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ラオス暴走日記2010 Vol.8 〜Back to Vientiane, and...〜

※過去日記の転載です

2010年9月30日

7:30起床。
飲み過ぎた割には起きるのは早かったが、
アルコールのせいか足がひどく痛む。
これぞ自業自得。

朝飯は往路で立ち寄ったカフェへ行き、フランスパンと目玉焼きを食べる。
白人向けのホテルに併設のカフェだったらしく、すごく高かった。
テンション上がらず。

ま、しかしVientianまではあと350kmほど。
東京から新潟くらいの距離で、頑張れば5時間くらいで着く。
気合いを入れ直し、出発。

とは言っても、既に見た景色なのでそれほどテンションも上がらない。
それと、昨日のやつらと一緒に行くっつー手もあったなあ、と今更ながらに思う。

しかし、今回の旅は一人旅である。たしかに彼らがいたら相当心強いが、ここは初志貫徹する方が私にとっては重要だ。
そう思い直し、痛む足でギアを上げ、アクセルを吹かす。

もはやこのXRだけが唯一の友達である。それって素敵じゃねーか。
スピードと共にだんだんテンションも上がり、順調に進む。

そして、12:00、中間地点のPaxonという町に到着。
小さな市場にバイクを止め、朝の分を取り戻すべく昼食に。

後ろで髪を束ねた怪しいおっさんに、ラオス風中華丼、カオ・ラートナーを注文。

これが最高にうまかった。朝飯のストレスは一気に吹き飛んだ。
文句なくこの旅行で最高にうまかった。

礼を言いバイクに戻ると、おっさんたちが物珍しそうに僕のバイクを見ている。

これは日本のバイクで、250ccもあるんだぜ、というと、グッドバイク、とサムアップしてくれた。陽気なやつらだ。

そして、ケツの痛みを立ち乗りでごまかしながら、引き続き走ること1時間半、ようやくVientianに到着した。

都会は嫌だったので、本当はVang Viengまで行こうと思ったのだが、さすがに体力、気力も限界である。

車と原チャリがカオスのように行き交う中、迷いまくったがどうにかホテルに到着。
オーナーは日本語がしゃべれ、Wi-Fi環境もあるとのこと。

こじんまりとしたいいホテルだ。
しかし、シングルがあいておらず強制的に$30のダブルルームに。
さすがに贅沢しすぎだろ...。

とりあえずきれいなシャワーで旅の汚れを洗い流し、足を冷やす。
なんかさらに腫れがひどくなっているような...。
これは明日もう一度病院に行く必要がありそうだ。

そして、Wi-FiでiPhoneをネットに接続すると、ソフトバンクから海外パケット代が10,000円を越えているというメッセージが。
いやいや、ローミングはオフにしてたじゃねーか。何か手違いがあったか。
やれやれ。$30が安く思えてきた。

そして、Wi-Fiの調子が激しく悪い。
日本語の話せるオーナーに話すと、ホテルの事務用PCを貸してくれた。
が、日本語が打てないので、上司に英語でメールを送る。

しばし昼寝をし、夕日が見えるメコン川沿いの屋台へ。

さすが首都Vientian、Thakhekの屋台と比べると串の種類が段違いに多い。

ソーセージの串焼きとあんかけ焼きそば、ミー・コープを食べる。

一人黙々と食べていると、向かいのゲストハウスに、一目で日本人と分かる4人組が入っていくのが見えた。
雰囲気から察するに、旅先で出会った旅人同士のようだ。和気あいあい。
なるほど、そういう旅もあるんだよなー、と今更ながらに思う。

きっと、私なんかよりずっと自然体でラオスを楽しんでいるのだろう。
それに比べて私は、足引きずってまでこんな異国の地で一人相撲を取ってるだけなのかもしれん。

ま、しかし、もうあっち側には戻れない。
自分のハンドルが自分の行き先を決める、そんな単純なことが、何よりも私にとっては重要なのだから。

そんなことを考えながらビールを飲んでいると、メコン川に日が落ちてゆく。

そして、岸辺には工事用のブルドーザーとトラックが。
ここVientianは開発の真っただ中だ。
10年、いや、5年で、おそらくその景観は大きく変貌することだろう。

その時、私は、日本はどうなっているんだろうか。

そんなよくわからんことを考えながら、ビールは一杯にとどめ、ホテルに戻って寝る。

2010年10月1日

7:30起床。
柄にもなくおしゃれな朝食。

でも、内容はまたフランスパンと卵。お代わりしまくって腹を満たす。

8:30、インターナショナルクリニックへ。
Pakseより古びている。

Pakseで撮ったレントゲンを持っていくが、
暗くてわからんとのことで、再度撮ってもらい、診察を受ける。
そんないい加減なレントゲンあるかってんだ。

担当医曰く、骨、靭帯は問題ないとのこと。
かなり不安もあったので、心底ホッとする。

ちなみに彼は福岡に勉強で行ったことがあるそうだ。
カメラ目線が決まってるぜ。

ま、結果帰国後に折れてたことが判明したんだけどさ。

もっかい日本で勉強し直した方がいいんじゃねーか?

10:30、Vang Viengに向けて出発。
骨折していないと聞いてテンションも上がり、スピードも上がる。
どうせなら国道13号じゃなくてもっと小さい道で行こうと思い、穴ぼこぼこの道を走る。

途中、道中でもほぼ毎日お世話になっていたBeer Laoの工場を発見。
ラオス唯一の国産ビールらしい。

そして、この後なぜか陸軍の軍事基地に到着。
ライフルを構えた軍人がいたが、さすがに写真を撮るのは危険と思い自重。
どうやらテンション上がりすぎて道を間違えたらしい...。
一度Vientianに戻り、↓のやつに道を聞くと、親切に教えてくれた。
やはりラオス人は概ね親切である。

しかし、ここでまたトラブル。どうもチェーン付近から異音がする。

実は昨日から薄々勘付いていたのだが、ここにきて一層異音がひどくなってきたので、Vientianeに戻りレンタルショップに持っていくことに。

結果、やはりチェーンのオイルシールが3カ所破損していた。
恐らくはスライダーゴムの亀裂に起因するものだろう。
メカニックが昼飯に行っている、とかなんとか言われ、1時間待ちと言われたので、昼飯を食いに行くことに。

せっかく都会なので、Don Detで食ってうまかったカレーを食う。

ここのやつもうまかった。
隣のインド人とおぼしき家族の小さな子どもが私に興味を持ったようで、近寄って色々話しかけてくるが、お母さんに止められていた。
そんな怪しく見えるか?ま、見えるか...。

ナンをお代わりし、満足してバイク屋に戻ると、ばっちりチェーン交換も済んでいた。
結果、道を間違えてよかったっつーことだな。

というわけで、気を取り直し、いざVang Viengへ!

To be continued...

#旅日記 #ラオス #海外旅行 #海外バイク旅 #三線旅 #XR250 #旅とわたし

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