この記事、連載は...
民間から中途で新潟県庁に入った公務員が、4年で退職するその前に、有休消化で全国をバイクで回る、という、ノープランな企画です。予約なし、フィーリングファースト。

8:00、宮城県 富谷市の知人宅にて起床。

朝食は、ヘビーなコストコのピザ。

9:30出発。
ちょっとだけ、富谷市のまちづくりの拠点、TOMI+に立ち寄ってみた。

詳しくはこちらを。

起業支援やサテライトオフィスの誘致、富谷塾という起業家を創出する取り組みなどを行なっているようだ。

で、再び海沿いに出て松島へ。

さすがGW、激混みだったので写真だけ撮ってスルー。

で、しばらく走り石巻に到着。

ちょうど昼時、魚市場の中にある食堂に入ってみた。

こんなきれいな魚市場の施設は初めてだ。

石巻には8年前に来たのだが、その壊滅的な被害状況に驚いた記憶がある。

ウニとマグロの二色丼を注文。
1,100円。

マグロは美味かったが、ウニがいまいちだったなぁ。
天草のウニはマジで美味かった。

ちなみに、これが新しい魚市場。

そして、道の途中で恐ろしい光景に遭遇。

安全運転を心がけよう...。

しばらく北上したところで、小さな看板を発見。
なんとなく惹かれて、坂を降りてみた。

車で走っていたら見逃したかもしれないし、わざわざ降りていかないかもしれない。
バイク旅のよいところはこういうところだ。

降りていくと、第2勝丸という船が展示されていた。

津波で遥かハワイまで流されたものの、関係者の尽力で無事に戻ってきたそうだ。

震災前の海岸の写真が展示されていた。

今はコンクリートで補強されていた。

女川町から来たというご夫婦から色々話を聞くと、この先の雄勝町というところがまだまだ復興も道半ばとのことで、早速見に行くことに。

こういう出会いこそ、私が求める旅の本質。
観光地巡りやグルメ巡りではない旅。

雄勝町に入ると、巨大な防潮堤が建設されていた。

こちらは、震災で亡くなった方の慰霊碑。
手を合わせ、冥福を祈った。

で、バイクで走っていると、ちょいちょい謎のメッセージが防潮堤に掲示されていた。

見た時は意味が分からなかったが、調べるとどうも役所との契約でもめているようだ。

記事はこちら↓

どっちがいい悪いとか議論したりするつもりは全くなく、ただ、こういうのを旅の途中で見かけた、というだけだが...。

にしても、堤防の巨大さに津波の恐怖がうかがい知れる。

なんとなく、AKIRAのセリフを思い出した。
まあ、AKIRAのは自分たちが蒔いた種で、こっちは不可抗力ではあるけど。

「見てみろ...この慌て振りを...。怖いのだ...怖くてたまらずに覆い隠したのだ...。恥も尊厳も忘れ...築きあげて来た文明も科学もかなぐり捨てて...。自ら開けた恐怖の穴を慌てて塞いだのだ...。」

で、この後、地図も見ずに適当に走っていたら、雄勝半島をぐるりと一周してしまった。

山道が続き、1時間くらい走っただろうか。

ガソリンが心許ないのだが、ガソリンスタンドの気配すらない。
というか、コンビニも何もない。

本当は気仙沼まで行ってから内陸に入って泊まろうと思っていたが、それどころではない。

元の道に戻り、Google Mapでガソリンスタンドを探し、GWで休みになっていないことを祈り、なんとかたどり着く。

思わず記念写真を撮ってしまうレベルで焦っていたのと、安堵感がすごかった。

と、ポツポツと雨が降ってきた。

海回りではなく早めに岩手に入り、宿を確保しよう、と決め、一路北上。

雨は本降りになってきた。
というか、雨粒がでかすぎる...。

さすがのワークマン、ガードは固いが、いつものごとく手袋とブーツは浸水しまくり。

16:30、なんとか岩手県に入国。

この先の奥州市に、1,000円で泊まれるライダーハウスがあるという情報があり、そこを目指す。

雨の中のバイクは、体力だけでなく精神もかなり消耗する。

車と違い、スリップしたらコケて終わりだ。
集中力を切らさないように気合いでアクセルを開ける。

で、当然予約はしていないので、ライダーハウス近くの道の駅で一応電話。
GW最終日、まあ満室ということはあるまい。

宿に着いたのが17:30、案の定着くと私1人。

ここはシャワーが使えるという充実っぷり。
ただ、当然 Wi-Fiはないし、持参しているWiMAXの電波も入らない。

飯食って早めに寝ようと思ったが、コンビニまでは1kmほど、歩くにはちとキツい。

などと考えていると、もう一台バイクが。
ゼファー1100だ。

北海道を回ってきた彼は、まさかの新潟出身。柏崎在住で、GWで旅しているとのこと。

偶然の出会いに感謝していると、なんと彼が買い出しに行くとのこと。

雨の中、申し訳ないと思いつつ、即座にOKしてしまった。

ちゃんと米を持参しているのがすごい。
新潟人の鏡。

この辺でよく食べられているというジンギスカンをつまみに、ビールを飲みながら色々な話をする。

バイク旅同士、新潟同士、盛り上がらないわけがない。

あと、同じく柏崎出身の知人に、声も笑い方もそっくりで、血のつながりあるんじゃないかと思ったくらい。

というわけで、いつも以上に行き当たりバッタリな行程だったが、楽しい出会いがいくつもあった一日だった。

#今日の走行距離 197km
#総走行距離 6,509km

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