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チェアリングと思考のブレイクスルーについて

超久々にnote書いてみた。
きっかけは、最近知った"チェアリング"だ。

"チェアリング"というワードをご存じだろうか?

なんのことはない、ただ、アウトドア用のチェアを持って外に出て、座るってだけ。

モーニングコーヒーを飲むもよし、ストロングゼロを飲むもよし、本を読むもよし、流れる雲を眺めるのもよし、目を閉じて鳥のさえずりに耳を傾けるのもよし。

導入コストは1,000円くらいからとリーズナブル。なんせ椅子しかいらないわけだから。

プラスで、下記のような条件を満たしたら、チェアリング上級者と言えるかもしれない。

・常に車のトランク(or バイクやチャリの荷台)にチェアが積んである
・自分だけのお気に入りのチェアリングポイントがある
・自分なりのチェアリング×◯◯がある
・海外にもチェアを持参したことがある

ま、テキトーだけど。

あと、日本チェアリング協会なるものがあり、下記のようなコンプライアンスを示している。

・人様に迷惑をかけない
・ゴミは持ち帰る。むしろ掃除して帰るのかっこいい
・市井の人々に威圧感を与えない(酒をよく思わない人もいるので)
・私有地に無断で立ち入らない
・騒がない(KEEP CALM)
・公共の場を占有しない
・装備を増やしすぎてキャンプにならない
JCA 日本チェアリング協会より

そして、このJCAのFacebookページに、こんなステキな言葉が。

椅子ひとつで世界はあなたのリビングルームに。
これは貴方と世界をもっと自由にするチルアウトのやり方です

世界がリビングルームに。夢は広がるばかりだ。

さて、本題に入ろう。

なぜ私がこんなにチェアリングに惹かれるのか。
それは、チェアリングが"思考のブレイクスルーツール"になるんじゃないか、と思ったからだ。

いきなり何を?と思った方、まあもう少し読んでみてくださいな。

今、日本では人口減少というかなりヤバい病が進行中だ。
特効薬は、移民をめちゃめちゃ受け入れるくらいしかないと思う。

ま、一概に人口減少自体が悪いとも思わないのだが、ヤバいのは既存の社会保障や行政システムの崩壊だ。
今の仕組みではやっていけないのは確実で、それもそう遠くない未来の話。

うむ、まだチェアリングから遠いね。

で、その日本の中でもトップクラスに人口減少スピードが早い新潟県で地方公務員をやっている身としては、どうにかドラスティックな手を打たなければ、と思う訳なんだけど、職場にいるとそんな動きは全然見られなくて、歯がゆい、というかほんと歯がすり減る毎日を過ごしている。

個人で意識を持って動いている人はいるし、一生懸命に人口減少対策に取り組んでいる部局もある。が、組織になってしまうと、どうにもこうにも既存の仕組みにハマって抜け出せないのが現状だ。

これについて、まあ色々と考えてみたんだけど、その原因の一つが、"新潟県の骨壷"と言われるあの建物にあるんじゃないかと思うわけ。

飾りっ気のないグレーの無機質な建物に、古びた机、椅子、棚、書類とファイルの山、元から暗いのに昼休みには消える蛍光灯、なんというか、そこで働く職員を、1人の人間として扱っていないとすら思えるような環境。

そして、窓際にはこちらを向いた管理職が座り、我々ヒラ職員を見張ってるぞ、と言わんばかりの配置。

ま、労務環境が酷いところなんていくらでもあるから贅沢言っちゃいけないとは思うし、日本のオフィスのほとんどがそんな机の並びだけどね。

しかしながら、世界で注目を浴びている企業のほとんどが、労務環境にこだわっている。

Googleはこんな感じで国ごとに特徴あるオフィスを構えているし、Amazonもかなり自由度が高い作りだ。

つまり、イノベーションを起こすには、イノベーティブな環境づくりが大切だってこと。

そして、空間は思考を規定するんだな。

だからこそ、学校というハコモノで、一段高い壇上からの先生の話をよく聞き、テストという画一的な評価で結果を残し、規則から外れず学校からもはみ出なかった人たちが地方公務員になり(例外ももちろんいますが)、結局同じハコモノしか作れず、世界の変化に対応できるイノベーティブな思考ができないわけだね。

さて、そこで、良い環境を整えればよいではないか、となったところで、環境づくりにはコストがかかるという問題が。

今の日本で不動産を所有するのは、祭りの屋台でクジを引くくらいに分の悪い賭けだと個人的には思う(不動産所有者の皆さま、お気を悪くしないでください。あなたは勝ち組です、少なくとも私よりは)。

さらに言えば、合併して政令指定都市になったもんだから、政令指定都市にふさわしいハコモノを、ということで、税金をバカスカかけてハコモノ作って維持管理費を払ってたら貯金がなくなったみたいな話も漏れ聞こえてくる今日この頃。

かといって、リノベーションってのもやっぱり金がかかるし、なんかねーかな、と思っていた時に私が出会ったのが、このデイリーポータルZの記事だったのだ。

ちょうど、田中元子さんの「マイパブリックとグランドレベル」を読んで、なんかマイパブリック的なことをできないもんかと考えていたこと、田中さん本人から言われた、"街の補助線"をどう引くかが大事、という言葉もあり、チェアリングはそのキャッチーなネーミングと初期コストの低さ、そして街の補助線としてはほんとに無限の可能性があるのでは、と感じ、すっかりハマってしまったというわけだ。

地方は空き地はたくさんある。
新潟は自然豊かだし、海も、離島も、信濃川と阿賀野川もある。
普段、天気のいいアウトドア日和のお昼のいい時間帯に、ハコの中に閉じ込められている僕らが、人間らしい思考を取り戻し、周りに豊かな資源を持っていることを改めて認識するには、このチェアリングはうってつけのツールだと思う。

それをきっかけにして、自然との共生や地域資源の活用、はたまたコミュニケーションや脳みそのリノベーションもできるんじゃないか、と思うわけである。

だいぶ長くなったけど、要は、

・地方には変化に対応できるイノベーティブな思考が必要。公務員も、民間も。
・空間は思考を規定する。ハコモノにいてはハコモノ的な発想しか生まれない。
・空間づくりには金がかかる。維持管理費も。

という前提があって、

・初期コストがかからず気軽に楽しめる"チェアリング"を地方で、新潟で流行らせることで、 複雑化する問題を抱え、変化せざるを得ない社会に対応する素地を作っていく。

みたいなことになったらおもろいな、と思う。

ま、一番大事なのは、自分が楽しそうって思うってことなんだけどね。
あとは全部後付け!

というわけで、チェアリングについてはまた暇を見つけてレポートなども書いてみようと思います。

では!

#チェアリング #chiaring #新潟県 #地方創生 #地方公務員 #地域活性化 #思考のブレイクスルー #打倒5月病

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