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なんでみんなそんなに絶対音感が気になるんだろう

僕は音楽が好きなので、いろいろ音楽に関する世間の話題を見ていると、「なんでみんなそんなに絶対音感が気になるんだろう」と思うことが多いです。もうね、個別に挙げないけれど、本は出るわ論文は出るわ、話題になれば議論百出だわ、という感じで。

僕自身はどう思ってるかというと、

世の中には、お肉を持っただけで「これは1kg」とか「132g」とかわかるお肉屋さんもいるだろうし(絶対重量感)、「手を 1.1メートルに開いて」と言われて正確にできる大工さんもいるだろうし(絶対長感)、触っただけでお湯の温度が「これは40度」とか「41.5度」とかわかるお風呂屋さんもいるだろうし(絶対温感 笑)、「これはド」とか「これはシ♭」とかわかるミュージシャンもいるだろう(やっと絶対音感だわ)、さらに器用な人は、チューナーなしにギターをぴったり 440Hz にチューニングできるだろうし(このレベルでないと絶対音感と呼ばないこともあるみたいだけど、それは熟達度の違いだ)。あとは、多くの人が絶対色感を持ってますね。「これはちょっと橙がかった黄色だね」とか。

ついでに言えば、別に 1.1メートルが正確に作れる大工さんが素晴らしい家を作れるとも限らないし、ぴったりチューニングできるギタリストが、素晴らしく感情豊かな演奏をできるとも限らないのも当たり前というか。

さらに、どうやら「絶対音感の人は、街で音が鳴っているだけで、ファとかソとか思ってしまうので、気になって大変なんじゃないか」とか思う人もいるらしいんだけど、そんなわけないでしょ。花をみるたびに赤と橙と黄色が区別できるからって気にならないし、隙間を見るたびに「これは25cmだ」と思って気になる大工さんもいないだろうし、お肉屋さんが荷物を持つたびに「うーむ、1.2kgだな」とか思って困ることもないだろうし。

僕自身は、昔は絶対音感があったと思うけど、年令のせいか、最近は、ずれちゃったな。別に音楽をやるのに、どちらが便利ということもないです。小学校のときに音楽のテストでテープを聴かされて「これは何の音でしょう」という問題に、「ド#」とか「シ♭」とか書いて×をもらったのが困ったくらいで。そう言えば最初に基準音として「これがドです」と流れたときに「え、違うな?」と思ったのでした。昔のテープだし、伸びてたのかもね。 笑

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