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【DAY.19】新潟発着!2ヶ月で、公務員がバイクで全国周る旅日記

この記事、連載は...
民間から中途で新潟県庁に入った公務員が、4年で退職するその前に、有休消化で全国をバイクで回る、という、ノープランな企画です。予約なし、フィーリングファースト。

7:30、大分県 別府のゲストハウス、「別府鉄輪ゲストハウス」にて起床。

Wi-Fiが使えるうちに、この日記を書く。
朝起きて前々日の日記を書く、というのを習慣付けよう。

泊まった鉄輪ゲストハウスは、この鉄輪地区唯一のゲストハウス。
温泉街にも歩いてすぐだし、一泊2,000円というリーズナブルな価格で宿泊できる。

バイクや自転車の方にも嬉しい屋根付き駐輪スペースあり。

ドミトリー。簡易宿所の許可を得て営業しているとのこと。

日本一周の方もよく泊まりに来るようで、それぞれのメッセージが。
私も後で書かせてもらった。

9:00、出発。
まずは腹ごしらえをしつつ、洗濯物を乾燥機にかけようと思い、宿のオーナーさんおすすめの、「デカ弁」へ。

これが一押しの「ミニ弁」。
デカ弁のミニ弁。もう何が何やら。けっこうボリュームあるし。

これを、コインランドリーで食いながら乾燥を待つことに。
しかし…

全然乾かない。
よく見ると、隣の乾燥機にコインを入れていたことが判明…。
200円と30分、無駄にしてしまった…。

で、そこから国東半島方面に向かう。
途中、日出という街に立ち寄り、回天神社に参拝。

回天とは、特攻隊の潜水艦版というか、いわゆる人間魚雷というやつで、機雷を満載した一人乗りの潜水艦で、乗員もろとも敵に特攻、自爆するための兵器だ。

回天が祀られている神社は日本でここだけとのこと。
当初の予定にはなかったが、これもご縁なのかもしれない。

私の祖父は海軍で、しかも潜水艦乗りだ。
先日、その従軍記をnoteにアップしたので、興味のある方はご一読いただければと思う。

こちらは実物大の回天。
前方には大量の爆薬が搭載されていた。

自分が乗り込む姿を想像するとゾッとした。
完全に片道切符の死出の航海だ。

展示されていた遺書の中に、奇しくも私と同じ新潟県生まれ、早稲田大学卒の方を発見した。

大学を卒業したばかりの23歳で少尉ということは、エリートの1人だったのだろう。
これからの日本を背負って立つ人材の1人だったはず。

「73年前 この国には 己の命をかけて 愛する人を 祖国を守ろうとした若者たちがいた」
心に刻んでおかねばならない言葉だ。

さて、再び出発。
城下町、杵築市に少しだけ立ち寄ってみる。

立派な城郭。

杵築は臼杵とはまた少し違う城下町。坂が多いので、バイクでウロウロしてみたが、驚いたのはクラシックな城下町に突如カトリック教会があったこと。
天草の崎津集落も驚いたが、九州は貿易の拠点、カトリックも多いのだろう。

ここで昼飯を食うことにしたが、観光客向けの店じゃないところにしようと思い、車がたくさん駐まっていたこちらのお店に。

ちゃんぽんと迷ったが、今回未食の皿うどんにした。
もちろん、味は美味かった。
美味しいものは地元が知っている。

国東半島の先端から出ている山口行きのフェリー乗り場へ向かう。

13:45着。
平日にも関わらず、ツーリングっぽいバイクが5、6台いた。

チェアリングしながら出港時間までしばしのんびり。

さらば九州!
名残惜しいが、旅は続く。

本州に戻ってきた。
2時間ほどかけて、山口県の東部、徳山港に入港。

久々の本州は、やはり車が多く道もややこしい。
九州までツーリングに行きたい気持ちも分かる気がした。

途中、錦帯橋に立ち寄り。
ひと目見ておこうと思っていたやつだ。

時間は17:45、平日だからか、観光客はあまりいなかった。

下の河原が駐車スペース+αくらいにしかなっておらず、何かここでやれそうな気もした。

さて、日が落ちきる前にもう少し走ろう、ということで、広島県に入国。

さすが広島、都市の規模がデカい…。
ここからの迷いっぷりがすごかった。

すっかり暗くなったので、駅前に泊まろうかとも思ったが、今日はフェリーに乗っていた分あまり走っていないので、まだ走れるなと思い直し、20:30、呉に到着。

ここは、海軍だった祖父が、艦の艤装員として滞在していた縁のある街。

公園で野宿も考えたが、どうせなら呉の方々と少しでも言葉を交わしてみたい、と思い、温泉に泊まることにして、味のある鉄板焼きのお店に。

入ると、県外の人間だと分かるのか、「お好み焼きはないよ」と言われたが、全然OKだ。

牛バラとつくねを注文。
眼の前で焼いてくれ、味も美味かった。

店内の会話の節々に自衛隊学校の話が出て来たりして、ここの人にとって海軍、海自は身近な存在であることをリアルに感じた。
お店の方に、祖父が海軍だったと伝えたら、少し態度が変わったような気がした。気のせいだろうか。

そして、カープが負けたことに悔しがるおじちゃんがいて、広島だなぁ、とも感じた。

お店のお父さん、お母さんと色々な話をした。

やはり、この街に来てよかった。

この旅に出て、本当に実感するのは、先人のおかげで今の日本がある、ということ。

私はたまたま身近にいた祖父が、海軍時代の日記を遺してくれていたが、新潟に戻って来なければ、自分にぴったりだった広報の仕事に付くことがなければ、その仕事を辞めようと思わなければ、この旅に出ようと思わなければ、日記をテキスト化しようなどという面倒なことはしなかっただろう。

しかし、あのテキスト化の作業がなければ、この旅で知覧や大神、呉に来ることもなかったかもしれないし、来てもこれほどまでに心揺さぶられることなどなかっただろう。

俺にとっての旅は、バラバラのピースを繋ぎ合わせる作業であり、まだ見ぬピースを探すためのものだ。

美味いものもきれいな景色も、全部後から取り返しが付く。
しかし、出会いだけは取り返しが付かない。

とらわれることなく、迷ったら、先に進もう。
新しい出会いがあるはずだから。

#今日の走行距離 194km
#総走行距離 3,186km


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