この記事、連載は...
民間から中途で新潟県庁に入った公務員が、4年で退職するその前に、有休消化で全国をバイクで回る、という、ノープランな企画です。予約なし、フィーリングファースト。

7:00、和歌山県 和歌山市のゲストハウス
「Guesthouse RICO」にて起床。

昨日のラーメンが胃に残っている。
当たり前か。

日記を書こうにも、昨日のインプットが多すぎてなかなかうまく書けないので、モーニングを求め喫茶店を探す。
このパターン、定着してきたな。

ところが、GWに入ったせいか、どこも閉まっており、開いている店は満席。
恐るべしGW。

で、ぶらくり丁から元寺町までしばらく歩いて、ようやく入れそうな喫茶店を発見。

店構えは渋いけど、ロゴがおしゃれ。
これも若者が作ったのかな？

中へ入ると、常連さんがテーブル越しに話していて、そこしか空いていなかったので、申し訳なさそうにそこに座ると、

「兄ちゃん、席変わったろか？頭越しに喋られたらゆっくりできんやろ」

というご配慮をいただいた。
言葉は荒っぽいが、親切だ。

モーニングはボリュームたっぷり。
本場愛知に近づくにつれボリュームアップするとかそういうのあるのか？

ニコニコした接客のおばちゃん、いや、年齢的にはおばあちゃんかな？も素敵だ。
この店、夜はカラオケできるっぽいけど、いつ寝てるんだろ。

で、コーヒーでリフレッシュし、宿に戻るとなかなかいい時間。
急いで日記を書いていると、若いお兄さんに、日本人ですか？と話しかけられた。

たしかにこの宿のインターナショナルな感じなら、俺が外国人でもおかしくはない。

聞くと、仕事を辞めて、埼玉から原付で日本一周中とのこと。
しかも、SNS(Facebook)で随時情報をアップしているらしい。

この旅に出て初めて似たようなことをしている人に出会った。

彼は太平洋側から来て、フェリーで徳島に渡るらしい。
日記はしばしお預けにし、お互いの情報を交換する。
似たようなことをやってる人は、気にいるポイントも似ている。

てなわけで、日記は書けないままチェックアウトの時間を迎えたが、それ以上の価値がある出会いだった。
引き続きFacebookで旅の様子をチェックしていきたい。

10:00出発。

今日も特に行き先は決めていなかったが、本州最南端の串本町までは行こうかな、とは思い、一路南下。

途中、スマホの保護フィルムを買おうと100均に寄るが、包装を開けて貼ろうとしたら、iPhone Plusのサイズのだった...。
しかも200円のやつ。私はiPhone 7。

開封済のものは返品不可らしく、再度違うフィルムを購入するも、また違うサイズ...。
寝ぼけてるわ。

さすがに3度同じ店で買うのは憚られたので、なぜか隣にある100均(しかも同じダイソー)に行き、再びフィルムを買ったんだけど、なぜかまた間違えていた。
3回も間違えるなんて信じられないと思うかもしれないが、本当の話だ。

