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【DAY.34】新潟発着!2ヶ月で、公務員がバイクで全国周る旅日記

この記事、連載は...
民間から中途で新潟県庁に入った公務員が、4年で退職するその前に、有休消化で全国をバイクで回る、という、ノープランな企画です。予約なし、フィーリングファースト。

7:00、静岡県 下田のカフェ、「チェシャーキャット」の3階にて起床。

またもや飲み過ぎたようだ。

ひとまず1階に降りて、荷物を整理していると、マスターも起きてきて、朝食にカレーを用意してくれた。

こういう心遣いが嬉しい。

下田、またマスターに会いに来るだけでも価値があるところだな。

8:00、出発。

途中、白浜というサーフスポットがあり、多くのサーファーが波乗りをしていた。

たしかに白いが、南紀白浜を見た後だとやはりちょっと見劣りするものがある。

で、ここからはGW渋滞の程度が分からず、ルートすら決めていなかったが、行きで写真を撮りそびれた富士山を見たいな、と思い、伊豆半島から箱根峠を経由し、富士山方面へ向かうことに決めた。

伊東、熱海を越え、12:00、十国峠に到着。
晴れていたので、期待できそう。

富士宮焼そばを食べて富士山気分を盛り上げてみる。

そこからの道はかなり混んでいたが、路肩が広く、ロードバイクとともに左側をすり抜けていたら、

「日本一周頑張ってください!」

とロードバイクの方に応援された。

ありがたいと思いつつ、自分で漕がないといけないロードバイクの方が大変そうだなぁ、と思った。

で、三島市、裾野市を通り抜けて行くも、肝心の富士山の姿は分厚い雲に隠れて全く見えない。
これは、まさかご縁がないやつか、と思いながら、走ること2時間ほどで山梨県に入国。

ひとまず山中湖で降りてみるが、やはり富士山は見えない。

白鳥ボートとリアル白鳥でも撮影してみるが、やはりちょっと落胆。

もう少し先に進み、道の駅で吉田うどんを食べた。
麺は硬めの歯ごたえ、個人的には伊勢うどんよりこちらの方が好きだ。

焼そばも食ったので炭水化物祭り。
混ぜご飯は完全に余計だった。

と、食べ終わってふと外を見ると...あれ、富士山じゃね??

角度によって見えたり見えなかったりで、せっかくならいい感じで見てみたいと思い、さらに奥へ、河口湖へ向かう。

すると...見えたー!!!

なんじゃこの圧倒的なスケール!!!

静岡側でチラッと見えた時も驚いたが、この山だけがポコっと単体であるってのが、ものすごい違和感。

この旅でも様々な山を見てきたし、ネパールやパキスタンではヒマラヤ山脈も見てきたが、こんなに裾野まではっきり見える山は、見たことがない。

これはもう、山ではない、神だ。

当然ながら、この周辺にも住んでいる人はいるわけだが、この圧倒的なスケールの景色が、彼らにとっては見慣れた光景となるのだろうか。

もしそうだとしたら、やはり旅は大事だなと思う。
私も帰る頃には、新潟の景色がまた新鮮に見えるはずで、その魅力に改めて気づくことだろう。

帰りに、山頂が見えた。
ローソンから見えるってすげーな。

さて、富士山を十分堪能し、一路東へ。

18:30、神奈川県入国。

途中、爆音を響かせる直管仕様のバイクとすれ違った。
うーむ、この辺にはまだ残っているんだな。

で、県境から10分ほど走ると、今夜のお目当て、「廃材エコヴィレッジ ゆるゆる」に到着。

ここは、和歌山のゲストハウスで会った旅人に強く勧められた場所で、フラっと行ってもたぶん大丈夫とのことだったので、ノーアポで。

中はこんな感じのチルな空間。

外では焚き火が始まっていたので、チェアを組み立て自分の居場所を確保。

すると、子どもが手づくり餃子を持ってきてくれた。

あとで子どもがドネーションを集めに来るという素晴らしいスタイル。

また、この日は2つの飲食ブース(というほど大げさなものではないが)が出店していた。

私はネパール人が作るネパールカレーを食べることに。

スパイスの調合が本格的!
美味かった。

などと、勝手も分からないまま、飲んだり食ったりしていると、村長から、この村ができた経緯についてのプレゼンが始まった。

かなりの山奥なのに、これだけの人が集まっている。
20人くらいいたかも。

安定した仕事を辞め、売りに出された廃工場を一からリノベーションしていったそうだが、その過程ではたくさんのトラブルに見舞われたそうだ。

しかし、周りの力も借り、地域の人も巻き込んで、5年と8ヶ月かけて、今の形に仕上がったそうだ。
もちろん、まだまだ進化中。

廃材に色とりどりのライトが映える。

廃材を募ったら想像以上に集まり、収集がつかなくなるという"廃材オーバードーズ"というパワーワードが印象に残った。

こちらは石室?

また、ここでは地域通貨「ゆ〜る」なるものも発行しているそうだ。

基本、食べたり飲んだりした代金はドネーションという形で支払われるのたが、それをシステム化したのがこの通貨なのだろう。

お手伝いをしたり、なんらか村への貢献をした方への対価として支払われ、村内でのみ使用可能。

さらに、このゆ〜るは時間が経つと価値が減っていくらしい。
タンス預金はできないということだ。

消費(この場合は、単に物やサービスを購入するのではなく、有機的な人との関わりを持つための自発的な行為)を促す最高のシステム。

他にも、山に入り、山菜や昆虫、時にはヘビやカエルなど、食べられそうなものを採取して調理、みんなで食べる「ビストロ山」というイベントも定期開催されているらしい。

また、ある時は、発達障害を持つ子どもたちを集めたイベントも実施したそうだ。

私もどう考えても発達障害の気があるので、子どもの頃こんな場があったら楽しかっただろうな、と思った。

で、焚き火は続く。
話も盛り上がり、酒も進む。

アラ汁とブリカマもアツアツ。

さらに、中の石室的な部屋に移動し、居酒屋が始まる。

特にネパールの彼とはかなり意気投合した。

ツマミはその辺に生えているという干しツクシ、イタドリ、梅干しなど。
めっちゃエコ。

というわけで、相模原と山梨の境い目、けっこうな山奥にあるこの不思議な空間を楽しみ、この日は早めに就寝。


#今日の走行距離 208km
#総走行距離 5,544km

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