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【DAY.52】新潟発着!2ヶ月で、公務員がバイクで全国周る旅日記

この記事、連載は...
民間から中途で新潟県庁に入った公務員が、4年で退職するその前に、有休消化で全国をバイクで回る、という、ノープランな企画です。予約なし、フィーリングファースト。

7:30、北海道 函館市のライダーハウス、「ライム・ライト」にて起床。

本州へ渡るフェリーは9:30発。
少し余裕を持って港に行きたかったのと、日記は船の中で書けるな、と思い、早めに港へ。

と、バイクは全て予約でいっぱい…?
焦ったが、青森行きと乗り場を間違えていただけだった。

逆に言えば、月曜なのに青森行きはいっぱいなんだとちょっとびっくり。

無事、大間行きの津軽海峡フェリー乗り場で券を買えた。

他にも4台のバイクがいた。
見た感じ、皆さん定年して時間ができたリターンライダーの方っぽい。

というわけで、さらば北海道!

90分ほどの船旅、この船が素晴らしいのはWi-Fiがめちゃめちゃ安定していたこと。
日記も無事に書き終えた。

というわけで、青森県に再入国。

とりあえず、大間と言えばマグロ、ということで、マグロの切り落とし定食をいただく。

この旅でも何度かマグロは食べたが、間違いない、これが一番だ。
さすがは大間。

何より驚いたのが、フェリーチケットの提示でサービスになる、マグロのから揚げ。

この手の魚の揚げ物を美味いと思ったことがなかったが、これは別物。
口の中でとろけていく。

そして、本州最北端の大間崎で記念撮影。
フェリーで来たので特に達成感はない。

と、一台のバイクがやってきた。
なんと、日本一周と書いてあるではないか。

すぐにFacebookを聞いて申請したところ、彼は新潟に住んでいたこともあるらしく、共通の知り合いがいた。
偶然が生んだ素晴らしい出会いを、今後も継続していけるのがSNSのすごさだ。

というわけで、下北半島のまさかりの刃の部分をひた走る。

そして、本州に戻ってきて、久しぶりに水田を見た。
北海道でもあったと思うのだが、あまり目につかなかった。


なんでもない風景だが、なんとも言えず懐かしい気分になり、やはり、私のルーツは田んぼなんだなと改めて思った。

兼業農家ではあったが、新潟で250年続くコメ農家のせがれとして、子どもの頃は少しは農作業の手伝いもしたし、一番の遊び場は田んぼだったし、何よりも、うちの田んぼで獲れたコメと、畑で獲れた野菜を食って私は大きくなった。

今や、土の匂いはだいぶ身体からは消えてしまったが、旅の最後は、実家の田んぼを見に行くことにしようと思った。

それにしても、下北半島、ガソリンスタンドが全然ない。
吉幾三の歌は伊達じゃない。

これはヤバいかも、と思った時、ようやくスタンドを発見。
地元の方がドラム缶2本にガソリンを詰めていたが、気持ちは分かる。

気さくなおじさんに話しかけられ、恐山はどうですか、と聞いたら、あれはもっと歳を取ってから行くもんだ、あまり長居すると憑りつかれるぞ、と言われた。

私の頭の中では、恐山という大きな山があるとばかり思っていて、まあ、遠くからその山を見られれば十分かな、と思って走っていたのだが、まるで吸い寄せられるかのように、いつの間にか恐山の入り口に…。

ここからの道が怖かったというか、山道でスピードを落とし気味で走っているのに、どうもいつもよりスピードが出ているような気が…。

というわけで、15:30、恐山に到着。

恐山、想像していたのとは全然違って、とりあえず立派なお寺があった。

入場料は500円だが、無料で温泉に入れるので、損した感じは全くない。
ただ、めちゃくちゃ熱かった。

この一帯は硫黄が噴出しているようで、それが異様な雰囲気を醸し出していた。

中学生の頃に行ったイエローストーン公園を思い出した。
あれも硫黄が噴出しており、名前のとおり黄色っぽかった。

小高い丘の上に仏像?が。

これがこの山を開いた慈覚大師だろうか。

写真では伝え切れないが、日本ではないような、異様な光景が広がる。

湖の異様な色は、硫黄が関係しているのだろうか。
ナウシカに出てくる「酸の海」はさぞかしこんな感じなのではなかろうか、と思った。

賽の河原を想起させる積み石。

というわけで、予想以上に楽しめた恐山を後にし、一路青森市を目指す。

18:30、青森市に到着。

途中、ゲストハウスを探したのだが全然出てこない。
すると、駅前に一泊1,900円のビジネスホテルがあるではないか。

飛び込みでも部屋は空いており、部屋も普通のビジネスホテル。

ここがすごいのが、施設の原価をオープンにしているというところ。
こんな宿、見たことがない。

他にも、宿泊者がメッセージを記入できるホワイトボードや、Facebookページでの情報発信など、応援したくなる取り組みがたくさん。

また、置いてある本がなんとも興味深い。

著者は、このホテルの事業主である建設会社の社長のようだ。
ぜひ一度お会いしてみたいものだ。

というわけで、夜の青森へダイブ。

知人がFacebookでおすすめしてくれた、「三九寿司」へ。

とりあえず、名物の筋子巻き、そしてトロサバ巻きを頼んで様子を見る。

筋子巻き、しょっぱい新潟の筋子を想像しながら恐る恐る口に入れたら、予想に反して全然しょっぱくない。

これは美味い。
これまでの筋子の概念を完全に覆された。

もちろん、トロサバ巻きも美味。

と、ここで隣で飲んでいたご夫婦に話しかけられた。

これがもう、この旅でも一、二を争う最高の出会い。

なんせ、途中から全部おごってもらった笑

大将もイケメン。

このホタテ、正直北海道で食べたものよりも美味かった。

こちらは数の子軍艦。
これも筋子と同じくしょっぱくなくて美味い。

どう考えても痛風まっしぐらな食べ物たちだが、そんなことは忘れるくらいに話も盛り上がった。

で、盛り上がりすぎて、一度食べてみたかった味噌カレー牛乳ラーメンの店、味の札幌はタッチの差でラストオーダー終了、無念…。

仕方ないので、近くのラーメン屋へ。

辛みそラーメンを頼んだが、これがなかなか美味かった。

なかなか辛かったので、鼻をすすりながら食べていたら、お母さんがそっとティッシュの箱を差し出してくれた。
なんとも嬉しい心遣いだ。

そして、その近くにあった「のらくろ」という秀逸なネーミングの飲み屋も気になったが、私の財布も財政破綻待ったなし、ここは我慢することに。

今日もまた、最高の出会いだらけだった。
旅に出て、本当に良かった。

#今日の走行距離 139km
#総走行距離 9,523km

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