシな遠回りルート』だったらたいていの場合遠回りルートを選ぶ。寒いの苦手。ということは、暑いときには暑い最短ルートを選ぶこともあるわたしは、暑いのより寒いのが苦手、ということか。どっちも苦手なんだけれども、苦手度合でいえば、寒い方がより苦手、らしい。

 どこぞの屋内に遊びに行くとき、冷房が効き過ぎていて寒いかもしれない、と念のためで羽織ものを持っていくけれど、この夏、それを出先で羽織ったことは一度もない。荷物がかさむだけだ。でも、じゃあ持って行かないようにしよう、となるかというと、それで持って行かずに寒くてたのしめなかったら後悔する、と思って、一応持っていく。心配性の、慎重派。

 映画鑑賞中に寒くなるかもしれないと思ってデニムシャツを腰に巻いて、『トイ・ストーリー4』を観に行ってきた。冷房は暑くも寒くもなくちょうどよくて、デニムシャツの出番はなかった。

 トイ・ストーリー4、先に観に行った友達たちから「さびしくなる」と聞いていた。けれど、「そうは言ってもトイ・ストーリーだし」「最後には『おもしろかったね!』ってなるよ」と思っていた。ら、覚悟が甘かった。観終わって、想像していた以上にさびしくなった。

(以下、ネタバレとまではいかないけれども、内容に少しだけ触れるので、気にする方は注意!)

 鑑賞後にさびしくなった理由を、旦那さんは「別れが多すぎる」と言った。それもある。それもあるけど、それだけじゃなくて。まだまだ消化できてないもやもやが胸につっかえている。

 序盤の、フォーキーのゴミ箱への執念に笑ってしまった。でも、あれだってよくよく考えたら、自分の居場所じゃないところから、本来の居場所(だと思っているところ)へ、一生懸命戻ろうとしているんだもんなぁ、と思いついて、コミカルなシーンなのにせつないような気がしてくる。

 ラストのウッディの選択もまだ飲み込めず。シリーズ通してのウッディの人生ならぬおもちゃ生やら、ウッディのおもちゃとしての矜持とか、そういうものを見てきて、それで今回のストーリーの最後、その選択に至る? とか。

 やー、さびしい。しばらく考えちゃう。

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