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そういうふうに生きてきた

これからは三十路と呼ばれクリスマス

1~2年ほど前、「路」という文字を入れた俳句を突然読まなければならなくなり、即興で作った俳句だ。このときのわたしはアラサーの足がけで、だからこんな句を思いついたのだろうけど、この句が現実になるのはあと1年3ヶ月後ということになる。今年が過ぎる速さを思えば、もうすぐそこというところだろうか。

三十路に焦っているわけではないが(わたしはいつでも自分の誕生日が待ち遠しい)、最近自分の体作りにハマっている。ジムにいったり(週2回通っている。1時間筋トレをして、30分以上ウォーキングをする)、ジムの日はプロテインを飲んだり、リンパマッサージにいったり、エステにいってみたり、毎日ヤクルトを飲んだり。まだまったくと言っていいほど効果は出ていないし毎日筋肉痛だけど、今はハマっている状態なので楽しい。

なぜハマったのかということだけど、三十路が近づいて、わたしに”しがらみ”がなくなったからではないかと考察する。正直な話、ジムだってエステだってひいては健康だってずっとずっと興味があった議題なのだ。でも、自分は運動がキライだし、そういうふうに生きてきたし、おいしいものも食べたいし、そういうふうに生きてきたし、不健康でも許されるし、そういうふうに生きてきたし、と、今までの自分との矛盾がとにかくイヤで、自分の興味に蓋をしてきた。それが、三十路がもうすぐそこというところになって、「そんなこともうどうでもいいじゃん」というように思えてきた。歳をとるって最高だ。

今はお金に多少余裕があるのもあって(決して富豪ではない。単に家賃が浮いているだけのことだ)、興味の赴くままにやってやれという気持ちで投資している。熱しやすく冷めやすいタイプなのは矛盾でもなんでもなく気質だからどこまで続くかはわからないけれど、少なくとも今年中はやり遂げたいと思っている。ひそかな野望だ。

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余談だけれど、エステティシャンの方に、「モデルにもなれそうね。個性的な顔立ち、そこらへんの可愛い子とは違うわ」と言われた。お世辞をかわしつつ、「まあ、そこらへんの可愛い子ではまったくないですね」と笑ったら、まじめな顔で「私はそのほうが好き」と言われて、さらに笑ってしまった。そういうふうに生きてきたことだって無駄ではなかったんじゃないかしら、と天から声が聞こえるような気がして。

Photo by Brendan Church on Unsplash

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