ひとまず諦めて、先へ進もうとすると、こんな看板を見つけた。

し、知らなかった...。
全国180万人いるという鈴木さんの発祥が和歌山だったとは...。
しかもスズキの看板かよ。

これ以降も、醤油、金山寺味噌、南高梅、カツオ節など、様々な発祥の地看板を見つけた。

和歌山、歴史が豊かだなぁ。

で、しばらく走ると有田市へ、入ったと思った瞬間、みかん畑が目に入ってきた。

というか、この辺の山は全部みかん畑じゃなかろうかと思いながら走っていると、有田みかん街道なる道まで現れた。

これ、ほんとにこの山全部みかん畑ね。
山にデカデカと書かれてるしね。

これくらいの勢いが新潟にも欲しいぜ。

で、保護フィルムを何とかしたい。
気になり始めると気になるもんだ。

セリアに入って、サイズだけは合うものを入手、とりあえず装着。

今日は小ネタ多めなんだけど、走ってて、マジで？と思ったやつ。

そら、古道ってより、小道では？
熊野古道も広範囲らしいけど、ここはまだ湯浅町。
本家との関係は不明だけど、その先は海だしなぁ。

てな感じで、のんびり走ってたんだけど、天気はいいのに風が強い！！

何度か横風で走行中にバイクが"ズレる"という恐ろしい経験をした。
荷物でかいから余計に抵抗受けるんだろうな。

で、13:00、田辺市という比較的大きな街にきた。
昼メシは懲りずにラーメン。

金山寺味噌発祥の地という看板を思い出し、味噌ラーメンを頼んだが、これは私の失敗だった。
コメも、やはり新潟が美味い。

で、さらにしばらく走ると、白浜に到着。

南紀白浜空港があるから、名前くらいは知っていたが、まさか、ここまで白いとは...。

白いってことは、海も青い。

どうも、近年は白い砂不足で、オーストラリアから砂を持ってきているそうだが、まあ、仕方あるまい。
根性はすごいと思う。

で、この白良浜から1kmの距離に、円月島という名所があるそうで、私にしては珍しく立ち寄ってみた。

おー、なんだこれ...。
想像以上にけっこうすごい。

逆光なのが残念だが、ちょっと日本じゃないみたいな光景。

で、すぐ近くの無料の足湯に浸かってたら、カップルのイケメンにバイクのことを聞かれた。

彼も同じYB125SPに乗っているそうで、今日は電車で京都から来ているそうだ。

また一つ、ステキな出会いが増えた。

白浜、なかなかすげーぞということで、これまた近くに三段壁と書かれた看板があったので、バイクを駐めて見に行くと...

すげぇ、もはや違う星という感じすらする。

アイルランドで見たモハーの断崖を思い出したが、天気が良い分こちらの方が見栄えがする。

スケールという意味ではモハーがすごかったけど、国内ではここまでのものを見たことがなかったので、けっこうびっくりだった。

さて、白浜も十分？堪能し、15:30、先へ進む。

途中、イノブータン王国という意味がよく分からないながらも、何か惹かれる名前の道の駅で、この辺りの情報を見ると、山周りのルートがおすすめらしい。

目指す本州最南端の串本町までは小一時間もかからない。
まだ暗くならないだろうと判断し、これもまた珍しく、6kmほど来た道を戻り、山道へ。

緑が深い。
九州や四国でも思ったが、この季節でこの緑の深さは、あったかいってことだな。

途中、滝を発見。
一応見てみる。

うむ、まあ、滝だね。
名前忘れちまった。

道自体はたしかに走りやすく、熊野古道感をなんとなく味わっているような気もしたようなしないような。

途中、超デカい一枚岩があって、この川辺で何人かキャンプを張っている人がいた。

写真では全く分からないが、かなりデカい。
紀伊半島、つくづく日本離れしたスケール。

で、17:30、いよいよ目指す本州最南端の潮岬に到着。

定番の灯台もある。

日もいい感じで暮れてきた。

こちらも本州最南端、潮岬神社にお参り。
ステッカーも入手。

この日は、この岬にある無料のキャンプサイトに泊まろうと思ったが、GWのため管理費600円がかかるとのこと。

それでも十分格安で、かつ予約も不要なので、既にけっこうなテントが張られていた。

テントを張る前に、5kmほど離れたAコープへ買い出しに。

お好み焼きと、揚げもの少々、あとビール。
今日は1本でやめとこっと。

明るいうちにテントを張り終え(といっても、2分で張れるのだが)、久しぶりのチェアリング。

和歌山、そして紀伊半島のスケールのデカさを実感した1日だった。

あと、昨日のように大量かつ良質なインプットがあった翌日は、1人野宿というのがバランスがいいのかもしれない。

そうでないと、消化不良を起こしてしまう。

#今日の走行距離 195km
#総走行距離 4,581km

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