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【Vol.4】私が公務員による公務員のためのイベントをやる理由

さて、正月休みも終わり、明日から再び仕事に戻る前に、もう一つくらい記事を書いておこうかな。

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NPO法人がどういうもので、公務員の副業解禁時の受け皿の一つになるのではないか、というのは前回書いたとおりだが、じゃあ、なぜそれを擬似的なイベントとして、しかも3日間という限られた中でやる必要があるのか、ということだが、ちょっと整理すると…

 ① このイベントの目的は、NPO法人を立ち上げることではなく、3日間という制約の中でひとつの形としてアウトプットする経験を通じた、参加者一人ひとりのマインドアップである

 ② 一人だけでは、あるいは組織の中だけでは解決できないことを、官民の立場を越えた”仲間"としてチームで考えることで、地域課題を"ジブンゴト"としてリアルに捉え、一歩踏み出してみる場を創る

 ③ 上記の①、②を通じ、地域課題に対して主体的に関われる人を増やし、継続的なコミュニティを構築することで、やる気のある人が諦めざるを得ないような現状を打破する

とまあ、きれいにまとめるとざっと上記のようなことだと思うんだけど、主催者である私が何より大事にしたいのが、

"ジブンゴト"

という言葉だ。

個人的には、「何かやってみたい!」と思う人が自分の周りにいる環境というのがすごく大事だと思っている。

仮にそういう人がいなくなり、役所が考えたシステムのとおりに動く世界になったとしたら(まずありえないと思うけど)、私はどうやって生きていけばいいかさっぱり想像がつかない。

特に行政の中にいると、一職員(ヒラであればあるほど)の思いなんてものはほとんど意味をなさないので、仕事から"ジブンゴト"がどんどんなくなってしまう。大企業も似たような状況かもしれない。

しかし、今は個人でも物理的な距離関係なしにつながりを作れるし、情報発信もできる。イベントを立ち上げたり、NPO法人を立ち上げることだってできる。

何より、公務員だって、公務員である前に一人の人間である。

そりゃ、人から怒られたら嫌だし、褒められたら嬉しい。

でも、怒られる(時にはとんでもなく理不尽に)システムはあっても、褒められるシステムはほとんどない。そりゃ怒られないように忖度することもあるだろうし、まずいことがあったら、隠したくなることもあるだろう。

仕事の内容にしたって、2年とか3年で異動があるから、長期的な仕事に本気で取り組んでもなかなか結果は出ない。

そんな中で、大多数の公務員ってのは腐らず真面目に仕事をしていて、同じ立場ながらすごいなあと思う部分もあるんだけど、だからこそ、個人としてみた時に、極めてもったいないと思うわけ。

人生100年時代に突入すると言われ、世の中がますます複雑化していく時代に、上から言われた仕事だけを盲目的にこなせる人材を、あとどれくらいの間、税金を原資に食わせていけるのかは、私自身、皆目見当も付かない。

職場でのAIの導入も少しずつ進んでいる。現行の行政事務の相当な割合がAI(あるいはもっと別の何か)に置き換えられるのは、今20代、30代の職員にとっては完全にジブンゴトであるくらいには近い将来のはずだ。

今回のプロジェクトがそういった諸問題を解決するための最適解とも思ってはいないが、少なくとも、行政の中にいる身として、今のままだと全く突破口すら見えそうにないという強い危機感はある。

参加した全員が変わらなくても、一人でも、何かジブンゴトとして取り組めるようなことを持って帰っていただき、今後の人生に活かしてもらえればと願っている。

では、また次回。

#地方公務員 #イノベーション #NPO #起業 #ソーシャルビジネス

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